みにゃさま、こんにちは。
7月某日、猫島として有名な愛媛県青島へ行ってきました。
この日の気温は36度。湿度も高く厳しい暑さの一日でした。
船着き場のすぐ側にある定期船待合所。みんな伸びてます。
あまりの暑さにほとんどの猫は陰で寝ていて、お話どころではありません。
お互いに口から出るのは「暑いねえ」のみ。
これは海藻の干し場でしょうか?
近づいてみると上も下も満員です。
歩いて一周できるほどの小さな島。
一周してみましたが島の端は建物がなく、日影も少ないからか猫は見当たらず、猫がいるのは船着き場周辺とエサ場でした。
この日島内で出会った観光客は15人ほど。
国内外から猫好きさんがごはんやおもちゃを持って来られていました。
青島の人口は2017年7月現在で15人。50代以上の方のみで12世帯です。猫は150匹!
人が住んでいないであろう家がちらほら。
商店も自動販売機もありません。
昔は漁業と柑橘栽培が産業でしたが、今は趣味程度に海藻を採る人が少しおられるくらいだとか。
海は澄んだ緑色で底まで見え、波も穏やか。
元々猫はいない島でしたが、その昔ネズミに悩む漁師さんが対策として猫を島に入れたのが猫島の始まりだそうです。
この猫のように毛並みが美しく目ヤニや涙、鼻水が出ていない猫は圧倒的に少ないのが印象的です。
血縁が近いので、体の弱い猫が多いと聞きました。
この猫は三本足。
私を見つけると「にゃ~」と遠くから駆け寄ってきてくれました。
が、すぐ寝てしまいました。
この子も私を見つけると駆け寄って来てくれ、島を少し案内してくれました。
私「ねえ、島の暮らしはどう?」
猫「うん」
私「?」
猫「あなたたち人間が言いたいことは分かってる。辛い目に合う子もいるし、楽しんでる子もいる。これも全部ひっくるめて私たちはここの暮らしを選んだの。」
ここできっぱりとシャッターを閉められたようにお話は終了しました。
一見フレンドリーなのでいろいろ話せるかと思いきや、人間に対してシビアと言いますか一線を引いています。
生まれて間もないであろう子猫も見かけました。
暑さのせいか決して元気いっぱいには見えませんでしたが、これも現実。
先ほどの猫さんの言葉を思い出しました。
この2匹は親子のようで、左のお母さんのおっぱいを右の子が飲んでいました。
猫の為、動物の為に私たち人間ができることはなんでしょう。
一時のことではなく、末永く猫と人間がしあわせに暮らすために、一人一人それぞれができることを考えさせられました。
島の猫のみんな、島で出会った皆さん、ありがとうございました。
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写真
アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!
岩津 麻佳
2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。
HP
写真を拝見すると、耳カットしてる猫さんとしてない猫さんがいるのですね。
観光の対象になっていても、餌に困っていないとしても、野良は野良。
動物病院もないのでしょうから、病気や怪我をしても自分でなんとかするしかない状況ですよね…
観光客は、猫を愛でて満足して帰れるけれど、猫たちは一日一日を必死に生き抜いている。
楽しいことも苦しいことも受け入れて、島で生まれ、生き、そして死んでいくんですね。
観光地でアイドル視される野良猫さんと、普通の野良猫さんの違いとは?
などなど、いろいろと考えさせられました。
ありがとうございました。
by むむむん 2017-08-18 16:23
>むむむん様
島で「生きる」を目の当たりにすることができ、島の猫たちに学びを頂きました。
最後まで読んで頂きありがとうございます。
by 岩津 2017-08-18 17:04
「わーい猫島行ってみたい~♪」とかなりミーハーな考えでいました。猫さんの楽園と勘違いしていたようで恥ずかしいです。面白半分で行かなくて良かった(汗)。
by ネコとアイスが大好き 2017-08-18 22:17
すみません途中で投稿してしまいましたm(__)m
記事にするのに難しい内容だったと思いますが正直に書いていただいてありがとうございました。
by ネコとアイスが大好き 2017-08-18 22:31
私も「猫と戯れた~い♪」と思いながら読ませて頂きましたが、当の猫さん達にとっては「野良で生きていく現実」なのですよね…(-_-;) 飼い猫さんと違って色々と大変な事があるという「現実」を改めて気付かせて頂きました。有り難うございます。
私は、北海道在住ですが毎年、厳しい冬を乗り切る猫さん達も大変な思いをしているのですよね…(-_-;) 生きるのは大変です…
by 猫の肉球 2017-08-19 01:34
>ネコとアイスが大好き様
島暮らしの猫たちはのんびり穏やかと思っていったのですが、まさに「生きる」ことを目の当たりにすることになりました。
by 岩津 2017-08-19 08:51
>猫の肉球様
島のすべてを選んで暮らしているという力強い猫さんの言葉が印象的でした。
私たちは信じることがそれに応えることなのかもしれません。
by 岩津 2017-08-19 08:54
愛媛に住むものとして‥……。
猫島の事は最初は猫が沢山住んでいる。
次は観光地かしてきた。
次はそれを含めたいろいろな、問題点が起きていることとして地元のニュースや新聞で取り上げられてきました。
決して元気なねこちゃんだけでないこと、初めてしりました。それどころか アイドルの様な取り上げられ方をしていたので 目やにや鼻水が出ているねこちゃんが居るなんて‥……。
市として観光地として もっと島の整備が出来ないか、と言われていたことも在ったと思うのですが 結果は一時的なもので観光地として整備する価値が見られないと言う答えだった気がします。
考えてみれば、一時的なものだなんて‥…ねこちゃんは今も、これからもずっと猫島で生きて行かなければ行けないのに‥……。現実を知り 正直ショックでした。猫の楽園だと思っていましたので‥……。
実は猫が大好きな同僚が今日 猫島に行きたいです‼と言っていたばかりでした。
ねこちゃんの覚悟に胸が一杯に、なりました。
私たちにできることはないのでしょうか?
by チェリー 2017-08-23 23:22
チェリー様
お近くでしたら現状をご覧になってできることをお考えになってはどうでしょうか。
地元でも取り上げられていたんですね。
by 岩津 2017-08-27 18:45
人も動物も、人生を選んで来るんですね。
私と同じ様な経験する人が減って欲しい。と、願う一歩…生まれるのは修行の為。なんて考えると、難しいですね。
でも、人に伝える力が無い者達だけは、出来るだけ幸せになってほしいなぁ。
by Miki 2017-09-02 11:03