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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

猫又トリップ

2018年10月31日

ご長寿の秘訣はレコーディング?!
今できることを実践する飼い主さんと猫のお話

この日は、午前から日差しが強く、Tシャツ姿で外に出た私。取材先のお宅に着いてすぐに、床の暖かさが気になりました。床暖房にしては、まだ時期的に少し早いような......。早速、私は質問をぶつけてみました。

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猫のための室温管理


15歳と4ヶ月の「ぼぶ」(キジトラ・男の子)と4歳の「ういろう」(キジトラ・男の子)の2匹の猫と暮らすのは、この家の主人noricoさん。日中はまだ暑さが残りますが、朝晩は少し冷え込むのを体感し、すぐに床暖房を導入。なぜなら部屋が冷えると「ぼー」(ぼぶの呼称)が胃炎を起こすからです。季節の変わり目は室内の温度差をとくに注視していて、冬はnoricoさんが半袖短パンで過ごせるような一定のあったか温度にし、梅雨の時期は床暖房を入れながらクーラーを回す(除湿)など、ぼぶを優先しつつも人間が快適に過ごせるような工夫がありました。最初に「なぜ今床暖房?」と疑問に思った私でしたが、そこには猫に対するお勤めがあったのです。
でもnoricoさんの友人が遊びに来るとやはり「暑い!」とみんな口を揃えて言うそうです。(これも猫のため!みにゃさん我慢して!)

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警戒するぼぶ。

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少し警戒するぼぶ。

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めっちゃ警戒するぼぶ。ゴメンしか言えねー!




埼玉県で保護されたぼぶ


先住猫だった「ぶるーの」の友達にとインターネットの里親募集板を検索し、そこでヒットした好みの黒猫がいました。近々、その黒猫が譲渡会に参加するということで実際に行ってみると、希望していたその子の姿はなく、代わりに目がくちゃくちゃなキジトラ猫がいたのです。しかし、noricoさんに拍子抜け感はなく、自然にキジトラ猫の保護主さんの話に耳を傾けていました。
キジトラ猫は埼玉県の川口市で保護された猫。保護主さんの実家の周りで母猫に置き去りにされ、数日間ニャーニャーと鳴き続けていたそうです。そして、その時に鳴き尽くして声が枯れたせいで、しゃがれた声でしか鳴くことが出来ないということでした。事情を知って可哀想に思ったnoricoさんは、希望していた黒猫ではないにも関わらず、譲渡の申し込みをしたのです。そして1週間後、審査をパスしてnoricoさんの元へキジトラ猫が届けられました。ぶるーのの弟「ぼぶ」の誕生です。

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おーい!うちに知らない人がいるよー!

kd20181031-6.JPG しかし!noricoさんの登場で、

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落ち着きを取り戻すぼぶであった。

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抱きかかえると優しいお顔に。


ぶるーのは面倒見の良い兄でした。猫同士の関係も良好で、多頭飼育はうまくいったと言えそうです。比較対象ができたことで性格や行動の違いがわかりnoricoさんの猫への理解もより深まりました。



ごはんについて


ごはんに対して執着がないぼぶは、昔はぶるーのに横取りされることも多々ありました。現在はういろうと年齢差があり、別のフードをそれぞれが与えられているので、ゆっくりと自分のペースで食べているようです。ごはんの回数は1日3回。「腎臓サポート」「エイジングケア」(ロイヤルカナン)のドライフードがメインで水分補給のためにウエットフードをお湯で適温に伸ばして作ったスープを状況に応じて与えています。

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レコーディングのススメ


ぼぶの体重を伺うと、「4.3kg」と即答するnoricoさん。体重は毎日計っているようで、それ以外にも色々と記録しているとか。そこで毎日欠かさず付けているというノートを拝見させていただくことに。糖尿病を患い13歳で亡くなったぶるーのの闘病から始まったnoricoさんのレコーディング作業は、すでに4年も経過していました。内容は「体重」「スープを飲ませた回数」「排泄」「尿量」(ペットシーツをそのまま計量)など。また、おしっこに関しては腎臓病や糖尿病のスクリーニングを目的とした検査試薬を使うなど、その内容は多岐に渡ります。
推移を観察し、なんとなくの違和感を見逃したくないというnoricoさんの思いが満ち満ちに詰まった何冊ものノート......。

「レコーディングは猫に負担がなく、今私にできること」

noricoさんの言葉に胸を打たれた私でした。

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やっとのことでぼぶの全体像。

また、レコーディングした内容は動物病院に行くときにも活かされています。清書して聞きたい質問を書き込んで持参するそうです。そうすることで診察時間のロスをなくし、カルテの作成や見落とし、言った言わないといった問題にもお互いに有効だそうで、「まるで仕事みたいね」とnoricoさんは高々に笑います。
ちなみに同様のカルテが2箇所の動物病院に置いてあるそうです。どこまでも念入りなnoricoさんにもう脱帽です! ぼぶもういろうも、ずっと安心して暮らしていけますね。

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お気に入りの場所をたくさん作ってあげること。

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ヨイショ。

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終了間際にようやく慣れたみたいだ。

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おやすみー。そして、ういろうには一度も会えずこの部屋をあとにするドイであった。


noricoさんが綴る日常の猫たちの姿はこちら↓
ぶーぼーうーキジトラ3兄弟(ぶーぼー bubo)



「猫又トリップ」が書籍になりました。

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ご長寿猫がくれた、しあわせな日々

15歳以上のご長寿猫と、その家族が奏でる28の物語をお届けします。

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猫又トリップライター紹介

ケニア・ドイ

1972年兵庫県生まれ。ほとんど犬猫カメラマン。著者に「ぽちゃ猫ワンダー」(河出書房新社)、「じゃまねこ」(マイナビ出版)がある。新刊「ご長寿猫がくれたしあわせな日々~28の奇跡の物語~」祥伝社より絶賛発売中。現在、黒背景で行うペット撮影会「ドイブラック」を全国で展開中。

http://kenyadoi.com

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カテゴリ: 猫又トリップ
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みにゃさまのコメント

いつもキャプションがおもしろいから、猫又トリップ、だ~いすきっ(ハズキルーペ風に)

by りえぴょん 2018-10-31 12:46

りえぴょんさん
菊川怜にツボったw

by ケニア・ドイ 2018-10-31 14:01