フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所: 神戸市内を中心に明石、加古川、姫路、たつのなど周辺市町
私たち「神戸ノラネコTNR実行委員会」は神戸を中心に、三木、明石、加古川、姫路、たつのなど周辺都市で地域猫活動や猫の救済活動に取り組む市民ボランティア有志の会です。2015年4月に結成しました。
40代以上の女性を中心に、協力者も含むと100人を超える大所帯。ふだんは、各人の居住地を拠点に少人数のグループや、個人で活動しています。日ごろからお互いに情報を交換し合い、いざというときは知恵を出し合い、助け合いながら、猫問題の軽減・解消につなげるための猫問題への助言、支援などを行っています。
野良猫問題の解決のために最も大事なことは、"蛇口を閉める"ことから。猫の繁殖制限に最も効果的なTNR活動(Trap=野良猫を安全に捕獲、Neuter=不妊手術を施す、Return=元いた場所に戻して最後までお世話をする)に力を入れ、年間を通じて行っています。
手術の意義や大切さを訴える啓発キャンペーン事業として、2015年2月から年に2回、春と秋の猫の繁殖シーズンを前に一斉TNRを実施しています。NPO法人犬猫みなしご救援隊(本部:広島県)と、ちばわん(本部:神奈川県)との協働事業として取り組み、2018年2月の開催で7回目を数えました。
2月18日開催の一斉TNRの様子
TNR活動を行うと、病気やけがをしている猫、野良猫の子猫など、医療ケアや保護が必要な猫に遭遇することがあります。
ことし2月18日開催の一斉TNRのとき、神戸市内のある住宅地で子猫を3匹保護しました。うち1匹が交通事故に遭っていたらしく、ボランティアが見つけたときにはかなり衰弱していました。保護した子猫を西区内の動物病院に搬送、子猫は即日入院となりました。
診察の結果、骨折のほか横隔膜や内臓破裂の重症で、もう少し保護が遅れていたら、間違いなく命を落としていたでしょう。手術は成功し骨盤骨折などのけがの治療を受けて一命を取り留めました。
リアン動物病院で、けがの治療中の子猫。ロリポップちゃんと命名
私たちは、神戸市動物管理センター(以下、センター)に預かりボランティア団体として登録。殺処分の数をできる限りゼロに近づけるよう、センターに収容される猫たちを可能な限り引き出し、保護・育成。新たな飼い主に託す活動にも力を入れています。
昨年末とことし2月末に、神戸市内で多頭崩壊が相次ぎ、合計で70匹もの飼い猫が、殺処分前提で毎週のように持ち込まれました。私たちは、センターの要請を受け、早速、行き場を失った猫たちの預かり先探しに取り掛りました。
他の登録団体や個人ボランティアらと協力しながら数匹ずつ引き出すことを繰り返し、殺処分を回避。収容時に弱っており治療の甲斐なく亡くなった猫や、のちに病気を発症して亡くなった猫を除き、全頭の救済に努めました。
以上、2件の多頭崩壊の飼い猫の事例で、実行委員会が預かった猫は45匹です。
2018年の5月末現在、多頭崩壊家庭の飼い猫の引き出しは完了しています。
多頭崩壊家庭の猫。後に、預かりボランティアさんが家族に迎えてくれました。
<ご支援くださっているみなさまへ>
私たちは、5人前後の小さなグループや個人で活動するボランティア有志の集まりです。ひとりひとりの力は小さいけれども、みんなの知恵と経験を寄せ集め協力し合い、なせばなると前向きに頑張っております。
みなさまからいただく基金により、1匹でも多くの命を助けたい。小さな命を守り、新しい家族へとつなぐ〝命のリレー〟にご支援・ご協力をたまわりますよう、よろしくお願いいたします。
「神戸ノラネコTNR実行委員会」
http://nyanpro.net/