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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2018年07月13日

「特定非営利活動法人もりねこ」さまの活動レポート(2017-18後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所: 岩手県盛岡市

盛岡市で猫カフェを猫と譲渡希望者のマッチングの場として運営しながら猫の保護・譲渡活動に取り組んでおります、特定非営利活動法人もりねこです。

まだまだ新しく小さな団体なのですが、みなさまのご支援を受けてなんとか運営しております。

そんな私たちが、2017年12月27日、初めて多頭崩壊現場にレスキューに入りました。

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多頭崩壊現場の様子

おうちのなかにはゴミがたくさんあり、外に出ている猫もいたため、飼い主の方も全部で何匹いるのかはっきりわからない状態でした。

「ケンカをするから」という理由で、一部の猫たちは一段ケージに3,4匹ずつ入れられていました。猫トイレを置くスペースもなく、ケージの床にはペットシーツが敷かれているだけでした。

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ケージに入れられた猫たち

全部で30頭以上はいそうだということでしたが、もりねこでは一気にそれだけの猫を収容できるスペースがありません。まずは、すぐに譲渡されそうな子猫を6匹レスキューすることにし、引き取ったその足で動物病院へと向かいました。
ワクチンとFIV、FeLVの抗体検査を済ませ、もりねこで少し栄養状態が改善すればすぐに譲渡希望者が現れるだろうと予想していたのですが、検査の結果6匹すべてがFIVキャリアであることが判明したのです。

動物病院の先生によると、感染原因は濃厚接触。
そうだとすると、残り20匹以上の猫たちもすべてFIVキャリアである可能性が高いことが予想できます。
もりねこは2017年1月に5階のFIVキャリアルームを開設いたしましたが、1年間の譲渡数は6匹でした。年に6匹のペースで30匹すべてがFIV「キャリアだとすると、全部譲渡するのに5年かかる計算です。
無謀にも見える挑戦でしたが、「無理だからやめよう」という声はスタッフからはあがりませんでした。今後の方針を決めるスタッフミーティングでは、FIVキャリアでない猫がいたらラッキー、くらいの覚悟で全部レスキューしよう!」と、方針が決まりました。

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レスキュー当日の子猫。風邪症状もありました。

もりねこの施設を最大限活用して順次猫たちを保護しましたが、FIVキャリアでない猫たちも数匹いました。それは、狭いケージに閉じ込められていた猫たち。皮肉にも、ケージが感染防止の役割を果たしたのです。

最終的にFIVキャリア26匹と、ノンキャリア3匹をもりねこで保護することになりました。

人馴れしていて性格のよい猫がほとんどでしたので、元の飼い主さんも飼い主さんなりに猫たちを可愛がっていたことが伺えます。もりねこで不妊手術を施し、栄養価の高いフードを与えるなどケアした結果、みんなふくふくにゃんこになりました。

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写真3の子猫。

イオンモール盛岡南さまのご協力をいただいて譲渡会を開催するなどした結果、5月末日現在で多頭飼育崩壊のおうちから来た猫たち11匹が新しい家族のもと巣立っていきました。

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イオンモール盛岡南での譲渡会の様子。長い行列ができるほどの盛況でした。

みな、「ずっとのおうち」で幸せに暮らしています。
残っている子たちも、すべて本当のおうちにつなぐことができるよう、スタッフ一同頑張ってまいります。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつももりねこをご支援いただき、本当にありがとうございます。
この度の多頭崩壊案件に取り組むことができましたのも、みなさまの暖かいご支援があればこそです。
もりねこのコンセプトである「猫も人も幸せに」暮らせる社会の実現を目指し、引き続き頑張りますのでご支援いただけますよう、よろしくお願いいたします。



「特定非営利活動法人もりねこ」
http://npomorineko.wixsite.com/morineko
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