[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

猫又トリップ

2019年04月17日

ご主人の愛情たっぷりに育った健康ご長寿な三毛猫

ふたりの出会いは大阪府羽曳野市のイチジク畑。その日は仕事中だったので、そこでバイバイ。しかし、次の週末には同じ場所へキャリーバックを持って向かっていました。その面影が昔、実家で飼っていた三毛猫の「チビ」によく似ていたからです。イチジク畑に到着すると、まるで主人を待っていたかのように子猫はすぐに擦り寄って来ました。そして保護してふたりの甘ーい生活が始まるのです。

見いつけたっ。

今の家族ができるまで

当初２代目「チビ」と名付けられた三毛猫でしたが、あまりにも「にゃーにゃー」と鳴くので「にゃーちゃん」とすぐに改名。その甲斐あってかにゃーちゃんは18歳の素敵なレディーへと成長しました。飼い主の坂本浩二さん・裕子さん夫妻はその後、まず弱っていた黒白猫「ちー太」（13歳・男の子）を裕子さんの職場近くで保護。次に夫婦で自転車琵琶湖一周旅行の道中に、三毛猫「風子（ふうこ）」（10歳・女の子）をやむを得ず保護することになり、現在の2人と3匹に。京都市内ではんなりと暮らしています。

幼き日のにゃーちゃん。

今は、

程よい肉つきに。（体重3.5kg）

女子２匹が火花を散らす！？　多頭飼いの現状

「3匹の仲は？」との問いに裕子さんは「主人を取り合っているの」と笑います。聞けばにゃーちゃんと風子の女子2匹がご主人大好き猫で、一方を撫でると一方がやきもちを焼くという図式だそう。３匹の中で、にゃーちゃんだけは浩二さんが独身時代から飼っていた猫なので、今でも一緒に寝るのが日課なのですが、いつものように浩二さんの布団へ行くとこの日は先客がいたようで......。布団をめくってくつろぐ風子を見たにゃーちゃんは「この泥棒猫がっ！」と猫語で吐き捨てたとか（笑）。
普段、にゃーちゃんは他の猫と積極的に交流することはありませんが、ちー太と風子は仲良しで、一緒にくっついて寝ることもあるといいます。猫の世界ってなんだか不思議。でも、性格が合うか合わないかの微妙な関係は人間と同じですね。

完全にリラックスモード。

奥様に転がされるちー太。

恋のライバル風子。

ご主人に甘えるにゃーちゃん。どの子もキュート！

猫の健康を考えた理想のご飯へ

フードは「一番高価なもの」から順に試して、にゃーちゃんが一番食べるものを選択。そこにはできるだけ体にいいものをという考えがあり、自ずとオーガニックなフードに辿り着きました。現在も「ナチュラルバランス社」のドライフード「ホールボディヘルス」、ウエットフードを愛食しているとのこと。にゃーちゃんはドライフード派で少しずつ回数を多く食べるタイプ。ただ、残すと他の猫に盗られるという多頭飼いあるあるは坂本家でも展開されていたのでした。

あとで食べようっと。ごはんを残すにゃーちゃん。

そこへ風子がっ！

ペロリと完食ってことですね......。

ずっと健康でいるために

実は、去年の健康診断・血液検査の結果はなーんの問題もなく、獣医さんから「すごいですね！」と驚かれるほど健康シニアなにゃーちゃんです。手が掛かったのは年下のちー太で、4年前（ちー太9歳の時）の健康診断で早くも腎臓機能の低下を指摘され、投薬していた時期がありました。そこから夫婦は猫のウィークポイントである腎臓をより意識するように。そして、猫たちがシニア期に入ったこともあり半年に1回はみんな動物病院へ行くようにしているとのことです。

軽やか♪

この日の取材は階段を中心に。そらみんな、足腰強くなるわぁ。

撮影秘話

神経質で人見知りなにゃーちゃんは、なかなか私の前に姿を現してくれませんでした。そんな中、最初に慣れたのがちー太で、その次が風子。まずは2匹をメインに写真を撮っていきました。主役のにゃーちゃんはまだまだ時間がかかりそうなので......。先にインタビューを始め1時間が経過――。浩二さんの熱のこもった「説得」もあり、やっと私の目の前に現れてくれたにゃーちゃん。大きなアクションは控え、遠目からじっくり撮影が始まったのでした。
帰り際に「写真が撮れなくて申し訳ない。」と浩二さんに言葉を掛けいただきましたが、安心してください。ほら、ちゃーんと撮れました。こちらこそ二人のじゃまをしてなんだか申し訳なかったです。

【浩二さん説得風景】