みにゃさま、こんにちは。
今回は
食べ続ける猫さんのその後の様子を伺いにDさんのお宅に訪問してまいりました。前回の訪問は去年の3月でしたので10ヵ月ぶりの再会です。
前回と同じように人懐こく寄って来てくれるのかと思いきや、あれれ?遠巻きに私の様子を伺っています。
たまに足元にすっと触れに来ることはありますが、膝に乗ったりとべったり触れ合うということがありません。
歓迎されてるのは伝わってくるのですが......。
猫部取材班とDさんが他の部屋に移動し私一人になると、どこからかかつお君がやって来て、「来てくれてありがとう。会いたかった!うれしいよ~。」と、ぐりぐりすりすり全身で喜びを表すではないですか!
しかし、誰かの気配がするとこの甘えている姿を見られたくないようで、ぴゅんっと去ってしまいました。
しばらくかつお君を観察して分かったことですが、かつお君は成長したのです。
去年の3月は無邪気な子供そのものでしたが、今は思春期の男の子です。
お母さん(Dさん)の前で自分を出すのが恥ずかしいのです。幼く見られることに抵抗があるようで、まさに思春期ですね。
そしてびっくりしたのが声です。なんと、声変わりをしていたのです!
数多くの動物たちとお話してきましたが、声変わりをした動物はかつお君が初めてです。
口にする言葉ではなく心、気持ちを受け取るのがアニマルコミュニケーションなのですが、まさか心の声まで声変わりをするだなんて......初めての体験に感激してしまいました。
落ち着いた低い声で言葉数少ないですがひとつひとつを大切に話してくれます。前回はもっと高い声でにぎやかにしゃべり続けているような印象でしたので、心が大人になり声変わりしたのでしょう。
顔つきも変わりました。心の余裕がたたずまいに出ていて堂々としています。
前回の訪問以降のことをDさんに伺ってみました。
「伝えたら伝わるとそれまでは思ってもみなかったのですが、あの日から岩津さんに言われたことを伝え続けました。そしてお腹が空いているから食べ物をあさるのではなく、次にいつごはんを食べられるかわからないという不安や恐怖からくるメンタル面の問題だとわかったので、自動給餌器を使ってみることにしたんです。」
Dさんが使うことにした自動給餌器は、人間が給餌時間を決めるのではなく、猫が食べたい時にレバーを押すとカリカリが出てくる、「猫が決める」タイプのものでした。
「それまでは空腹が原因だと思っていたので自動給餌器を使うと全部食べてしまうと思い使いたくなかったんですが、かつおを信じてみることにしたんです。使い始めの頃は少し体重が増えましたが、2,3ヵ月で体重も落ち着きキッチンをあさったり食べ物を探すことは皆無になりました。
いつもある、ということがわかり安心に繋がったみたいです。」と仰います。
少し離れた場所で話を聞いているかつお君に、よかったねと話しかけると、「うん。本当にありがたいことだよ。」とニコッと笑って言いました。
Dさんも、「かつおは大人になりました。でも今日はかっこつけてますね。」とかつお君を見て笑って仰います。
かつお君とDさんのやりとりを見ていると、揺るがなく当たり前にある家族のきずなを感じ、あたたかい気持ちになりました。姿かたちが違うだけの家族ですね。
Dさんがかつお君を信じて手放されたのは勇気のいる決断だったのではないでしょうか。
かわいいが故、いろいろと手助けしたくなる気持ちはとてもよくわかるのですが、大切に思うからこそ、任せる=手放す、ことを選択されたことに頭が下がります。
愛する家族の成長する姿を「ただ見守る」
この結果、かつお君は大きく成長し今の心穏やかでしあわせな日々を手に入れました。
束の間ですが、訪問中はDさんの家族の輪に入らせてもらったようで嬉しくなりました。Dさん、かつお君、ありがとうございました^^
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写真
アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!
岩津 麻佳
2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。
HP
自分で出す給餌器のメーカー、商品名教えていただけないでしょうか?元野良のうちの子はちょこちょこ食べで皿に少し残すのですが、夏の湿度が高い時期はカリカリが湿気ると食べなくて、フライパンで炒ってあげると食べるのですが、この給餌器だと食べる分だけ出るのですごくいいですね。
通販サイト探してみたのですがみつからないのです、お願いしますm(__)m
by ハチママ 2017-02-03 10:23
こんにちは、なんだか人間の子育てにも通じる物を感じました。昨年の春長女を県外に出したのですが娘を信じて彼女の成長を見守ること、こんな当たり前の事ですがかつおくんと飼い主さんのお互いを信じ合い、信用する気持ちを新たに思いださせていただきました。
by りんりん 2017-02-03 10:56
私もこの給餌器のメーカー、知りたいです。いい話なのに給餌器だけ気になっちゃって(笑)
リンクから飛んで前回の写真を見ましたが、確かに顔つき、変わってますね。すごく落ち着いた雰囲気になってます。
Dさんご家族とかつお君が、これからもずっと幸せで暮らしますように!
by たこぱんだ 2017-02-03 11:39
今食べておかないと次はいつ食べられるか分からない… 以前のかつお君の生活を思うと胸が一杯になります。 良いご家族と巡り会え 本当に良かったですね。
私も家の子と深く繋がって居ることを信じたいです
by 川又美佐子 by チェリー 2017-02-03 13:55
今回の話に出てくる給餌器について、「SB-Futterspender TATI CAT」というブランドのもので、Dさんがドイツから取り寄せたものだそうです。残念ながら現在、日本向けには販売をしていないようです。
by フェリシモ猫部スタッフ 2017-02-03 15:54
ありがとうございます。
残念(T_T)
製品がわかっただけでも感謝ですm(__)m
by ハチママ 2017-02-04 14:44
製品名、ありがとうございます。
助かりました。
by たこぱんだ 2017-02-06 10:22
うちの子も同じような感じだったので、この記事を読んで思い切って自分でいつでも食べられる方式にシフトしました。しばらくはガツガツしてちょっと太りましたが、最近は落ち着いています。
見守るって、、、つらい、、けど大事ですよねー。
by てんくう 2017-07-21 17:24