みにゃさま、こんにちは。
今回は、訪問アニマルコミュニケーションにご応募くださったFさんのお宅に行ってまいりました。
いただいたご相談はこちらです。
5才になるオス猫のゆたかをアニマルコミュニケーションしていただきたく応募しました。
去年の年始に、尻尾を噛む癖が出てきて、流血しました。
この春やっと落ち着いたかな〜と思ったらまた噛み癖が出てきて、今カラーをつけた状態で過ごしています。
病院にはみてもらっており、セロトニンを抑える薬を飲んでます。
一匹で飼ってるので、なかなか思うように遊んであげれないのが気になります!
是非ゆたかの気持ちや、尻尾をなぜ噛むのかを知りたいです。
宜しくお願いします。
5年前、栄養失調でお腹がぱんぱんに膨れ、猫風邪で目が開かない子猫をFさんのお友だちが保護されたのがゆたか君との出会いです。
お友だちに「飼わない?」と言われ、Fさんはゆたか君を迎えることにしました。
猫風邪の影響は残っていますが、病気や怪我もなく平和に暮らしていました。
変化が起きたのは2017年の年始のこと。
ゆたか君が全く使っていないキャットタワーを捨てたところ、今まで聞いたことのないような大声で訴えるように鳴き始めたので、あわててゴミ置き場までキャットタワーを取りに行き、再び設置すると落ち着きを取り戻しました。
そして2018年の3月。
帰宅するとキャットタワーが壊れて倒れていたので、さすがにこれは置いておけないと処分し新しいキャットタワーを購入。
すると、ゆたか君は自分の尻尾を出血するほどの強さで思いきり噛み、これを繰り返すようになりました。
止む気配が無かったので獣医師さんに相談し、落ち着くまでエリザベスカラーの着用と精神安定作用のある薬の服薬を始めました。
たまには自分で毛づくろいをさせてあげたいと、Fさんが見守れる時にエリザベスカラーを外すのですが、尻尾が目に入った途端に思い切り噛みつくそうです。
Fさんにお話を伺っている時はソファーの下に隠れていたゆたか君。
Fさんがゆたか君に話しかけると、かわいい声でお返事をしてすぐに出てきてくれました。
と、ソファーの前で待つ私の元へまっすぐやって来て目の前で立ち止まり、「助けてください」と言ったのです。
自分でどうすることもできないゆたか君のこの1年半の思いがどっと押し寄せてきました。
自信が持てない。情けない。役に立たない。治せない。
自分には何一つ誇れるものが無い。
何より自分のことで大切なFさんに迷惑をかけてしまっている。
この状況から救い出してほしいという一心の「助けてください」でした。
この思いをすべて受け、「大丈夫。絶対に治る」私は無心でゆたか君にこう言っていました。
もう一度確信を持ち「絶対に大丈夫」と伝えると、ゆたか君は私の言葉を飲み込むように受け入れ、信じてくれました。
ゆたか君は使っていないキャットタワーを実は大切にしていました。
使うことはないものの、大好きな家の中のひとつとしてあって当然のように思っていたのです。
その大切なひとつが突然消えてしまい、とても悲しかったそうです。
怒りではありません。悲しみです。
ふだんからそうした感情を外へ向けることのない優しいゆたか君は、その悲しみを発散することができず、思わず自分の尻尾を噛んでしまったのです。
痛かったけど、意外にすっきりしました。
新たな気持ちの発散方法を見つけた瞬間です。
噛むと気持ちがすっきりするのでこれ以降、癖になってしまいました。
この噛む行為を「病気」と言われたことも噛むことに拍車をかけてしまいました。
「ぼくは病気なんだ」とショックを受け、そのショックも噛むことへ向かうようになりました。
これは一生治らないんじゃないかというFさんの「治らない」という心の声もゆたか君の自信を無くし、噛むことに執着するようになってしまいました。
ぼくは大切なFさんに一生迷惑をかけるの? もう役には立てないの? ぼくを見て笑顔になってくれないの?
