みにゃさま、こんにちは。
今回は、訪問アニマルコミュニケーションにご応募くださったIさんのお宅に行ってまいりました。
いただいたご相談はこちらです。
こんにちは。我が家には3匹のにゃんこがいました。すべて保護ねこです。
長男 キイ(推定17歳)黒白ハチワレ:10歳の時に、ボランティア様より譲渡いただきました。
次男 おトメ(推定12歳)白茶ブチ:6歳の時に、個人で里親を探している方から譲渡いただきました。
末娘 ハナ(4歳)縞三毛:友人宅付近で1匹でさまよっていたところを保護し、そのまま家族に迎えました。
今回コミュニケーションを行ってみようと思ったきっかけは、一番にキイの思い(願い)を知りたいということにありました。
末っ子のハナにちょっかいを出すおトメや、抱っこやお膝にのることをあまりしたがらないハナにも、それぞれ確認したいことがあってご相談させていただいたのですが、
何より最近一気に歳をとったように感じる長男のキイのことが気になっていたのです。
年齢相応の症状(腎臓の数値が悪くなるなど)もあり、毎日薬やサプリメントを飲んでいましたが、
ご飯以外はテレビ裏に隠れてしまったり、粗相をしたりと、これまでになかった心配な行動をするようになったからです。
しかし残念ながら、ご訪問していただく前に治療のすべもなくキイは17歳で永眠いたしました。
それは余命宣告からわずか1日半、本当にあっという間の出来事でした。覚悟はしていたとはいえ、やはり動揺している自分がおります。
最初、アニマルコミュニケーションの主目的は体調を崩したキイの願いを確認することでした。
でも、それは生きている間に叶いませんでした。その為、今はご相談させていただきたいと思っていた内容が少し異なります。
まず、非常に悔しく残念なことに、キイのことを直接看取ることができませんでした。
その事を心から謝りたいという事と、その時のキイの気持ちを知りたいです。
また、生きている時に、キイを充分に幸せにしてあげることができたのか......。
うちの子になってくれたキイへの感謝の気持ちなどを伝えたいです。
キイくん
「空を見てたんだ。」
天国のキイくんに話しかけるとこう言いました。
「こっちは快適だよ。何でもあるしね。こうしたいと思ったら(ふみふみの動作)適した物が足元に現れるんだ。」
わたしが何で来たか分かる?
「うん、よく分かってる。終わったって感じかな。」と大きく息を吐くキイくん。
私が聞きたいことはお見通しでした。
10歳の時にIさんの家族に迎えられたキイくん。
この時のこともよく覚えています。
「運命だと思ったよ。ぼくの道は決まったって思った。この顔で良かったと思ったね。」
Iさんのキイくんへの一目惚れを笑顔で懐かしんでいます。
一緒に過ごした7年間はどうだった?
すると「...あけぼの」と一言。
10歳からの7年間は夜明けからゆっくり日が昇る、まるであけぼののような生涯だったと表現するキイくん。
「夕陽に向かって生涯が閉じた感じかな。ぼくはその光の中に入っていったんだ。」
今年の7月に健康診断で心臓が弱っていると診断され、輸液を始めましたが9月末に体調が悪化。
心臓の弁が機能しておらず血液が逆流していました。ここからあっという間に逝ってしまったキイくん。
最期を看取れなかったことをIさんが悔やんでいることに対し、
「なんでそんなこと気にするんだろう?」とキイくん。
人間は大切な家族を見送りたいっていう気持ちがあることを伝えると、
「でもぼくはね、一人で逝きたかった。待てなかったし時が迫ってた。
行ってらっしゃいも言ったよ。おかえりなさいもね。大きく息を吸って最期はあっという間だったよ。」
苦しまずに逝った最期のことを教えてくれました。
大きく息を吸って吐いたキイくんの口から、白く大きな玉のようなものがスポンと出るのが見えました。魂なのでしょうか。
お仕事に出かけるIさんの背中に「行ってらっしゃい」と心で言い、この後間もなく亡くなりましたが、体が無い状態でもIさんの帰宅を待っていたキイくん。
慌てて帰ってきたIさんに「おかえりなさい」といつも通りのお迎えをしました。
「ぼくは良かったんだ。」
