フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:仙台市
今年はとにかく多頭飼育崩壊の相談が次から次でした。
中でも、一番悩み、迷い、でも突っ走ったのが「47匹多頭飼育崩壊」。
全く先が読めない中を進む毎日で、たくさんの方々に様々な手助けをいただき、なんとか形にできた現場でした。
ケージの中に10匹ぎゅうぎゅうに詰め込まれ、ピクニックバスケットに入れられて、なんとなんと10年以上。オスたちはけんかで顔がパンパンになっていた子も・・・
顔がはれたオス
ケージにぎゅうぎゅうの猫たち
まずはケージの提供をみなさんに呼びかけ、飼育環境の改善を行いました。その後、全頭を病院搬送し、健康チェックと順次ワクチン、エイズ白血病検査、避妊去勢等を行いました。中には治療困難な乳腺腫瘍になっていた子もいて、現在にゃんこ組で保護して、QOL(生活の質)をあげるように努めています。
たくさんの動物病院の先生方にもお力添えいただきました。感謝してもしきれません。
いつもお世話になっているN先生は、毎月、47匹にゃんこのために譲渡会会場を提供してくださいました。
譲渡会の様子
会場にフードを持ってきてくださる方もいて、たくさんの方がこの47匹の猫たちのことを思ってくれていると、大変心強く、背中を押してもらったような気がしています。
7月11日に初めて現場に足を踏み入れ、3か月以上。高齢ゆえになかなか里親さんを見つけるのも難しく、現在7匹が譲渡、1匹、ひめちゃんはお空に旅立ちました。
そして苦渋の決断で9匹を終生飼育のホームにお願いしました。18匹がにゃんこ組メンバー宅で保護。12匹はまだ飼い主さんの元にいます。
環境を改善したことで安心したのか、飼い主さんはこれからも12匹を飼育したいと主張しています。にゃんこ組としては、様々な理由から、飼い主さんが今後も12匹を飼育していくことは大変難しいと考えています。今後も飼い主さん宅の猫たちのサポートを続けながら、できることなら里親さんを探していくよう、話合いも継続していきます。
里子にでた子たちはのびのびと健やかに過ごしているようです。高齢の猫たちを家族に迎えてくださった里親様には感謝の気持ちでいっぱいです。
里子に出たニコとフナ
47匹もの猫たちを果たして私たちが救えるものかと不安を抱えながら走り回る毎日でした。
周りの方や、遠く離れたまだお会いしたことのない方々まで、本当にたくさんの方に色々な形で助けていただきました。
みなさんのおかげで、まだまだ道半ばですがここまでくることができました。
考えられないような環境で10年以上も過ごしてきた猫たち。残りの猫生はのんびり、美味しいものをたくさん食べて、元気に過ごしてほしい。家族の一員として、大切に大切にされてほしい。残りの猫たちにも、優しい家族を見つけてあげたい。そのために里親募集を続けていきます。
みんなが幸せになれるように、これからもにゃんこ組、走ります!応援どうぞよろしくお願いいたします!
<ご支援くださっているみなさまへ>
皆様からのご支援で、猫たちに必要医療を受けさせることができました。なにせ47匹でしたので、本当に助かりました。おかげで、避妊去勢手術だけではなく、ワクチンやブロードラインもしてあげることができました。高齢でしたので麻酔前に基礎血液検査も受けさせることができ、安心して手術することができました。うれしいことに、みなエイズ白血病は陰性でした!良かったです!
47匹にゃんこに代わり、にゃんこ組一同、皆様に心より感謝申し上げます。ありがとうございました!
「猫里親さん募集!にゃんこ組」
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