フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所: 福井県・福島県
南相馬にゃんこはうすは、もともと福井で「ねこさま王国」と言う名前で猫を保護していたボランティアグループですが、東北震災時より、福島県の避難により飼い主と離れ離れになった被災猫や、原発による緊急避難にて家を追われた被災者さんたちの、飼い猫の預かりの為のシェルターでした。
そんなシェルターも飼い主さんが家を再建されたり、(別の場所で)住んでいた地域が避難解除になったり、残った猫たちも譲渡が進んで少なくなり、福島での拠点であったにゃんこはうすも、11月でもともとの活動地域であった福井県に完全に移動を済ませました。
現在は、福島県では、定期的に避難解除になり自宅に戻られた飼い主さんたちの住居近辺の、残された猫たちのTNRを行ったり、餌の支援をしたり、シェルターのあった福島県南相馬市の要望のあった猫たちのTNRや、子猫の保護のお手伝いを行っています。
<福島県浪江町でTNRした三毛猫>
<浪江町キジ白>
そして、今春からは福井の保健所のボランティアとして、主に傷病の子や、小さい子、白血病キャリアの子など、保健所での譲渡が難しい子を委譲してもらい保護しています。
<6匹兄弟のうちの3匹>
<4匹兄弟のうちの2匹うららときらら>
<他の動物の噛傷で下半身麻痺の子猫のとろろちゃん。(保健所より)>
<ご支援くださっているみなさまへ>
今年で震災から6年たち、福島で保護した猫たちも高齢化し、譲渡の難しかった持病のある猫たちも年と共に弱って行き、2017年1月~4月の間だけでも4匹の子を看取っています。
震災時での無我夢中での保護は800匹を数えましたが、当然すべてに飼い主さんを見つけることは出来ず、また、被災者さんたちも引き取れる状況ではなく、まだまだ福井に連れてきた福島県の被災猫は30匹近くおります。
今後、これからは看取るのが私たちの役割となっていくのかと、辛い気持ちになる事もありますが、新しいお家が見つからなくても、最後まで安心でき、美味しい物を食べさせ、適切な治療を受けることが出来るよう今後も頑張って行こうと考えています。
保護したらそこで終了ではない。そこからが長い命の責任を持ち、保護した子達が幸せに寿命をまっとうできるよう頑張りますので、これからも見守っていただければと思います。
にゃんこはうす&ねこさま王国 中山 有里子
「南相馬にゃんこはうす」
http://www.nyankohouse.net/
活動内容
http://blog.livedoor.jp/ariko602/