[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。
道ばた猫日記
2017年10月03日
家猫まで、もう少し
すぐりちゃんは、家猫になったばかりの女の子。
ずっとお外で、ノラ母さんに、「ニンゲンに見つからないように」と育てられてきたので、お客さんが来ると、真っ先に、どこに隠れようか思案してしまいます。
ひとまずテーブルの下に入ったり、
家具のすき間に逃げ込んだり。
「大丈夫だよ。出ておいでよ」
「どうしようかな・・・」
そこへ、近くのフクズミさんちにもらわれていった、すぐりちゃんの姉妹２匹ががそろって遊びに来ました。４ひききょうだいいっしょに捕獲されてから、それぞれおうちや預かり先が決まり、２週間ぶりの再会です。
２匹は、チャイちゃんとラテちゃんという、すぐりちゃんに負けずかわいい名前を付けてもらっていました。
それにしても、みんなそっくりですね！
茶トラの毛並みも、ちょっと垂れ目で、人見知りのところも。
３匹いっしょに、すき間に逃げ込んではみたものの・・・。
３匹揃うと、遊び心がたちまち勝って、追いかけっこや噛みつきごっこを始めます。
すぐりちゃんたちは、大阪の町で縫製業を営むイシカワさんちの裏庭で、ノラ母さんにこっそり育てられていました。
２階から裏を見下ろしたイシカワさんが「あ、子猫がいる」と気づいた時には、もう子猫は１カ月半くらいの大きさになっていました。
出入りのオザキさんに「裏で子猫が生まれててね」と話し、そのオザキさんがよく行く路地裏のカフェのゆいこさんに相談。
界隈のノラたちの保護やTNRを続けているゆいこさんは、すぐ見に行って、段取りをみんなで決めました。
幸い、イシカワさんちは、ご夫婦とも動物好きでした。
そろそろ乳離れの時期でもあって、保護するには、今。
ところが、母さん猫がいないときに子猫を保護するために裏庭に行くと、子猫たちの姿は見つかりません。人間がいなくなって母さんが帰ってくると、どこからか子猫が出てきます。
子猫たちは、植木鉢を重ねたわずかなすき間に隠れるよう、母さんから教えられていたのでした。
３日後、難なく猫たちは素手で保護。
男の子が１匹、女の子が３匹でしたが、全員、猫風邪で鼻も目もぐじゅぐじゅ。無理もありません。
野ざらしで、育てられていたのですから。
母さん猫は、ベランダから様子を見にきましたが、イシカワさんの奥さんが「子どもたちは預かっとるよ。安心していいよ」と言うと「わかった」という顔をして帰っていったということです。
母さんは、その後、避妊手術を受け、ご飯を食べに通う猫になりました。
そうして、すぐりちゃんがイシカワさんちの猫に、チャイちゃんとラテちゃんは、近所のフクズミさんちの猫に。
唯一の男の子「海（うみ）」くんは、ゆいこさんちで、ワンパクを発揮しながら、里親募集中です。
猫風邪のまま、裏庭にいたら、このうち何匹が命を落としたことでしょう。
さて、たっぷりいっしょに遊んで、チャイちゃんとラテちゃんが帰って行ったあと、すぐりちゃんは、ちょっと寂しげな表情。
でも、大丈夫！
人間のパパとママは、すぐりちゃんがかわいくてたまらないし、こんな大きなお兄ちゃんもいるのです。
チャンプくんです。
管理センターから引き出してもらい、ここの子になりました。
子猫に手出しをしてはいけないとよくわかっているので、すぐりちゃんがチョイチョイとちょっかいを出しても、知らんぷり。
ひとつ屋根の下、少しずつ、仲良くなっていっています。
空き地育ちのすぐりちゃん。
一日一日と、安心して、家猫の顔つきになってきました。
家猫まで、もう少し。
お知らせひとつ。
今月１５日まで、イオンモールＫＹＯＴＯ，kaede館２F、大垣書店（関西最大級の書店〕店内にて、
私の撮った猫写真２０点ほどのパネル展示をしています。
１０：００～２１：００まで。
お立ち寄りの際、ご覧いただけましたら、うれしいです。
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！
ずっとお外で、ノラ母さんに、「ニンゲンに見つからないように」と育てられてきたので、お客さんが来ると、真っ先に、どこに隠れようか思案してしまいます。
ひとまずテーブルの下に入ったり、
家具のすき間に逃げ込んだり。
「大丈夫だよ。出ておいでよ」
「どうしようかな・・・」
そこへ、近くのフクズミさんちにもらわれていった、すぐりちゃんの姉妹２匹ががそろって遊びに来ました。４ひききょうだいいっしょに捕獲されてから、それぞれおうちや預かり先が決まり、２週間ぶりの再会です。
