[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。
道ばた猫日記
2019年02月19日
人生を変えた黒猫
新鋭のガラス工芸作家として、黒猫をモチーフとした作品が大人気の可夜（kaya)さん。
4年前から制作を開始した「猫切子」は、可夜さんのデザインで、自身のサンドブラスト（ガラス彫刻）と、江戸切子の熟練職人の技を融合した画期的なもの。
２０１７年おみやげグランプリの「クールジャパン賞を受賞しています。
可夜さんが黒猫をモチーフとした作品をつくるようになったのは、１匹の黒い雌猫との出会いがありました。
東京都亀戸にあるアトリエを訪ねると・・・
そこには、愛らしい小ぶりの黒猫さんが、ちょっとはにかみながらも出迎えてくれました。
黒猫なのに、「雪」という名前は、胸元にボタン雪のような白い毛があるから。
「雪」と、可夜さんが優しく声をかけると、「にゃあん」と甘え声でお返事します。
雪ちゃんにとって、可夜さんは、命を救ってくれたひと。
可夜さんにとって、雪ちゃんは、人生を変えてくれた猫なのです。
７年前の夏の夕暮れ。
イベントの準備から、車で自宅へ帰る路上で、可夜さんは宙を舞う小さな黒猫を前方に見ました。
通りを横切ろうとした猫を、前を走っていた車が跳ねたのです。
車はそのまま走り去り、ピクリとも動かぬ猫が路上に残されました。
「ああ、死んでしまった、と思いました。このままでは、後続の車にまたつぶされてしまう。そう思って、車を降りて、後続の車によけるよう誘導したんです。猫は口からかなり出血していました」と、可夜さん。ガリガリにやせていたので、ノラのようでした。
その時、反対車線の路肩に車を停め、年配の男性が近寄ってきました。
その方が猫に触ると、死んだとばかり思っていた猫が、うっすら目を開けて「にゃあん」と鳴いたのです。
ふたりで、動物病院へ連れて行きましたが、１軒目は夕刻なのですでに閉院。
2軒目も閉まっていましたが、男性がドアをゴンゴンと叩いて状況を説明すると、院長が対応してくれました。
「レントゲンを撮ってみなければ」という医師に、はたと困惑した可夜さん。
当時はかつかつの生活で、イベントの準備に有り金を使ってしまったところでした。
男性は「これで」と、さらりとお金を出してくれました。
「だけど、困ったことに、うちには大型犬が2頭もいるので、この子を飼ってあげられないんだ」
「ボクが飼います！」
猫は、生後半年くらいの女の子でした。さいわい顎を打っただけで、ショックで倒れていたとのことでした。
こうして、雪ちゃんとの暮らしが始まりました。
可夜さんは、雪ちゃんと出遭ってから、ガラスへの道が開けたといいます。
工房で学びながら、バイトに明け暮れるという、休みのない下積み生活でした。
そんな可夜さんに、雪ちゃんはそっと寄り添い続けました。
紆余曲折あり、２０１５年５月から、雪ちゃんをモチーフにした猫グラスを制作するように。
「２０１７年おみやげグランプリ」の「クールジャパン賞に輝いた作品は、夕焼けを背にした黒猫がカップの底に彫られ、カップの表には、江戸切子職人による七宝紋が施された、えもいえぬ美しい作品です。
作品は、雪ちゃんの写真をもとにデザインしたり、まったくの空想でデザインしたりしているそうです。
どの雪ちゃんも、幸せそうに作品の中で佇んだり、自由に飛び跳ねたりしています。
そんな可夜さんの猫グラスや猫切子の小さな個展が、いま、安市の保護猫ラウンジ「猫の館ME」のショップ内ギャラリーコーナーにて開かれています。
売り上げの一部は、保護猫たちのために使われます。
「MEさんを応援しているので」と、可夜さん。
猫好き、ガラス好きの方に連れ帰っていただいて、眺めるもよし、飲みほしてグラスの底に現れる黒猫を楽しんでいただくもよし。『大切に使っています』と言っていただくととても励みになりますし、雪も喜んでいることでしょう」
可夜さんの雪ちゃんへの愛情深さを見ていると、デザインはこれからも次々と湧き上がって、尽きることはないでしょう。
亀戸のアトリエでは毎月２日ほど、作品の展示販売のため、アトリエがオープンになります。
雪ちゃんは、会期中、可夜さんと一緒にアトリエに通って、「店長さん」として、ちゃんとお客様のおもてなしをするそうですよ。
ちなみに「雪は作品を割ったことはありません。割るのはボク」と笑う可夜さん。
