[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

猫又トリップ

2017年08月23日

いつでも身なりを整えて

ロシアンブルーからロシアンブルーへのバトンパス。前話の飼い主さまよりご紹介いただき、今回伺ったのが阿部さん宅。こちらにも長寿猫とは思えぬ美しい佇まいの16歳のロシアンブルーの「ノア」がいました。

対照的な2匹

阿部さんは人気のインスタグラマーで、現在都内で開催中の「ねこ休み展夏2017」にも参加されている作家さん（インスタアカウント＠103noa）。フォロワー数はにゃんと3.2万人！　きょ、恐縮しながらの撮影スタートです。

ロシアンブルーのノア（女の子）は「いらっしゃいませ」と背筋がシュッとした可憐な立ち振る舞いで私を迎えてくれました。一方、遠目で私の一挙手一投足を伺うエキゾティックショートヘア「バニラ」（6歳・男の子）は少々来客が苦手な猫。しかし今回の主役はノアなので、（バニラごめん！）それはそれで良しとしましょう。

そう、主役はアタシ。

近づくと椅子の脚に避難！覗き込むバニラ。

この日は夏休み期間中。夏期講習から戻った16歳の息子さんにもお話を伺いました。1歳のときの検診で「花粉症」と「猫アレルギー」があると診断され、猫と関わることを極力さけていましたが、10歳頃に突如猫アレルギーが「治った」とのこと。
息子さんのアレルギー症状が軽くなったこと、2011年の東日本大震災がきっかけで保護猫が増えているという現状を知ったことが重なり、「私にもなにかできないだろうか？」とノアの相棒を探すことを決意します。そして、保護猫募集サイトから運命の猫「バニラ」を2012年に迎え入れることになりました。
2匹の相性は良くも悪くもなく、ほどほどに平和です。一緒に遊びたいバニラとのんびり過ごしたいノア、そこは年齢のギャップがあるので仕方がないのかも。（うちもそうだ......）

ん？わしのこと？

この日は仲良くツーショット？

可笑しなことをして笑わしてくれ愛嬌のあるバニラといつもシュッとして美しいノアはとても対照的、これがインスタで大人気の理由なんですね。メモメモっと。
ノアは本当に撮られる、見られることをわかっているようで、気を抜くことがありません。どこからどう撮っても「美しい！」のひとこと、シニア猫であることを忘れさせる佇まいです。見られることも長生きの理由？そんなことがあるのかもしれませんねぇ。

バニラ、さすがにご飯のときはやってくるのね......。

美味しい顔。

ご長寿バンザイ！

現在は2匹の猫と暮らす阿部家ですが、多い時は3匹の猫がいました。阿部さんがまだ学生の頃に飼いはじめた黒猫の「グリム」は20歳まで生き、ノアの母猫「ミュウ」は17歳まで、そして今回主役のノアはこの10月で17歳を迎えようとしています。みんにゃご長寿猫！それはなぜなのか？「特別なことはなにもない」と言うけれど、そんなはずはない！はず！　秘訣はなんなのでしょうか。

観察すること

3年前に体調を崩したノア、理由は食欲不振でした。それまでドライフードが主食だったのですが、ウエットフードに切り替えることで危機を脱しました。また1年前に体調を崩したとき、救世主となったのが「チャオちゅ〜る」（イナバペットフード）だったと言います。おやつと侮る事なかれ！　猫が食べたいものを探すのが飼い主の努め、また獣医師さんとの連携でノアは元気を取り戻したのでした。

この日のおやつはシーバのスティックタイプ。なんか窮屈でゴメン！あげながら撮るって難しい。

もっとも大事なのは「観察力」。これが秘訣とみました。
阿部さんの「なにかおかしいな？」という気づきでノアは守られているような気がします。おかげで今は健康そのもの！　1日にウエットフードのパウチを2〜3袋平らげるという、健康的な食欲。シニア猫になると毛づくろいを怠る傾向にありますが、ノアに関して食事後はもちろんのこと、気づけばペロペロ、入念に身なりを整えているのがとても印象的でした。身だしなみを整えるのも若々しい証拠、そんなノアを見て私の猫背もシュッとさせられるのでした。