[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

大阪から飼い主である太田京子さんの住む東京に連れて来られた三毛猫「ミー子」。
京子さんが看取ることを覚悟して、ご実家から引き取ったシニア猫でした。一時は弱ってしまい足取りもおぼつかなかったのですが、一緒に暮らし始めてなんと6年が経ちました。この日、改めて年齢を計算してみると飼い主さんもびっくりの18歳11ヶ月と判明！ミー子が東京生活で元気を取り戻した要因は、何なのでしょう？

ミー子の事情

ミー子（女の子）は、京子さんのお兄さんが職場近くの側溝で保護した猫。まだ生後2ヶ月だったミー子は京子さんの大阪にあるご実家で、他の猫たちと一緒に暮らし始めたそうです。そして、一時は5匹もいたという大所帯が、ミー子1匹になった頃、ご実家が引越しをしなくてはいけなくなり、この先お世話ができなくなる可能性など諸々の事情により、東京にいる京子さんが引き取ることになったのでした。京子さんは、年に数回の帰省でミー子の存在はもちろん知っていました。若い頃は毛艶が良く、健康的な猫だったそうなのですが、当時すでに13歳になっていたミー子は見た目も動きもあまりにも弱々しく、「もう猫生長くないかも」と近い別れを覚悟せずにはいられませんでした。 ミー子の東京での生活はそんなふうにして始まったのです。

ミー子とご対面！

ミー子はどんな猫かというと、とにかく人が大好きな猫なのです。私が部屋に入ると、過去に衰弱していた時期があったとは思えないほど元気な足取りで、ツカツカとこちらにやって来ました。
「ニャー、ニャー！」
人に撫でられるのも、抱っこされるのも大好きだというミー子。どうやら初対面の私に「撫でろ」と強く訴えているみたいです。場所や世話をする人が変わっても、すぐに馴染んでしまったほど、たくましくて大らかな性格が顔を覗かせた瞬間でした。
近寄りすぎて撮影できない！というのも私にとってはうれしい誤算です。


ターゲット発見！


足取りも軽やかに、


ピタッ。


「撫でろやー！」（たぶん関西弁）と猛烈アピール。撮影は一時中断です。

ごはんと健康管理

ごはんはウエットタイプよりもドライタイプの方が好きなのだそうです。腎臓機能の低下もあり「腎臓フード」と「消化器サポート」（ロイヤルカナン）を同居されている京子さんの義理のお母さんがいつも絶妙な割合でブレンドしています。さらに、腎臓ケアのため、動物病院から自宅での点滴を勧められ、1週間に1度の皮下点滴（100cc）を京子さんが担当して行っています。手間のかかりそうな点滴を抵抗なく導入できたのは、昔一緒に暮らしていた犬のキクちゃんで一度経験したお陰なのだとか。それに、ミー子は30分ぐらいなら余裕でじっとしていられる膝のり猫だから、お互いの負担も少ないようです。


飼い主の京子さんと。


体重も2.70kgと軽め。


誰にでもスリゴロ、甘えん坊女子です。


ペロリ。ごはんは京子さんの部屋に。


ミー子は流水が好き。


毛づくろいも忘れずに。

長寿の秘密は栄養素！？

さて、東京に来た当初、かなり弱っていたミー子ですが、一体どうやって元気を取り戻したのでしょう。
大阪の実家で暮らしていた頃は、他に何匹も猫がいました。しかも、ミー子以外は甘えん坊の傾向が強いと言われる男の子ばかり。ミー子は飼い主さんにベタベタしたいのをずっと我慢していたのかもしれません。そう、ミー子にとってベタベタはビタミンのようなもの。大事な栄養素が不足していたのです。

本来の人懐っこさも手伝って、東京ではたくさんの抱っこと、必ず誰かの横で寝られる安心感を手に入れたミー子。長寿の秘密である大事な栄養素を毎日たっぷり摂って、すっかり元気を取り戻しました。
そして、ミー子のベタベタは一緒に暮らす京子さんたちだけでなく、訪れるお客さんも元気にしているのだと思います。ミー子が「ニャー、ニャー」と近寄ってくるとつい顔がほころんでしまいますから。
人にも猫にもベタベタスキンシップという栄養素が必要なことを美猫の輝きを取り戻したミー子が教えてくれました。


まだ何か？


私寝るの。


また遊びに来てね。（たぶん）


お母さんのおフトンで寝るミー子であった。


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