「猫を売らない猫の店」猫の館MEでの個展は、２８日（木）まで。
１９・２６・２７日は定休日。
◆キャットラウンジ 猫の館ME ...... 浦安市堀江6－9－1 RITA新浦安
アトリエでの展示販売は、今月は、２２日と２３日。来月は、２３日と２４日です。
いずれも、１５時～１９時まで。
不定期営業なので、場所や日時などの詳細はツイッターでご確認下さい。
◆ツイッター......https://twitter.com/ice__crack
◆通販サイト......http://icecrack.booth.pm/
瑠璃色とオレンジ色の、どこか懐かしく神秘的な猫ガラスの世界を、ぜひその目で堪能してください！
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！
4年前から制作を開始した「猫切子」は、可夜さんのデザインで、自身のサンドブラスト（ガラス彫刻）と、江戸切子の熟練職人の技を融合した画期的なもの。
２０１７年おみやげグランプリの「クールジャパン賞を受賞しています。
可夜さんが黒猫をモチーフとした作品をつくるようになったのは、１匹の黒い雌猫との出会いがありました。
東京都亀戸にあるアトリエを訪ねると・・・
そこには、愛らしい小ぶりの黒猫さんが、ちょっとはにかみながらも出迎えてくれました。
黒猫なのに、「雪」という名前は、胸元にボタン雪のような白い毛があるから。
「雪」と、可夜さんが優しく声をかけると、「にゃあん」と甘え声でお返事します。
雪ちゃんにとって、可夜さんは、命を救ってくれたひと。
可夜さんにとって、雪ちゃんは、人生を変えてくれた猫なのです。
７年前の夏の夕暮れ。
イベントの準備から、車で自宅へ帰る路上で、可夜さんは宙を舞う小さな黒猫を前方に見ました。
通りを横切ろうとした猫を、前を走っていた車が跳ねたのです。
車はそのまま走り去り、ピクリとも動かぬ猫が路上に残されました。
「ああ、死んでしまった、と思いました。このままでは、後続の車にまたつぶされてしまう。そう思って、車を降りて、後続の車によけるよう誘導したんです。猫は口からかなり出血していました」と、可夜さん。ガリガリにやせていたので、ノラのようでした。
その時、反対車線の路肩に車を停め、年配の男性が近寄ってきました。
その方が猫に触ると、死んだとばかり思っていた猫が、うっすら目を開けて「にゃあん」と鳴いたのです。
ふたりで、動物病院へ連れて行きましたが、１軒目は夕刻なのですでに閉院。
2軒目も閉まっていましたが、男性がドアをゴンゴンと叩いて状況を説明すると、院長が対応してくれました。
「レントゲンを撮ってみなければ」という医師に、はたと困惑した可夜さん。
当時はかつかつの生活で、イベントの準備に有り金を使ってしまったところでした。
男性は「これで」と、さらりとお金を出してくれました。
「だけど、困ったことに、うちには大型犬が2頭もいるので、この子を飼ってあげられないんだ」
「ボクが飼います！」
猫は、生後半年くらいの女の子でした。さいわい顎を打っただけで、ショックで倒れていたとのことでした。
こうして、雪ちゃんとの暮らしが始まりました。
可夜さんは、雪ちゃんと出遭ってから、ガラスへの道が開けたといいます。
工房で学びながら、バイトに明け暮れるという、休みのない下積み生活でした。
そんな可夜さんに、雪ちゃんはそっと寄り添い続けました。
紆余曲折あり、２０１５年５月から、雪ちゃんをモチーフにした猫グラスを制作するように。
「２０１７年おみやげグランプリ」の「クールジャパン賞に輝いた作品は、夕焼けを背にした黒猫がカップの底に彫られ、カップの表には、江戸切子職人による七宝紋が施された、えもいえぬ美しい作品です。
作品は、雪ちゃんの写真をもとにデザインしたり、まったくの空想でデザインしたりしているそうです。
どの雪ちゃんも、幸せそうに作品の中で佇んだり、自由に飛び跳ねたりしています。
そんな可夜さんの猫グラスや猫切子の小さな個展が、いま、安市の保護猫ラウンジ「猫の館ME」のショップ内ギャラリーコーナーにて開かれています。
売り上げの一部は、保護猫たちのために使われます。
「MEさんを応援しているので」と、可夜さん。
猫好き、ガラス好きの方に連れ帰っていただいて、眺めるもよし、飲みほしてグラスの底に現れる黒猫を楽しんでいただくもよし。『大切に使っています』と言っていただくととても励みになりますし、雪も喜んでいることでしょう」
