[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.18は、元旦に出会った黒猫「福」ちゃんのお話です。



ちょうど一年前のこと。新年になり京都にある神社にお参りに行きました。
最初は違う神社に行く予定だったのに、どうせなら有名な所にということになって夜に参拝に行ったのです。
そこの神社には有名な鳥居があり、参拝ついでに寄ってみたのですが、辺りは真っ暗で見事に家族で迷子になりました。
その時にふっと、まだ小さな黒猫が草むらから顔を出してきたのです。我が家は昔から「常に動物がいる家」で、大の動物好き。でも黒猫を保護する以前に、保護した捨て猫や保護猫が既に４匹も家にいる状態でした。



「野良猫だから逃げるだろう。」と軽い気持ちで近づいてみましたが、その黒猫は触ってみてもまったく逃げません......。最終的に抱っこまで出来てしまい、とりあえず禰宜（ねぎ：お守り等を売っている方）さんに「猫を神社内で拾ったんですけど、どうしたらいいですか？」と聞くと、即答で「保健所に。」と笑いながら言われました。
今まで猫達を保護してきた身としては、それは信じられない言葉で元旦から大激怒。
禰宜さんは謝ってくださいましたが怒りは収まらず、連れて帰ろうか置いて行こうかと母とギリギリまで迷い話し合った結果、「保健所になんて言う場所には置いていけない！」という決断に至りました。

もう、ほとんどの夜店は閉まる時間でした。ここまでは電車で来ていたので、これから黒猫をどうやって連れて帰ろうかと迷っていた時に、まだ残っていた夜店のお姉さんが段ボールをくれたのです。幸いにも近くにはコンビニもあったので、深夜でしたがカッターナイフとガムテープで簡易ケージを一生懸命作りました。その間も黒猫はとても大人しくいい子でした。



家に帰って先住猫が使っていたケージに入ってもらい、暗くて外ではよく見えなかったお顔を見てみると涙でぐしゃぐしゃ......。猫風邪持ちで、それは今でも治っていません。
でも目薬も軟膏も嫌がらない「本当に野良猫？」と思うほどです。
（もしかしたら飼い猫かもしれないと思いSNS等で拡散しましたが、飼い主と思われる方からの連絡はありませんでした。）



その子は先住猫ともすぐに溶け込み、人間にも懐き、とても可愛いです。
毎朝の「ご飯くれコール」もとても元気で、飼い主としては何よりです（笑）。



その子には「福」と名付けました。
神社で拾った事、そして、これからのこの子の人生に福がありますようにと願いを込めて......。
福ちゃんが幸せと思ってもらえるように、家族で大切に育てていきたいです。
そして外にいる猫ちゃんを見ない世の中になってほしいです。


（福／１歳　ペンネーム: 今宮さんより）

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スタッフより

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保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード（Before）と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード（After）の2つを盛り込んでお送りください。
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