"ぼくにとって幸せで満足な一生だった"という意味で良かったと言うキイくん。
「ぼくは、あーだこーだ言わないよ。」
これは後悔されているIさんへ冗談交じりの皮肉のようです。
「またね。ぼくは光になったんだ。だから太陽を見ていてほしいな。」
"前を向いて進んでほしい"というIさんへのメッセージです。
おトメくんとハナちゃんへのメッセージも尋ねると、
「元気でね。これは順番だからね。でも、その辺ふたりはよく知ってるから大丈夫。」
おトメくんとハナちゃんは、よくよくわかっているようです。
死は生の一部であり、生命にとって必要な変化の一つという命の理(ことわり)を。
おトメくん
遺されたおトメくんとハナちゃんの関係は何も心配することはないというキイくんの気持ちは伝わってきますが、ハナちゃんにちょっかいを出す理由を当のおトメくんに聞いてみると、
「今そんな話いいよ。ぼくは居るだけでいいんだ。」
そして、Iさんが抱っこしたいな、お膝に乗ってほしいなと望んでいることをハナちゃんに伝えると、「考えとくわ」と一言。
ふたりの笑顔を誘うお返事。気持ちが緩みます。キイくん同様、ふたりもすべてお見通しですね。
キイくんの言うことにも間違いはありません。
ハナちゃん
ふたりを見ていると、兄妹として、立派な家族の一員として各々が一家を支え合い助け合う柱となっているのがわかります。キイくんの分もふたりで担っています。
猫と人間からなる一つの家族。
家族の絆に種の隔たりはありませんね。
Iさん、キイくん、ご依頼ありがとうございました。
Iさんから後日談をいただきました。
なによりも、キイの最後の様子がわかって心が軽くなりました。
キイは全て承知していたんですね。さみしい思いはさせていなかったんですね。
「いってらっしゃい」「おかえりなさい」と言ってくれていたんだ・・・・
おトメやハナもすべてをわかっているとのこと。
なんだか猫たちのほうがしっかりしていますね。いつまでもメソメソしていられないなぁと思いました。
おトメはいつもと変わらず甘えん坊。キイの分まで主人の膝を独り占めしてご満悦です。
ハナも少しだけ甘える時間が増えてきた気がします。ちょっとは「考えて」くれたのかしら?(苦笑)
最後にキイへ。
出会いを「運命」と感じてくれてありがとう。
私たちにとってもキイとの出会いは「運命」だったし、一緒に暮らした7年間は本当に本当に幸せだったよ。
キイの言う通り、前を向いて、これからも家族みんなで仲良く暮らしていくよ。
そしていつか再会しよう。
「またね!」
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アニマルコミュニケーター岩津さんに聞く!
岩津 麻佳
2014年、ひょんなきっかけからアニマルコミュニケーターとしての活動を開始。落ち着いた語り口と外見からは裏腹に、動物たちのエピソードを時にユーモア交えて語ってくれます。
HP
いつも動物たちの言葉にははっとさせられます。
ヒトは思考や感情に左右され、後悔し涙し立ち止まってしまう。
私も含めヒトって未熟な生き物なんですよね。
こんなにも動物たちは「ありがとう」をたくさん伝えてくれているのになかなか受け取れないで
いるんだから。
「またね。ぼくは光になったんだ。だから太陽を見ていてほしいな。」
動物たちから言葉をもらって少しでも心が軽くなる人が増えますように!
ハナちゃん、ツンデレさんなのは三毛猫さんならではでしょうか~~うちのあずねえさん(三毛猫)もいいそうです!
by あずにゃん 2018-11-23 14:00
>あずにゃん様
動物たちは私たちにその命をかけて学ばせてくれています。
命と学びをまるごと受けいれたいものです。
三毛ちゃんは姉御肌ですね^^
by 岩津 2018-11-24 11:06
ニャンコたちの言葉って、なんでこんなに
沁みるのかニャ~(/_・、)
恨み言など、一度も聞いたコトないニャ。
きっとニャンコたちって
愛と愛と愛でできているんにゃネ~♥
by にあ 2018-11-24 21:58
>にあ様
猫は愛の使徒ですね(=^・^=)
by 岩津 2018-11-25 10:18