可夜さんの雪ちゃんへの愛情深さを見ていると、デザインはこれからも次々と湧き上がって、尽きることはないでしょう。
亀戸のアトリエでは毎月２日ほど、作品の展示販売のため、アトリエがオープンになります。
雪ちゃんは、会期中、可夜さんと一緒にアトリエに通って、「店長さん」として、ちゃんとお客様のおもてなしをするそうですよ。
ちなみに「雪は作品を割ったことはありません。割るのはボク」と笑う可夜さん。
「猫を売らない猫の店」猫の館MEでの個展は、２８日（木）まで。
１９・２６・２７日は定休日。
◆キャットラウンジ 猫の館ME ...... 浦安市堀江6－9－1 RITA新浦安
アトリエでの展示販売は、今月は、２２日と２３日。来月は、２３日と２４日です。
いずれも、１５時～１９時まで。
不定期営業なので、場所や日時などの詳細はツイッターでご確認下さい。
◆ツイッター......https://twitter.com/ice__crack
◆通販サイト......http://icecrack.booth.pm/
瑠璃色とオレンジ色の、どこか懐かしく神秘的な猫ガラスの世界を、ぜひその目で堪能してください！
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『里山の子、さっちゃん』
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フェリシモ「猫部」は、通販フェリシモで猫好きさんが集まるコミュニティーです。「猫部®」はフェリシモの登録商標です。
雪ちゃん、やさしい伯父様とお兄様に助けてもらって本当に良かったね。可愛い、可愛い雪ちゃん、きっと恩返しをしているのね♡素敵なお話でした。私の憧れの黒猫ちゃんです！
by ぺったんの母 2019-02-19 17:21
一枚目の写真のお顔が、うちのコにそっくりで驚きました。(サビなので毛色も黒っぽいですし)
車に跳ねられて、顎のケガだけとは、なんて強運の持ち主なんでしょう！可夜さんとは出会うべくして出会ったという感じですね。
猫切子のグラス、素敵です～o(^o^)oずっと眺めていても、飽きなさそう…。
by さび茶風 2019-02-19 18:38
ネコたんの飼い主の傾向として
プロフェッショナルな人が多いよね
(^_^;)
「雪」
のネーミングのセンスは
流石職人だな！
雪の生命力とその後の展開
福の神なりよ。
おいらも雪グッズ欲しくなってきただ
(^_^;)
by ドラ猫マスター 2019-02-19 19:38
今回のブログも心の栄養剤になりました。
芋焼酎の前割！ 猫グラスで呑みたいなぁ♪
by ミンディー 2019-02-19 19:45
幻想的なステキな作品ですね～
雪ちゃん、モデルになったり店長したり、恩返ししててえらい！
by 黒猫ファン 2019-02-19 21:04
雪ちゃんのはにかみ顔可愛い❗
可夜さんの作品綺麗‼
本当に、人と猫の出逢いは不思議です。
by 友子 2019-02-19 23:45
心温まりますね なんてかわいい黒ちゃん
私ぜひにロックグラスが欲しいのですが、在庫切れとのこと 残念です！
by はる 2019-02-20 02:05
＞ぺったんのお母さま
雪ちゃんの恩返し、本当にかわいくて、すてきですね。
いろんな姿をガラスに彫ってもらえて幸せな猫さん！
by 道ばた猫 2019-02-20 03:55
〉さび茶風さん
雪ちゃんは、うちの黒猫菜っ葉ちゃんにもよく似てるんです。
黒やさび茶の女の子って、なんか「いじらしい」って子が多いですよね～
by 道ばた猫 2019-02-20 04:00
＞どら猫マスターさん
たしかに猫と暮らしてる人って、プロフェッショナルが多いかも。
それに、集団行動が苦手で、行動が予測できない（笑）。
by 道ばた猫 2019-02-20 04:07
＞ミンディーさん
寒い夜、猫グラスで、芋焼酎なんて、しみじみ、ほろほろ、あったまりそうですね～
そばに猫がいれば、最高！
by 道ばた猫 2019-02-20 04:10
＞黒猫ファンさん
ノスタルジックな電線や夕焼けと黒猫を配したセンスに、ほれぼれしました。
オレンジ色に黒猫はよく映えますね！
by 道ばた猫 2019-02-20 04:17
＞友子さん
ほんとうに、人と猫との出会いは不思議。
