ここは、埼玉県の吉川さんのお宅。お母さんの胸に抱かれているのは、天ちゃん。
去年8月生まれですから、6か月の女の子。本名は「南天」ちゃんですって。
お姉さんの智子さんに抱っこされているのは、銀ちゃん。
天ちゃんとは兄妹です。
そっくりのキジトラ兄妹ですが、左の天ちゃんのほうがおでこが黒っぽく、しっぽがすらりと長いのです。
右の銀ちゃんは、男の子だけあって、天ちゃんよりこころもちお顔も体も大きく、しっぽが短めです。
二匹がこのおうちにやってきたのは去年の12月3日。
最初こそ、猫をかぶっていましたが、すぐに兄妹でやんちゃし放題。
走り回って、ふすまも障子も思い切りボロボロに。
でも、なにをやったって、おとがめなし。この部屋は、兄妹が好きに使う部屋だから。
午前中はたっぷりとおひさまの光が入って、バードウォッチングも楽しめます。
居間に乱入し、「お父さん、何おいしそうなもの飲んでるの~」と、甘酒のコップに顔を突っ込んでみたり。
でも、何をやったって、おとがめなし。
このおうちは、一家全員、猫にデレデレだから。
これまでに、マイケル、マグロ、トラジ、ポンという4匹の保護猫たちと暮らした経験のあるご一家。
最後の黒猫ポンちゃんを1年前の正月に20歳で亡くしてから、一家を挙げてポンちゃんロスとなり、「もうこんな悲しい思いはしたくない」と思っていたのですが・・・・。
子猫2匹を迎えて、1年ぶりの「猫のいる生活」です。
二匹は、生粋のノラ母さんさんがお外で生んた4匹のうちの2匹。
シャアシャアハアハア言う子たちをごはんで手なずけ、一匹ずつ保護して里親探しを始めたのは、漫画家の千紗さんでした。
千紗さんと、智子さんのお母さんは、
先週ご紹介した黒猫ネロ君のいる「カフェ・ド・アクタ」の常連さん同士。
「子猫の里親を探している」という話に、「手いっぱいの千紗さんのお役に立ちたいし、やっぱり猫が好き」と、智子さんとお母さんが、お見合いに。
その時保護されていたのが、乳離れしたばかりの二匹。
銀ちゃんはすでに人馴れしていましたが、天ちゃんはビビっていたせいか「シラ~としていた」そうです。
もらうなら兄妹で、と、やってきたこの2匹。
銀ちゃんがすぐになじみました。
天ちゃんは「え、お兄ちゃん、もうなついちゃうの?」といった顔をしながら、つられて馴れてしまいました。
そして、たちまちノラの地を出して、「猫がこんなに野性的だとは!これまでの猫とはまるで違う」と一家の口をあんぐりさせました。
目につくもの、なんでもおもちゃ。外にいたら、そうですものね。
だけど、1年ぶりの「猫のいる生活」。
もうかわいくてかわいくて、笑ってばかりの毎日だといいます。
「やっぱり家の中に猫がいるっていいですね!」と智子さん。
「1年我慢したけど、限度だったわね」と、お母さん。
智子さんの妹の淳子さんは都内で一人暮らしをしていますが、これまでは2か月に一度くらいの実家帰りが、2週間に一度になったのですって。
「ボクは、猫の世話なんてしないのだけど、なぜか猫に好かれるんですよ。いやあ、猫がいるって、やっぱりいいいね」と、お父さん。
「ほら、こうして座るとね、すぐに猫が乗ってくる。動けやしない」
「あのね、お父さんは、猫かわいがりがしつこくなくて、のんびり好きにさせてくれて、猫好きのモハンなの」と、言いたげな銀ちゃんです。
では、みんなで記念撮影。
あれ、銀ちゃんも天ちゃんも、お父さんを見つめています。
愛されて、すくすく大きくなあれ。
そうそう、二人並んでのごはんタイムは、妹の天ちゃんがお兄ちゃんの頭をぽかりと殴って、ご飯を横取りしちゃうそうです。お兄ちゃん、がんばれ。
銀ちゃんたちのきょうだいはというと、1匹がもらわれ、1匹がお見合い予定。
千紗さんは、銀ちゃんたちのおばあちゃん、おかあさんの避妊手術を終え、現在家の中で保護中です。
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『
猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『
里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『
しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化!
