三毛猫が撮りたい!みにゃさんも好きな毛柄があると思うのですが、私は特に三毛猫が好きです。白が多めの子、黒が多めの子、薄い色の子などと配色が面白く、芸術性を感じたり、時にはルーツを考えたりと。よし、再訪問に行こう。三毛猫うにさんに会いに。
うには掛けふとぅん派。
フカフカでいいね。
ご長寿猫のトリセツ
前回掲載時「
すべて巡り会い」では16歳だった「うに」(女の子)は、19歳になっていました。苦手だったインターフォンも耳が遠くなったせいで平気になったと言います。私が取材訪問時に気をつけることのひとつとしてインターフォンを鳴らすか否かがあります。うちの猫を例にすると、「ピンポーン」となるとぴゅーっとダッシュで隠れてしまうのですが、猫は物音に敏感なため、大きな音が苦手な子も多いのです。ご長寿猫で隠れる子は経験上少ないのですが、やはり嫌われてしまってはいけませんからそこは要チェックです。
うにの目が見えなくなったのは今から約6年前、さらに耳も聴こえにくくなって生活に不便はないのか?の問いに「さほど変わりがないみたい」と飼い主のせい子さん。なるほど、生活空間は以前と変わらない配置だからか、感覚でなんとかなるもんだなぁーと納得。でも本当は、すごいことなんだよね。
経過は良好
そんないつもの暮らしの中、頑丈な胃袋だったうにの体重が3kgを下回るという大事件がっ!食が細くなった事実はありましたが、4kgからの1kg減はやはり心配になるもの。動物病院で点滴に「食欲増進剤」を入れてもらう処置を施してもらい、「怖いぐらいに食べるようになった」結果、体重を元に戻したのでした。
うにさん、おはよー。
ご長寿猫の健康維持には、やはりケアが大切。基本、半年に1回の血液検査、週に2回は点滴を遂行。処方された薬も前回と同様、6種類ほど。腎臓、心臓、甲状腺、便を出しやすくする薬など。1日のタイムテーブルは次の通りだそうです。
7:30 朝の薬(心臓と甲状腺)
9:00 朝ごはんとおやつ
16:00 おやつ
20:00 活性炭を混ぜたご飯
22:00 夜の薬(心臓と甲状腺と腎臓)
これを守るため、せい子さんはなるべく昼までの仕事に従事し、夕方には帰宅するようにしているとのこと。猫に合わせた生活がご長寿猫にとって最高の助けになることが目に見えます。目が見えなくても、耳が聞こえなくなっても、うにが安心して暮らしていけるのは、せい子さんの愛があってこそです。
ご飯に決まったものはなく、いろいろとストック。最近はコンビニ系のウエットタイプがスマッシュヒット!
赤石澤家は2頭飼い。アメリカンカールの小町(10歳・女の子)がご飯を狙う図。
小町を甘やかすのはご主人の裕理さんご担当。
うにの目となり耳となる、せい子さんの溺愛ぶりが再確認できた旅となりました。
うにが生きてくれるならどんなこともするとせい子さん。
せい子さんの膝の上が大好きなんだなぁ。
にょーん。液体のようにするりと降ります。
うには白が多めでしっぽ短め。
旅(トリップ)といっても、うちから徒歩5分圏内で同じ掛かり付け医、出会いをくれた町屋動物病院さんに感謝です。
小町が程よいストレスになっているのか?あと5年したら君の取材に来るからね。
「猫又トリップ」が書籍になりました。
『
ご長寿猫がくれた、しあわせな日々』
15歳以上のご長寿猫と、その家族が奏でる28の物語をお届けします。
試し読みはこちら
(ΦωΦ)
写真
猫又トリップライター紹介
ケニア・ドイ
1972年兵庫県生まれ。ほとんど犬猫カメラマン。著者に「ぽちゃ猫ワンダー」(河出書房新社)、「じゃまねこ」(マイナビ出版)がある。新刊「ご長寿猫がくれたしあわせな日々~28の奇跡の物語~」祥伝社より絶賛発売中。現在、黒背景で行うペット撮影会「ドイブラック」を全国で展開中。
http://kenyadoi.com
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一昨年あたりから耳が聞こえなくなり、今日目が見えなくなりました。どうしたらいいかわからず、検索してたらこの記事にたどり着きました。うちのネコも「うに」なので、すごくビックリしました。今ハタチです。本人より私の方が不安になってしまってました。記事を読んで、うにも私も穏やかに過ごせるようにしようと思いました。
by 飯田景子 2022-04-18 00:07