みにゃさま、こんにちは。
今回は、訪問アニマルコミュニケーションにご応募くださったHさんのお宅に行ってまいりました。
いただいたご相談はこちらです。
我が家には猫が7人います。
6人は正確な誕生日すらわからない保護猫であり、そのうちの4人は繁殖され続けて放棄、製薬会社の実験などを強いられていた子供たちです。
今は我が家でとても楽しく過ごしていますが、彼らの過酷な環境での生活を想像するだけでとても悲しく思い、今でも涙がでます。
そのときを生きてきた彼らはどんな思いで1日1日を生きていたのかを知りたいです。
私たち飼い主が今いる子供たちに何ができるか、何を望んでいるのかを知りたいです。
4年前に最寄り駅前で開催されていた犬猫譲渡会で諭吉君に一目惚れしたHさん。
諭吉君 ひどい猫風邪で片目を失いましたが元気いっぱい
この諭吉君をお迎えしたことがきっかけで製薬会社の実験動物という存在を知りました。
そう、諭吉君は「実験対象の猫」を経て今に至るのです。
その現状を知りショックを受けたHさんは、そんな猫たちの為に何かお役に立てればと諭吉君がいたシェルターでお掃除のボランティアを始めました。(現在も続けておられます)
そして、そこで出会った元実験用と繁殖用の猫にご縁を感じ諭吉君に続く3匹を迎えました。
ベンツ君 エネルギー溢れる遊び盛りの男の子。諭吉君の弟的存在です。
先住の高齢猫と遊びたくて追いかけ回してしまうのが困りもの。
過酷な過去を持つ4匹。
どれほどのトラウマを抱えているのかと覚悟をしての訪問です。
ですが、あらら? みんななんと穏やかな目をしているのでしょう。
うれしい拍子抜けです。
動物も人も目にすべてが表れます。
目の奥には過去から今までのすべてが佇み、表面上には今現在の心の様子が放たれるのです。
リビングに入るとみんながのびのび寛いでいます。
Hさんがどんなに大切にされ、猫さんたちがどんなに安心して暮らしているかが一瞬で伝わってきました。
平和と調和で満たされたお家です。
レオ君 ちょっぴり怖がりですがあまえんぼうの男の子
4匹の中でひときわ落ち着きと貫禄を放つスフィンクスのレディーちゃんが目に留まりました。
レディーちゃんは繁殖用の猫を経てレスキューされましたが、そんな過酷な経験をしたとは思えません。
まるでゴッドマザーのよう。
レディーちゃん 最近体にうっすら毛が生えてきました
レディーちゃんはお迎え当初、触れても全く反応がありませんでした。
逃げることも隠れることもなかったそうです。
壮絶な経験をした動物に見られるケースで、恐怖や悲しみ、痛みの限界を超えると感情が無くなり痛みさえも感じなくなることがあります。
逃げることも隠れることも拒否をすることもできない。
心を無くさなければ生きていけない、機械のようにならなければ果てしなく続く苦痛と恐怖には到底耐えられない、という彼らなりの生きる術なのです。
「虐待を受けた猫さん」
こちらのあんずちゃんは虐待を受けましたが、飼い主さんの愛で少しずつ少しずつ心を取り戻しました。
Hさんの元へやって来た猫さんたちは、決して偶然ではなくHさんに会うためにやって来ました。
Hさんに限らず、すべての飼い猫は飼い主さんに会うためにやって来ています。
飼い主さんと幸せになるために、飼い主さんの笑顔が見たくて生まれてきました。
諭吉君、ベンツ君、レオ君、レディーちゃんは、実験や繁殖という厳しい道を選んで生まれてきた勇敢な猫さんです。
Hさんに会うためにはこの難関を通らなければならなかった。それほどまでに会いたかったHさん。
やっと会えたHさんにはいつも笑顔でいてほしい。いつもしあわせでいてほしい。
これがみんなの願いであり幸せでもあります。
愛する猫たちの過去をHさんが思い、涙されることを4匹は望んでいません。
笑っていてほしい、共にしあわせに暮らしたい、ただそれだけなのです。
幸運にも4匹は過去の過酷な環境で命を落とすことなく今も命があります。
どうか今ある命を大切に、無事に出会えたことに感謝をして今この時を大切にしてください。
