みにゃさま、こんにちは。
今回は
猫に好かれるお父さんの回のKさんが、新たに4匹目の猫ルイちゃんをお迎えされたと伺い、訪問してまいりました。
お家の一角にある猫の遊び場を外からのぞくと、寝ぼけまなこのルイちゃんが「もお、待ってたのよ。こんにちは!」と、待ちくたびれた様子で歓迎してくれました。
実際に会うのは初めてですが、
人生相談の回で写真を通してお話をしていたので初めてという感じはしません。
玄関に入ると長女ランちゃんが、「ようこそ、こんにちは。こちらへどうぞ」と満面の笑顔でお部屋に案内してくれます。
ランちゃん、成長と共にますます美しい女の子になっていて、もう他人ではなく親戚のおばちゃんのような気持ちです。
「遊ぼっ!」と駆け寄ってくるルイちゃんと私たちが遊ぶ様子を、ランちゃんは少し離れたところから落ち着いて見ています。すっかりお姉さんになりましたね。
ランちゃん
モカ君もすーっとすり寄って挨拶に来てくれました。こま君は残念ながら姿が見れず。
ルイちゃんの話をKさんに伺おうと準備をしていると、2匹は気を利かせて主役のルイちゃんを残してどこかに行ってしまいました。
遊びに夢中のルイちゃん。
ルイちゃんは、民家の庭先で
Cat'sチャリティー播磨というボランティアグループの方に保護されました。わずか80gの未熟児でした。
「Cat'sチャリティー播磨」の乳飲み子グループ担当Sさんは、当時重篤な乳飲み子をたくさん抱えておられました。
重篤な乳飲み子を同時にお世話することがとても難しい中、担当Sさんは三日三晩つきっきりでルイちゃんのお世話をされました。
そして、たくさんの乳飲み子たちにお世話のしわ寄せが出ないよう、Facebookからルイちゃんを預かってくれる方を探すSOS記事を投稿されました。
その投稿を偶然見たKさんが預かることになり、7月21日に姫路までルイちゃんをお迎えに行かれました。
Kさんはこの2週間前からミルクボランティアで一匹預かっておられたのですが、兄弟がもう一匹欲しいと思われていたところにこの投稿が目に入り、引き取ることを決めたのです。
(保温が重要な乳飲み子は、兄弟がいるとくっついて眠るので保温にもいいそうです。)
Kさんのお宅にやってきた当時のルイちゃん。
この時ルイちゃんは140g。まだ一時の予断も許さない状態でした。
引き取りに行くと、状態が悪いこともあり看取りに入るかもしれないと言われました。
そして2週間後、200gになったルイちゃんは細菌性肺炎を発症。
夜中に病院に駆け込みましたが小さすぎて入院できないと言われ連れ帰ります。
この時Kさんは看取りを覚悟されたそうです。
ミルクボランティア仲間に相談し悩みに悩んだ末、副作用もあり得る強い薬を使用し一命を取りとめました。
この時から4ヵ月経っていますが、現時点で副作用や後遺症はありません。
いつもならミルクボランティアと並行して里親さん探しをするのですが、使用した薬が今後何らかの後遺症を発症するかもしれないということでKさんが迎えることに決められたのです。
窓辺でうとうとするルイちゃん。
そして、実はこんなこともありました。
Kさんの3人のお子さんがルイちゃんを引き取ったその日から、「この子だけはよそにやらないで」と言ったのです。
今まで約20匹の子猫を受け入れてきましたが、お子さんがこんなことを言うのは初めてだとか。
「なんで?」と聞くと、「なんだか今までの子と違う...」と返ってきたそうです。
そしてKさんご自身も同じように感じていたのです。ピンとくる、とでもいいましょうか。
ミルクボランティア仲間にも相談しましたが誰しもそういうことがあるそうで、手放した場合ずっと後悔していると聞いたのもルイちゃんを迎えることを決めた要因の一つです。
さて、肝心なルイちゃんとのお話ですが、Kさんにルイちゃんのことを聞いているうちに眠ってしまいました。
Kさんによると朝から私が来るのを待っていてくれたそうです。
ルイちゃん、お待たせしてごめんね。
ふと目覚めたうつらうつらしているルイちゃんに少しですがお話できました。
「みんなに見送られてきたの」とルイちゃんは言います。そして、「お話したいけど眠いの...」と再び眠ってしまいました。
起こすのはあまりにかわいそうなのでちょっとだけ見送られてきた時の様子を見させてもらいました。
ルイちゃんが大勢の仲間に見送られてこの世にやって来たのが見えます。猫だけではありません。いろんな動物、人間も見えます。
ルイちゃんはこの世界とよくコンタクトを取っていて、「お父さん、お母さん。私はみんなによくしてもらっています」と日々あったこと、感じたことを報告しています。
ルイちゃんのお父さんとお母さんは王様と王妃のように見えます。ルイちゃんはお姫様です。
そして人間世界の暮らしを学び、お父さんとお母さんのいる世界との架け橋となり役立てるため志願してきたようです。
「学んで役立てる」とはっきりとした目的をもって来ています。お姫様の留学のようですね。
ルイちゃんは大切にそして厳しく育てられたお姫様らしさがあふれ出ており、純白の心を持ち堂々としています。使命を胸に決してぶれることはありません。その目を見るとわかりますね。
以下は、Kさんによるミルクボランティアについてのお話です。
ミルクボランティアを本格的に始めたのは昨年の10月ですが、その頃の私の猫に対する態度はひどいものでした。もちろん可愛いし好きだから始めたのですが、「猫は3日で恩を忘れる」などという事を本気で信じておりました。
うちへ初めて来た赤ちゃん猫を先住猫たちにろくに紹介もせず、離乳し、育つと里子へ出す...