あんな小さな命なのに、人生まで変えてしまうなんて。
by 道ばた猫 2019-02-20 04:20
＞はるさん
人気作品は在庫切れも多いようですが、待っていてようやく手に入った時のうれしさも格別ですよね！
by 道ばた猫 2019-02-20 04:24
わぁ！なんて可愛い黒猫さん♪おめめがまんまるで可愛い～！ちょっぴり恥ずかしがりやさんな感じもまた可愛いですね。
こんな可愛い雪ちゃんがそんな状況で可夜さんに出逢ったのですね。良かったです、助けてくださった可夜さん、一緒にいたおじさま、本当にありがとうございます。
そして…猫切子、とっても素敵ですね(*^O^*)アトリエ伺いたいです！雪ちゃんグッズも欲しいし雪ちゃんにも会いたいな♪
by とも 2019-02-20 07:21
ニャンコは九つの命を持っている✨
｡｡｡西洋での昔からの言い伝えだと
聞いた覚えがあるニャ～(^･^)
雪ちゃんてば、
むっちゃんこ可憐な中に
強～いエナジーを
たしかに秘めてるニャ～オ(=°ω°=）
by にあ 2019-02-20 10:39
可愛い、黒猫さんですね。うちは、最初に飼った猫さんがノラの黒猫。仔猫の時の可愛さにズｯキュン。雪ちゃん、これからも看板猫してね。切子グラスもすごく素敵‼
by ちぃ 2019-02-20 20:38
＞ともさん
可夜さん、反対車線で車を停めたおじさま、時間外で診てくれた院長先生。
見事な男たちのチームプレイでしたね！
by 道ばた猫 2019-02-21 03:26
＞にあさん
可憐な中に強いエナジー・・・・たしかに！！
温和で賢くてミステリアスで、黒猫はほんとに魅力的！
by 道ばた猫 2019-02-21 03:32
＞ちぃさん
黒猫の子猫は、絵本の中から抜け出してきたような愛らしさがありますよね。
雪ちゃんは末永く看板猫・店長を頑張ってくれることでしょう。
by 道ばた猫 2019-02-21 03:37
以前、どこかのサイトで紹介されていた時に、底に富士山が浮き出る（？）グラスを購入しました。
ホントに愛情のこもっている雪ちゃんのモチーフとデザイン、とても素敵でなかなか使えません！
by ままちゃん 2019-02-22 11:27
今日2/22（猫の日）行って来ました、亀戸アトリエ♪会社が日本橋なので定時に仕事を終わらせれば間に合うと思い（駅からアトリエまでの道のりと作品を色々みてどれにしようかなとそれぞれ迷う時間を含めて(笑)）行って来ました。素敵な作品がたくさんで可夜さんも丁寧に応対してくださり行こうと思い行って本当に良かったと思いました。残念ながら雪ちゃんは上の階でおやすみ中でしたが（真ん丸おめめの可愛い黒猫雪ちゃんに逢いたかったけどまた次回伺ったときの楽しみにしたいです♪）素敵な作品をいくつも見ることができてなんて贅沢な時間だろうと思いました！そして…佐竹さんが写真で紹介してくださった七宝紋の猫切子、とっても素敵！！と思って実物をみるのが楽しみで、実物みたらやっぱりとっても素敵で(*^_^*)購入しました。夕焼け黒猫の絵柄、心を奪われます。（桜と黒猫の絵柄もまた素敵で悩みました）他にもアクセサリーいれになるガラスの器も素敵でしたしその他のガラス工芸品もどれもずっとみていたくなるくらい素敵でした。雪ちゃん柄のコルク素材のコースターも可愛くて買っちゃいました♪猫切子は早く家で使うのが楽しみです♪色々な飲み物をいれて大切に毎日使おうと思います。佐竹さん、今回も素敵な場所を教えてくださりありがとうございました(^-^)
by とも 2019-02-22 20:32
＞ままちゃんさん
底に浮き出る富士山！ すてきですね～
私は、黒猫と夕焼けと電線のレトロ美に胸つかまれました！
by 道ばた猫 2019-02-23 04:14
＞ともさん
ともさんは、本当にフットワークが軽いですね～
おうちに連れ帰った猫切子、いろいろな飲み物を楽しく毎日味わってください！
by 道ばた猫 2019-02-23 04:18
炎天下の公園でか細い鳴き声を聞いて妹が保護したのはへその緒付きの手のり猫！私のムートンに抱きミルクも飲めず排泄前に眠り(汗)小さな黒猫モモを１ヶ月育メンマイケルが乳首真っ赤に…小さいからぬいぐるみのふりしたり私の頭に棚からダイブし流血し(汗)実家で大蛇の貢物したりやんちゃだがわが子に…
by たまにゃん 2019-04-21 22:31