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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2018年07月13日

「認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会」さまの活動レポート(2017-18後期)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:北海道内

今回は、北海道内でも、道東地域の野犬や野良犬、子犬の遺棄等についてご紹介します。

札幌市内やその周辺ではここ数年、市の動物管理センターや近隣の保健所に人馴れしていない野犬や、その子犬が収容されることはほとんど無くなりました。当会のある長沼町は、北海道の中心部に位置しますが、当会近隣の保健所にも数年前からミックス犬の子犬が収容されるのは非常に稀な事となり、たとえ収容されても一般市民の方の引き取り手も多く、犬の室内飼育や適正飼育が進んできていると実感しているところです。

しかし広い北海道、人口密度の低い道東などの民家や農家が点在している地域ではまだまだ適正飼育が浸透しておらず、未手術での放し飼いや遺棄等に起因する繁殖が繰り返されることで、通常の飼い主不明の迷い犬よりも人馴れしていない成犬、子犬が頻繁に市町村役場や保健所に収容されています。

これまでは、人馴れしていない野犬については、各行政機関で情報も公表されないまま殺処分の運命だったり、野犬掃討条例のもと、市町村単位で駆除したりと凄惨な状況でしたが、全体の収容数が減るにしたがい、収容情報の掲載や子犬を保護して人馴れ訓練をしてくださったりと、職員の方も大変に努力してくださるようになりました。

当会にも人馴れせずに長い間譲渡できずに飼育している犬も多くいますが、一般譲渡にならない道東の成犬たちを出来る限り引き取りし、子犬についても譲渡前不妊手術を行ってから適正に譲渡できるよう、片道300km~400kmの距離を、スタッフのやり繰りをしながら、引き取りに行っています。

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1月に紋別保健所遠軽支所から引き取りした人馴れしていない子犬。
幸せな出会いがあり、譲渡前不妊手術後に譲渡となりました。


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ダンボールに入れられ、7頭で遺棄されていた子犬のうちの3頭
中標津保健所から2月に引き取りしました。

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釧路保健所標茶支所の推定2歳のオスで、4月に当会で引き取りしました。
全く人馴れしていないわけではなく、人との関わりは多少あったようです。

同じ場所で繰り返し役場の設置した檻で捕獲される成犬や、遺棄される子犬たち・・・。
元はと言えば捨てた飼い主や放し飼いで放置している飼い主が原因です。

不妊手術もされていないので、現状はエンドレスですが、終息の道を辿ることが出来るよう、官民合わせて出来る努力を最大限にすべきだと思っています。こうした負の連鎖を断ち切るには、行政機関に収容された犬猫に子犬子猫であっても不妊手術を行ってから譲渡することが重要です。

道東の野犬については終わりが見えない状況ですが、適正飼育の地道な啓発活動とともに、保護した犬たちにも、人と寄り添って生きる幸せを感じてもらえるよう、スタッフが日々トレーニングに励んでいます。

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上記の標茶支所から引き取りした推定2歳のオス、繁(しげる)と命名し、お散歩の練習です。
首輪もハーネスも、まず付けて歩く所からですが、怖くて怖くて進めません。
まだ若い繁(しげる)です。いつか、誰かの大切なパートナーになれるよう頑張っています。

犬への愛情と観察眼を持っての地道な作業ですが、どの犬にも生きるチャンスが平等に与えられるよう、個々の犬や猫を見て適切に判断しながら動物の福祉が守られるよう、今後とも活動してまいります。

《今後の展望》
今回ご紹介した人馴れしていない野犬や野良犬の引き取りのように、遠方の行政機関からの引き取りが多くなり、特に冬道などではスタッフの負担も大きくなってきていますが、行政機関とも協力しながら道東地域の野良犬、野犬を減らして行きたいと思っています。
そのために犬の飼い主の皆さまには、畜犬登録や狂犬病予防注射を接種する等、法律を順守し、動物の健康と福祉に配慮し、各種予防医療、適切な健康管理で適正な飼育をして模範となる飼い主になっていただけたらと思います。


<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもしっぽの会の活動をご支援くださり、本当にありがとうございます。
みなさまから頂いた大切なご寄付は、保護した犬猫の食餌費や医療費に大切に使わせていただきます。
これからも一頭でも行き場の無い犬猫が減少するよう多方面から努力してまいります。
今後とも引き続きしっぽの会を応援していただけたら幸いです。
みなさま、本当にありがとうございました。
これからもどうぞよろしくお願いいたします。



「認定NPO法人HOKKAIDOしっぽの会」
http://shippo.or.jp/
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