[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさま、こんにちは。
今回は、訪問アニマルコミュニケーションにご応募くださったOさんのお宅に行ってまいりました。
いただいたご相談はこちらです。

うちには蓮（11歳）、 華（5歳）、 音松（推定5歳）と3匹の猫たちがいます。
蓮は5年程前、夕食準備が出来たのに自室から降りて来ない息子に「ごは〜ん！」と呼びに行ったり、先週にはストーブで沸かしてたお茶が「沸いたよ」と呼びに来てくれました。
......と私は思っていますが、家族も知り合いも誰も「偶然や」と信じてくれません。
私は、蓮は人の言葉を理解してると信じています。
蓮本猫にどうなのか？　聞いてみたいです。

「こんにちは！おじゃまします」と玄関に入ると、次々と３匹が出迎えてくれました。


（蓮くん）


（手前が華ちゃん）


（音松くん）

人間語を話すという蓮くんの様子をリビングでしばらく観察していましたが、お返事として「にゃーん」と鳴くだけで人間語は喋りません。



みんなで注目しすぎたせいか、2階へ行ってしまったので蓮くんを追って私も２階へ。

私が世間話を始めると、「うん」「いやあ」とはっきりと人間語で相槌を打ってくれます。
この二言以外は口にしませんでしたが、はっきりと聞き取れる日本語でした。
というわけで蓮くんは間違いなく人間語を喋っています。
そして人の言葉も理解しています。

はっきりと日本語を発音しているので、Oさんが聞かれたという「ごはーん」や「湧いたよ」も言っていると私は信じます。

蓮くんに、「日本語話すのね」と言うと、「うん。だって口に出した方が早いでしょ」と。
（これは日本語ではなくアニマルコミュニケーションで受け取った言葉です）
確かにそうですね。人間には言葉を使って伝える方が確実に伝わります。



私は蓮くんの他にも、日本語を話す猫さんに何度か会ったことがあります。

「ごはん」「ママ」「いや」「ねえ（呼びかけ）」「おはよう」などが比較的発音しやすいようです。
単語以外を喋る猫さんにも会ったことがありますよ。

人間に気持ちを伝えようと、高音の日本語でお喋りする様子は微笑ましく愛しいものです。
日本語を喋る猫は少数派なので、Oさんのご家族やお知り合いは信じられないのかもしれませんね。

蓮くんだけでなく、猫は人間の話し言葉を100パーセント理解しています。
これを言ってしまったら猫界からお叱りがあるかもしれませんが、真実なのです。
猫の皆さん、言っちゃいました。すみません......。

猫は人間のようなわかりやすい相槌や豊かな反応があまりありません。
これは「反応する必要がない」と思っている場合と、「あえて反応しない、したくない」場合。
そして、人間にはわからないふりをしている方が楽なので、人間語がわからないふりをしていることもあります。
人間も都合が悪いと聞こえないふりすることがありますよね。これと同じです。

猫はと言いましたが、猫以外の動物たちも皆人間の言葉は理解しています。
言葉どころか気持ちも伝わっているので、私たちは動物を前にするとまる裸の状態ですね^^

余談ですが、アニマルコミュニケーションができると動物たちが言うことを聞いてくれて羨ましいと言われることがありますが、そんなことはありません。
人間同士も言葉は通じ合いますが、だからと言ってすべて思い通りに相手が動いてくれることはありませんよね。これと同じです。

Oさん宅の華ちゃんは人間語は喋りませんが、いろいろとお話してくれたり案内してくれたりと社交的です。
人と猫の間、人と人の間に入ってくれる面倒見の良い女の子という印象です。

蓮くんは日本語喋れるのね、という話をしていると、「人間ってさあ、人の話聞かないよね」と言われてしまいました。



猫さんにそんな風に思われているなんて！
ぐさりときましたが、よくよく考えてみるとそうなのかもしれません。

嫌がっているのにかわいいが故、抱っこしたり触ったり。
「もううんざり、今は一人でいたい」と思われているのに話しかけ続けたり、等々。

Oさんに華ちゃんの言葉をお伝えすると、華ちゃんが好きなあまりに「華ちゃんの歌」を歌って聞かせていることを告白されました。
明らかに華ちゃんは嫌がっているそうですが、華ちゃんをつかまえて離さず目の前でフルコーラス歌い上げるそうです......。
愛情と言えば愛情ですが、「華ちゃんが嫌がっているのなら、せめてサビ部分だけにしてください」とお伝えしました。



猫たちがすべてを理解していると知った上で一緒に暮らしていると、今までにはなかった気づきや新たな関係性が生まれるかもしれませんね。
Oさん、呼んでいただきありがとうございました。

Oさんから後日談をいただきました。

後日談ですが、蓮に色々聞いてみて
（抱っこしていい？ おやつ何食べる？）
「うん」「いいや」などちゃんと返事している事が分かりました。

また「華ちゃんの歌」も抱っこしてじゃなく、撫でながら歌うのは良いみたいです。
"ペロペロ"舐めたり"スリスリ"してくるので。
動物たちは話を理解してるという事で、今回出番が無かった音松も含め、しっかりと向き合って話したりスキンシップをしていきたいと思います。
目から鱗が出た感じです。

岩津さんを含めて関わって下さった皆様、ありがとうございました。

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