２匹は、チャイちゃんとラテちゃんという、すぐりちゃんに負けずかわいい名前を付けてもらっていました。
それにしても、みんなそっくりですね！
茶トラの毛並みも、ちょっと垂れ目で、人見知りのところも。
３匹いっしょに、すき間に逃げ込んではみたものの・・・。
３匹揃うと、遊び心がたちまち勝って、追いかけっこや噛みつきごっこを始めます。
すぐりちゃんたちは、大阪の町で縫製業を営むイシカワさんちの裏庭で、ノラ母さんにこっそり育てられていました。
２階から裏を見下ろしたイシカワさんが「あ、子猫がいる」と気づいた時には、もう子猫は１カ月半くらいの大きさになっていました。
出入りのオザキさんに「裏で子猫が生まれててね」と話し、そのオザキさんがよく行く路地裏のカフェのゆいこさんに相談。
界隈のノラたちの保護やTNRを続けているゆいこさんは、すぐ見に行って、段取りをみんなで決めました。
幸い、イシカワさんちは、ご夫婦とも動物好きでした。
そろそろ乳離れの時期でもあって、保護するには、今。
ところが、母さん猫がいないときに子猫を保護するために裏庭に行くと、子猫たちの姿は見つかりません。人間がいなくなって母さんが帰ってくると、どこからか子猫が出てきます。
子猫たちは、植木鉢を重ねたわずかなすき間に隠れるよう、母さんから教えられていたのでした。
３日後、難なく猫たちは素手で保護。
男の子が１匹、女の子が３匹でしたが、全員、猫風邪で鼻も目もぐじゅぐじゅ。無理もありません。
野ざらしで、育てられていたのですから。
母さん猫は、ベランダから様子を見にきましたが、イシカワさんの奥さんが「子どもたちは預かっとるよ。安心していいよ」と言うと「わかった」という顔をして帰っていったということです。
母さんは、その後、避妊手術を受け、ご飯を食べに通う猫になりました。
そうして、すぐりちゃんがイシカワさんちの猫に、チャイちゃんとラテちゃんは、近所のフクズミさんちの猫に。
唯一の男の子「海（うみ）」くんは、ゆいこさんちで、ワンパクを発揮しながら、里親募集中です。
猫風邪のまま、裏庭にいたら、このうち何匹が命を落としたことでしょう。
さて、たっぷりいっしょに遊んで、チャイちゃんとラテちゃんが帰って行ったあと、すぐりちゃんは、ちょっと寂しげな表情。
でも、大丈夫！
人間のパパとママは、すぐりちゃんがかわいくてたまらないし、こんな大きなお兄ちゃんもいるのです。
チャンプくんです。
管理センターから引き出してもらい、ここの子になりました。
子猫に手出しをしてはいけないとよくわかっているので、すぐりちゃんがチョイチョイとちょっかいを出しても、知らんぷり。
ひとつ屋根の下、少しずつ、仲良くなっていっています。
空き地育ちのすぐりちゃん。
一日一日と、安心して、家猫の顔つきになってきました。
家猫まで、もう少し。
お知らせひとつ。
今月１５日まで、イオンモールＫＹＯＴＯ，kaede館２F、大垣書店（関西最大級の書店〕店内にて、
私の撮った猫写真２０点ほどのパネル展示をしています。
１０：００～２１：００まで。
お立ち寄りの際、ご覧いただけましたら、うれしいです。
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！
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こんなに小さいのに、厳しいお外で暮らしていた子は、顔付きも険しいですよね。
うちのクロも野良ちゃんでしたが、大怪我をして保護してから家猫になりました。
今では、本当に柔らかい表情のにゃんこになりました。すぐりちゃん、家猫まで、あともう少しね
by ペンギン 2017-10-03 12:56
みんな茶とらさんでそっくりさんですね！１枚目のすぐりちゃんのお顔を見て「あれ、たれ目ちゃんかな？」と思っていたらその後の写真で確信に(笑) こんなにかわいい困り顔、ずっと見ていたい。
保護直後のお顔の痛々しい事…。それがこんなにかわいくなって幸せになって本当に嬉しいです。
海くんにも家族ができますように。チャンプくんも優しいお顔ですね。こんな優しい世界が広がりますように。
by さりゅ 2017-10-03 14:44
＞みなさま
茶トラ―ズの男の子、ゆいこさん預かりの海くんは、最新情報によると、トライアルに出かけて、先住猫さんに気に入ってもらうべく頑張ってる最中とのことでした。がんばれ！海くん。
by 道ばた猫 2017-10-03 15:25
茶トラーズ可愛い♡たれ目のすぐりちゃんたまりません。どこまでも守ってあげたくなります。みんな幸せになってよかったですね！