日々このような喪失感と共に暮らしていたのです。
ゆたか君のこの気持ちをFさんにお伝えすると、「自分を見ているようです」と涙ながらに言われました。
もしかするとゆたか君は、FさんがもっともっとFさんらしく笑顔で伸び伸びと生きるために来てくれたのかもしれませんね。
ゆたか君を心配するお気持ちは痛いほどわかりますが、まずはその気持ちを切り変えましょう。
絶対に大丈夫と信じること。
そしてその気持ちでゆたか君に明るい声かけをしてください。
毎日いっぱい褒めて、居てくれることへの感謝を伝えてください。
ゆたか君が居てくれてどんなに助けられているか、どんなに心強いか、どんなにしあわせか、いっぱいいっぱい声に出して愛を伝えてください。
この愛の言葉と気持ちを日々受けて、ゆたか君が再び自分に自信と誇りを取り戻せば、噛む癖は治ると私は信じています。
絶対に治ります。
ゆたか君はお家が大好きなので、家の中にある物を移動したり処分する時には必ず事前に相談してくださいね。
同じ屋根の下に住む家族ですので相談することは大切です。
Fさんに以上のことをお伝えし、ゆたか君に「もう大丈夫ね」と話しかけると、「うん」とすっきりした笑顔で返してくれました。
Fさん、ゆたか君ありがとうございました。
Fさんから後日談をいただきました。Kさんから後日談をいただきました。
後日談としては、大きい動きはないのですが
アニマルコミュニケーションの後は、ひたすらゆたかに謝り大好きな事や、一緒に仲良く暮らしてゆきたいことと、想いを伝えました。
まだ、カラーを短くしたものの外すと、スイッチが入りしっぽを噛みに行ってしまうので、私が慌ててしまうのですが「病気」と言う思いが伝わってしまっていたなんて申訳なくおもってます。
しっぽが好きすぎて勢いあまって噛んでしまっているのだと言う事を理解しました。
岩津さんに、必ず良くなると、心から強く思うことを教えてくださったので、素直に実行と言うか
それしかないと私も強く想い、前に進みます。ありがとうございました。
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アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!
岩津 麻佳
2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。
HP
読んでいて涙が止まりませんでした。
ゆたか君、ゆっくり焦らず暮らして欲しいです。
Fさんも、理由が分からずお辛かったとお察しします。
信じることは大切ですね。
うちも噛みグセのあるコがいるので、考えさせられました。。
by らむノワール 2018-06-08 23:41
我が家には昨年から保護が居ますが…大人しかったのは猫風邪だったからのようで…
私達の手や足に出血する程噛みつきます…
ほんの少しずつ改善…ゆっくり信じて頑張ります。読んで良かったですありがとうございます
by 月子猫 2018-06-09 06:24
>らむノワール様
焦らず信じること、私にも大きな学びでした。
by 岩津 2018-06-09 15:16
>月子猫様
信じて待つこと。
動物たちから私たち人間へのメッセージにも思います(=^・^=)
by 岩津 2018-06-09 15:20
お互いに愛し合っているが故の苦しみなのニャ~(/_・、)でもだからこそ、それだからこそ救いもあるニャ♥
by にあ 2018-06-09 22:13
人間はこころと言葉が違っていてもわからいこともあるけど、心の声がしっかり届いてしまうことの重要さ。
日々忘れないようにしなければ。たいせつな家族を傷つけてしまわないように・・・
大切なFさん、ゆたかくんも信頼しあっているから大丈夫ですよね。
これから愛をたくさんもらって笑顔でともにすごせますように。
by あずにゃん 2018-06-12 11:11
ゆたかくんの分かりやすい表情の変化に良かったね〜という思いました。
耳が垂れ、自信なさげなゆたかくんが、耳をピンと立てて、キリッとした顔つきでこんなに表情豊かな猫さんもいるんだな〜と微笑ましく思いました。
by 通りすがり 2018-08-07 21:07