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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2019年02月13日

「湘南ねこの会」さまの活動レポート(2018年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:神奈川県平塚市及びその周辺市町村 

湘南ねこの会では、猫を保護する場合は、特に地域を限定していませんので、色々なところから保護猫がやって来ます。
9月30日、神奈川県厚木市から、1匹の猫がやって来ました。依頼者によれば、人間に尻尾を根元から切断されたということです。
捕獲器に入れられてやって来た猫は、怖い思いをして、さぞ怯えているだろうと想像していたのですが、意外なことにおとなしく、とても穏やかでした。傷口はもう固まりかけていました。出血多量で死亡、ということにならなかったのは、不幸中の幸いでした。
翌日、病院に連れて行くと、素直に診察台に上がり、為すがままでした。こんないい子になんてひどいことを・・・と皆一様に怒りをあらわにしていました。
即日入院し、麻酔の適合などの検査をし、体調を整えて、手術となりました。飛び出ている骨を削って、周囲の皮膚を寄せ集めて修復したのですが、今度傷口が開いたら、修復のしようがない、と言われ、厳重にエリザベスカラーを着けて、退院し、ケージレストとなりました。

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無事に手術を終え、エリザベスカラーをつけて、ケージ療養中のしっぽなちゃん

  この子は、推定5~6歳の女の子で、避妊手術済みでした。飼い猫が捨てられたのか、迷子になったのか・・・依頼者には、虐待の事実を警察に届けるようにお願いしました。
カラーを着けている間は、食事の介助をしましたが、傷は順調に回復し、抜糸も済み、白血病も陰性だったので、フリーにしました。しっぽなちゃんと名付けました。
他の猫とトラブルを起こすこともなく、来客があれば、お愛想をするとても可愛い子です。次は素晴らしい飼い主さんを見つけ、一生お姫様のように暮らせるよう、頑張りたいと思います。

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のんびりとあくびをするしっぽなちゃん

10月30日に、東京都板橋区から、2匹の猫がやって来ました。何と20歳の猫2匹です。飼い主さんは急死、親族の方もガン闘病中で、猫を引き取る状況になく、安楽死という話も出たそうです。
元々日本動物愛護協会から発信された情報なのですが、廻り回って、こちらの耳に入ってきました。今は幸い病気の子もいないし、一部屋をこの子たちのために用意できるし、看取りは何度もしているし、と考えて手を挙げました。
動物愛護協会の方と親族である飼い主さんの妹さんに伴われて、やってきた2匹を見て、おっ!若い!と思いました。茶トラのチャーくん、とキジトラのチビちゃん(本名は智美ちゃん、これでチビと読みます。)。聞けば、飼い主さんは、生前個人で保護活動をされていたそうで、猫たちもきちんとケアしてありました。

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不安そうな表情のチャーくんとチビちゃん

前にかかっていた病院からの申し送りを読むと、複数の病気を持っていて、これは、キッチリやるなら、ケージに入れて、ケアしないと・・・という状態でした。
しかし、2匹とも20歳です。今更、ケージに入れて、きっちりきっちりメンテナンスして、窮屈な思いをさせて、1年寿命が延びたところで、何の意味があるのでしょう。腎不全の処方食はメインになりますが、普通の家庭猫として、日向ぼっこしたり、ちょっと美味しいものを食べて、幸せを感じたり、呼びかけてもらい、撫でてもらい、のんびりと余生を送ってほしいと、会のみんなの意見でもありました。

チャーくんは巨大結腸で、しかも、人馴れしないので、投薬が難しく、4日に1回摘便、皮下点滴に通っています。2回に1回はチビちゃんも一緒に行って、皮下点滴してもらいます。チャーくんは、キャリーに入れる時、抵抗するものの病院では観念しています。

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4日に1度、摘便のため通院するチャーくん

チビちゃんは、時には部屋の外に出て、キャットタワーにお気に入りの場所を見つけたりして、のんびり暮らしています。

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チビちゃんは、キャットタワーのここがお気に入りです

いつか2匹が、天国で飼い主さんと再会して、あそこの家も悪くなかったよ、と言ってもらえるように、心を込めてお世話したいと思います 

動物保護団体でも、規模の小さいところは、新しい飼い主が見つかる見込みのない動物を引き取るのは難しいのではないかと思います。湘南ねこの会では、保護施設を作るという方向ではなく、預かりのできるメンバーを増やして、安楽死や殺処分や虐待など、人間によって絶たれてしまう命を、家庭的な環境に迎え、1匹でも多く救いたいと思っています。


<ご支援くださっているみなさまへ>

今期も皆様のご支援によって、活動を続けられましたことを、深く感謝いたします。
新しい飼い主を見つけられる見込みのない猫を引き取るということは、労力面からも経費面からも、覚悟がいることです。
でも、きっと大丈夫、と確信しています。多くの皆様が、色々な形で支えてくださるからです。
皆様の期待を裏切らないように、小さな命を大事にしていきたいと思います。
本当にありがとうございます。



「湘南ねこの会」
http://shonan-nekonokai.com/
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