フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:岩手県内、秋田・宮城・青森3県の一部
会を立ち上げて18年。その時々に課題や悩みを抱えながら保護活動を続けてまいりました。
今直面している独居老人が飼いきれなくなった動物の問題は、水面下で深く進み不妊治療がされないための多頭飼育や、飼い主の痴呆により満足に餌を与えられない虐待に近い飼育と繋がり介護現場から相談が入るという実態です。その頻度がどんどん高まりもはや社会問題化していると感じます。
噛みつく勢いで威嚇し、亡くなった高齢の飼い主を何日も護っていた老犬は「とらじ君」、保護後すっかり穏やかになり施設で里親さんを待っています。
とらじ君
2才の可愛い盛りに高齢の飼い主に先立たれた「れいちゃん」は最初猫パンチを繰り出し、食事拒否が続きましたが、今は抱っこもできる美人猫ちゃんに変身しました。
れいちゃん
「猫が増え続け餌も無くなってきた」と電話があり保健所さんと訪問したお宅も独居老人宅でした。4畳半ほどの部屋にほとんど「白い猫だけ17匹」可愛いけど人馴れしていません。
狭い部屋で暮らす17匹
避妊去勢、ワクチン、ウイルス検査をしてから人馴れが出来た子から里親募集中です。
そんな中で、今年も春とともに仔猫が次々拾われてやって来ました。「拾ったから」「野良が産んで置いて行ったから」「飼い猫が産んでしまったから」こんな引き取り依頼もどんどん来ます。
会ではすべてを保護するわけではありません。拾った方、産ませた方、野良猫ちゃんでも毎日餌をあげていたら飼い猫です。ミルクの上げ方、人馴れのさせ方を伝授し体重が1キロになったらワクチンを接種、成猫はワクチンの他に不妊とウイルス検査し、2週間後から譲渡会に参加して里親募集。そこまで頑張ってと励まし、都度都度相談に応じる方法で取り組んでいます。
会では生死にかかわる緊急レスキューと保健所からのレスキューを主眼とし無料引き取り・無料譲渡を行っています。保健所での犬猫の殺処分ゼロを目指す取り組みも重要ですが、保健所の外にこそいのちの危機にさらされている沢山の動物たちがいます。今そこに手を差し伸べなければと考えて活動しています。高齢化社会が抱えるペットの問題はこれから更に多くなって来ることでしょう。ペットの看取りまでを考えた飼い方の啓発こそ重要と活動しています。
<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもご支援ありがとうございます。
行き場の無い動物たちが1匹でも多く救われるよう、スタッフ・ボランテア一同がんばります。
引き続きのご指導・ご支援をよろしくお願い致します。
「動物いのちの会いわて」
http://inochiiwate.com/