写真
道ばた猫日記ライター紹介
佐竹 茉莉子(さたけまりこ)
フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。
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天ちゃん銀ちゃん
見分けつかん(^_^;)
猫はあまり
ガッツリ可愛がるタイプより
のほほ〜ん
と構えている方が懐くよね(^_^;)
しかし
障子w
もう貼り替えは無駄な行為だなあ
(^_^;)
by ドラ猫マスター 2019-02-12 14:36
猫は障子破り大好き、しつこく構われるのは、大嫌いですね。昔、実家の猫がそうでした。
特に兄がしつこく構うので大嫌い、障子破りは大好きでした。父が新聞を読んでいると、下に潜り込んで遠くヘ持っていってしまい、姉が編み物をしていると、毛糸玉を転がして、やはり遠くに持っていってしまいました。不思議と何をしても猫がすると、怒れないんです。実家の猫達も好き放題してました。
by ふみちゃん 2019-02-12 16:22
障子の様子が、うちといい勝負です(笑)。不思議と腹は立たないんですよね~。うちは初めての猫ですが、もう猫のいない生活は考えられません。
銀ちゃん、天ちゃん、たっぷりの愛情とご飯をもらって、大きくなってね!天ちゃん、ご飯の横取りはほどほどにね…。
by さび茶風 2019-02-12 19:41
>ドラ猫マスターさん
たしかに、猫はのんびり付き合ってくれる人、犬はせっせと付き合ってくれる人が好きですよね~
私は猫タイプだなあ(笑)。
by 道ばた猫 2019-02-13 06:36
>ふみちゃんさん
そうそう、新聞紙、毛糸玉、リボン、耳かき、パーカーのひも・・・。いろんなものが猫たちは好き。
とくに新聞はカサッと広げると飛んできて、ドサッと横たわる(笑)。
by 道ばた猫 2019-02-13 06:45
〉さび茶風さん
いい勝負ですか! それは大した猫好き。
わたしも子猫になって障子を思い切り破いてみたいです!
by 道ばた猫 2019-02-13 06:48
うぁーいい感じで破いてますね~(笑)
うちの娘も障子のエッジが爪研ぎ場!
飛びつくあたりに当木をしてありますが・・・
目測を誤り少しでも障子紙が破けると
気持ちがそっちにいってしまい
ドでかい穴に♪♪♪
by ミンディー 2019-02-13 07:00
こりゃこりゃ、
天ちゃんかにゃ、銀ちゃんかにゃ?
甘酒にゃんか飲んだら、
ニャンコがトラになっちゃうにゃヨ~(^з^)
by にあ 2019-02-13 10:13
障子破り楽しそう~(笑)おおらかな家族に囲まれて最高に幸せですね!という我が家も壁が・・・角という角がボロボロになってますよ(笑)あきらめムードです。爪とぎも三つもあるのにね・・・。
by ぺったんの母 2019-02-13 10:15
>ミンディーさん
外を歩いていても、窓障子の破れたお宅を見かけると、「あ、猫がいるのかな」って、親しみがわいて来たりして…(笑)。
by 道ばた猫 2019-02-13 11:42
>にあさん
お父さんとお母さんは、築地でおいしい料理店をやってたから、しょっちゅう家の中でもおいしい匂いが漂ってるんだ~(by銀・天)
by 道ばた猫 2019-02-13 11:45
>ぺったんのお母さま
銀・天やんちゃコンビにとっては、もってこいのおうちでしたね!
兄妹でのびのび成長できるなんて、いちばんのしあわせです。
by 道ばた猫 2019-02-13 11:49
やんちゃが可愛いですね~☆そして甘い甘いお父さん(笑)素敵ですね♪愛情たーっぷりで写真からはハートマークがたくさん見えてきそうです(*^_^*)こういう温かく愛情たくさんの家族ばかりだったら世の中犯罪などなくなりそうなのに。今日もこころがほっこりしました。
by とも 2019-02-15 07:10
>ともさん
本当に! そして、世の中こういう甘々家族ばっかりだったら、障子・カーテン破れっぱなしの家ばっかりだったりして(笑)。
by 道ばた猫 2019-02-15 23:04