by ぺったんの母 2017-10-03 15:46
すぐりちゃん、兄弟がみんな幸せになって良かったですね。我が家のご近所さんも最近、子猫を保護しました。母さん猫がいなくて、子猫だけ四ひき、ビニールハウスの中にいたそうです。問題は保護の仕方です。猫風邪がひどいのに病院ヘ連れていかず、成猫のご飯をあげて、直射日光のあたる牛乳を飲ませて、トイレは垂れ流し、お尻が汚れても、ノミがいても平気で、極めつけは、全部育てられないからと、二匹捨ててきたそうです。これは（保護)という名の虐待ですよ。二匹の子達は２度も人間に捨てられたんです。今いる子達が無事に育つのを祈るしかないです。
by ふみちゃん 2017-10-03 16:11
茶トラって、甘えん坊の男の子のイメージがありましたけど、女の子もいるんですよね～
性別は違っても、タレ目なのはウチの茶トラと一緒♪
ウチに来るノラの茶トラは、去勢手術をしてからすっかり人間に対して甘えん坊になりました。
なので、すぐりちゃんもすぐに人見知りしないコになりますよ(ΦωΦ)
by まりお 2017-10-03 19:27
＞ペンギンさん
コメント欄がまだ不具合のようで、すみません！
クロちゃん、大怪我をして助けてもらってよかったね～
by 道ばた猫 2017-10-04 02:19
＞さりゅさん
ふふ、すぐりちゃんはわかりやすい垂れ目ですね～。
子猫の目の形って、なんて愛らしいんでしょ。大人猫の目の形も、美しいけど。
by 道ばた猫 2017-10-04 02:22
＞ぺったんのお母さま
この茶トラ―ズが４匹走り回っていたら、誰が誰だかわかりませんね～
ノラ母さんはちゃんとわかっていたのかな？
by 道ばた猫 2017-10-04 02:25
＞ふみちゃんさん
いのちあるものを捨てるのは犯罪。そのことを、子どものうちからしっかり知っておく社会に、どうかなりますように。
by 道ばた猫 2017-10-04 02:32
＞まりおさん
そう、私の知ってるチャトラさんは、みなフレンドリーでお猫好しで甘えんぼさんばかり。
男の子の方が圧倒的に多いです。女の子が４分の３って珍しいですよね。
by 道ばた猫 2017-10-04 02:37
なんとまあ、愛くるしいお顔のすぐりちゃん。たまらない可愛さですね！
温かいみなさんのおかげで元気にますます可愛くなっているようですね、ありがとうございます(*^_^*)チャンプくんもわきまえていて偉いねえ！すぐりちゃん、幸せいっぱいの家猫としてまた佐竹さんのブログで見たいです(^-^)
by とも 2017-10-04 06:56
＞ともさん
どうぶつたちって、わきまえたり、折り合いをつけたり、エライですよね～
すぐりちゃんが大きくなってチャンプくんと仲良くしてるとこ、また取材したいです！
by 道ばた猫 2017-10-04 18:41
ニャンとも可愛らしいすぐりちゃんたち茶トラ兄弟♡猫風邪だと目やにも鼻水も酷くて、大変でしたね。治って良かったです(*^^*)
by ひろちゃん 2017-10-05 15:22
＞ひろちゃんさん
真夏の子育てでしたからね。母さん猫も体力を消耗してたのでしょう。
みんな無事でよかった。
by 道ばた猫 2017-10-05 22:20
＞みなさま
４きょうだいのうち、唯一の男の子で、ゆいこさん預かりだった海くんは、今日、正式譲渡が決まったそうです。よかったね！海くん。先輩猫さんと仲良くね。
また、道ばた猫日記を読んで、きょう、はるばる遠方からピピネラキッチンを尋ねられたご夫妻の方がいたと、由以子さんから嬉しいメールが届きました。
猫の縁、って素敵です！
by 道ばた猫 2017-10-05 22:47
＞みなさま
上のコメントで、まちがって「ゆいこさん」を「由以子さん」と打ってしまいました。お詫びして、訂正いたします。
by 道ばた猫 2017-10-05 22:50
茉莉子さん、
いつも本当にありがとうございます。
おかげさまで様々な嬉しいご縁を頂いています。
猫の輪、広がっていくといいですね。
これからも宜しくお願い致します。
by ユイコ 2017-10-06 12:32
茉莉子さん、
いつも本当にありがとうございます。
おかげさまで様々な嬉しいご縁を頂いています。
猫の輪、広がっていくといいですね。
これからも宜しくお願い致します。
by ユイコ 2017-10-06 12:33
＞ユイコさん
あの日、私は路地にこぼれるオレンジ色の明かりに招き寄せられました。ノラ猫のように。
猫も人も温かく迎えるピピネラ。また訪れる日を夢見つつ。
by 道ばた猫 2017-10-07 02:22