子猫にどこへ貰われるのかなど何の説明もせず里親さんのところへお届けする...。
「私のことなんてすぐ忘れるから、これでいいのかな」と涙しながらお届けをしていました。
我が家の猫たちは、やっと赤ちゃん猫との同居にも慣れて来たのに、ある日その子が突然いなくなり探す、という仕草をしていました。
そしてここでも「猫は3日で忘れるから」と気にも留めていませんでした。
ちょうどその頃、猫部の岩津さんのブログを偶然読むことになり、アニマルコミュニケーションというものを知り、目が飛び出るほどびっくりしたことを覚えています。
「そうなの!? 猫ってこんな事考えてたの!? すごい! 私はなんてひどい扱いをしてきたのだろう...」と。
アニマルコミュニケーション、猫たちにお話をするということを実践し始めると、ミルクボランティアというものがやりやすくなりました。
やりやすいと言うと語弊があるのですが、アニマルコミュニケーションの下手な私ですが、猫たちに説明しまくります。
「今日は赤ちゃん猫のレスキューがあるから、何匹くるからね」と我が家の猫たちに説明し、連れてきたら「ご挨拶してね。病院で検査して帰ってきたら遊んであげてね」とか、赤ちゃん猫には「今日から私がママよ。よろしくね」「立派に育ったからずっとのおうちを探そうね」とか。
お届けの時には必ず先住猫との最後の夜や、遊び、さよならの時間を作ります。
こうすることで、猫たちの表情に気持ちの余裕が生まれたように見えるのです。焦ることなく、何かあっても落ち着いているというか。
それから里親希望される方には、「きちんとそのおうちの先住猫さんにお話してください」とお願いしたり、出来なくてもなんでも「伝える努力をしてもらう」ということをしました。
これで新しいおうちに行くと、子猫たちは怖がることなくスムーズに慣れていけるのです。
不思議なことに、これをしてからトライアルは全部上手く行っています。
そして、正式譲渡に繋がっているのです... これは偶然とは言えないですよね!
ミルクボランティアにアニマルコミュニケーションの大切さ、本当にあるのだなあと思っています。
コミュニケーション、実は私自身が緊張してしまい、初対面の人にはなかなか自分が出せないのですが、大切なことだと改めて気づかせてもらいました。
猫たちはいろんなことを教えてくれてるのですね。
ミルクボランティアはまだあまり知られていないので、こういう機会に取り上げていただけるととても嬉しいです。
各都道府県の愛護センター等からの乳飲み子の殺処分が減ることを願っています。
「個人で乳飲み子を拾ったものの、困っている」という方の相談口になったり、アドバイスしたりということも出来ます。
Facebookのミルクボランティアグループは全国への公開グループですので、直接ミルクボランティアしない方も参加し情報をシェアする(乳飲み子を拾った、預かり先を探すお手伝いなどのシェア)という啓蒙活動でのボランティアもありがたいです。
実際、ほとんどがシェアで回ってきた情報で救われている命です。
一人一人が少しずつ出来ることをして下さって命が助かるのなら、こんなに嬉しいことはありません。
Kさんとルイちゃん。
どんな小さな子にも気持ちは、お話は伝わります。実践して下さり本当に嬉しいです。
そうそう、肝心の「動物に好かれるオーラ」で光り輝くお父さんはご不在でした。
Kさんが外出中に4匹の写真だけでなく動画も送ってくれるそうです!Kさんが心配されないようにという気配りですね。
ご主人には前回の記事のことも、本に載ったことも知らせてないそうですが、知らせてしまうと照れて写真も動画も送ってくれなくなるのでは...とKさんが心配されてのことです^^
Kさん、ルイちゃん、ありがとうございました。
Kさんのブログ
My Sweet Home
Facebookのミルクボランティアグループ
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写真
アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!
岩津 麻佳
2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。
HP
読んでいて鳥肌がたつ思いです。使命を胸に生まれてきたこと、超未熟児だったにも関わらず、たくさんの人の手を渡り命をつなぎ、たどりついたのがKさんのお家・・・
そしてお子さんたちも「他の子たちとは違う」と感じてこの家に迎えた経緯はすべて神の導きなんですね。この家でどんな学びをしていくのか楽しみです。きっとニンゲン界もいいとろころだよと報告してくれることと思います。私たちも不幸な子がいなくなる世界を実現していかないといけませんね。
by あずにゃん 2016-12-09 11:13
今朝ちょうどお洗濯ものが落ちてるよ〜の話を思い出していたので、タイムリーでびっくり(笑)
Kさんも、ルイちゃん(他の猫さん)も、みんな胸に使命を抱えておりていらしたのですよね❤︎
Kさんちの猫さんもみんな綺麗な子ですね〜。
猫さん達はどの子もみんな姫と王子ですワ
by chah 2016-12-09 12:38
>あずにゃん様
仰る通り、ニンゲン界はいいとこだと報告してくれていると思います(^^)
by 岩津 2016-12-11 09:52
>chah様
センサーが反応されたのですね^^ そう、みんな姫と王子!
by 岩津 2016-12-11 09:55
はじめまして。長崎県諫早市に在住しております。突然ですが、自分の飼い猫が近所の人間に罠をかけられ、遠方につれていかれてまして、ずっと捜索しております。2年以上になるのですが、いろいろ手を尽くしているのですがみつかりません。岩津さんにお願いすると飼い猫についてどこまで把握できるのかをお尋ねしたいです。よろしくお願いします。
by 古川善一郎 2016-12-13 12:57