Hさんも猫さんたちと同じように勇敢な方だと思います。
壮絶な過去をもつ猫さんを迎えるということは、過去も含め丸ごと受け入れて愛するということ。
誰にでもできることではないと思います。
4匹の穏やかな表情を見れば、Hさんがすべてを受け入れ愛されていることは一目瞭然です。
4匹の目に過酷な過去はもう存在しません。
そうそう、レディーちゃんがいかにHさんを愛しているかが伝わってくるエピソードがありました。
Hさんが寝ているとレディーちゃんが顔を触ってくるのでその理由を尋ねると、
「愛しいわが子がかわいくてしょうがないの」というお答え。
レディーちゃんにとってわが子のようなHさん。
かわいすぎて愛おしすぎて触らずにはいられないようです。
Hさんの寝顔を見ていると母性が溢れてくるのでしょう。
愛されてますね、Hさん。
Hさん、猫さんたちといついつまでもお幸せに。ありがとうございました。
Hさんから後日談をいただきました。
遠方からお越しいただいた当日を思い出します
岩津さんのセッション前は子供たちの過去を想像するだけで悲しくて、辛い目に遭わせてしまったことをひたすらに謝って、我が家にきてくれたことの感謝の思いを涙ながらに伝えていたものですが、彼らは今が大事なのだと、トラウマもなければ幸せだと思いながら過ごしてくれている「今」を生きているということに強さと心の広さを感じました。
悲しむことはない、彼らに出会えたこと、共に家族として生活していることに心から感謝を伝えています。
岩津さんやスタッフの方にお会いできたことも素晴らしい「ご縁」だと思います。どうもありがとうございました。
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写真
アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!
岩津 麻佳
2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。
HP
諭吉くん、リアル「夜廻り猫の重郎」かと思った。きっと強くてやさしい子なんだね。
by Gin's Barブログ 2018-07-06 14:09
どうぶつは強くて優しくて愛情深い。愛し愛されている猫さんズとHさん、過酷だった分人一倍のお幸せをお祈りします。
by らんぷらいと 2018-07-06 15:54
Hさんを選んでキビシい生き方を選択して生まれてくるなんて、深い思いがあったのですね!
猫との出会いはみんなそれぞれだと思いますが、私達を選んで会いに来てくれた猫達に感謝です。
子供も親を選んで生まれてくると聞きますが、おなじなんだなーと思いました。
by 元シンママ 2018-07-06 16:28
Hさんと猫さんたちとの絆は最初から決まっていた。そのために過酷な運命を受け入れ乗り越えてきた猫さんたち。なんて強くて、気高い魂なのでしょう。
諭吉くんに一目ぼれしたのも決められた糸があったからこそなんですね。
「すべての飼い猫は飼い主さんに会うためにやって来ています。
飼い主さんと幸せになるために、飼い主さんの笑顔が見たくて生まれてきました」この言葉私も、いつも胸に置き、日々猫との暮らしと気持ちに向き合いたいと感じました。
レディーちゃんはHさんのおかあさんなんですね。愛にあふれて生きていける幸せを感じる毎日、、、
これ以上のしあわせはないですね、Hさんも猫さんたちとしあわせな日々をお過ごしください。
by あずにゃん 2018-07-06 16:36
心を無くさなければ生きていけない…胸を衝かれました。今の穏やかな様子に涙が出てきます。
Hさん、すごいなぁと思います。猫たちの過去も丸ごと受け入れていらっしゃる器の大きい方。私なんてまだまだです…。
by ふう 2018-07-06 21:57
皆さんコメントありがとうございます。
実験用の猫のおかげで数多くの猫がお薬などで救われたとも考えられます。
まずはその猫さんたちの勇気と思いに感謝したいですね(^^)
by 岩津 2018-07-07 11:04