みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.21は、病を乗り越えしあわせな暮らしを手に入れた「お兄さん」のお話です。
2015年の12月に、自分のジョギングコースの途中にある小さな公園にいる野良さんグループの中の一匹が、車にひかれているのを見ました。このことを他の猫たちは知っているんだろうかと何気なく思ったことから、私は毎晩、そのグループの猫たちに会いに行くようになりました。グループは大人猫1匹、半年くらいの子が4匹。大人猫(のちに保護した「お兄さん」)は1メートルも近づけば膿みの臭いがし、ガリガリで汚れていたけれどフレンドリーでした。
ネットで野良猫を診てくれる病院を探し、それからひと月後くらいに診察をしてもらい、膿みの臭いの原因は喉に悪性腫瘍があることだとわかりました。歯もぼろぼろで舌も亀裂が入り、「食べることがよくできたね。」と先生は苦笑い。体重が3キロ弱だったので少し増やせば手術可能とのことでした。うちには先住猫が二匹いるので、悩んで悩んで保護することにしました。
毎週通院してお薬を頑張り、二ヵ月後、腫瘍の除去手術をして、犬歯以外も抜歯。生まれ変わることができました。しかし、三ヵ月後には腫瘍が再発し、余命宣告を受けることになったのです。もともと「ウイルス持ち」ということで血液の値も異常がところどころに見られました。そして、その影響で体の毛が抜け、どんどんはげていきました。お薬も増えましたが、どうにか生きて欲しくて私ができることはしました。本人も天然のほんわかしたいいお顔で、毎日、頑張ってくれました。
あれから三年――。何が一番効果的だったかはわかりませんが、お口の腫瘍もものすごく小さくなり、臭いも全くなくなりました。
ふわふわな毛皮に、ご飯もおやつも沢山食べて寝て、あの頃が嘘だったかのような暮らしをしています。
毎日、ありがとう。
(お兄さん/13歳 ペンネーム: もりちゃんさんより)
スタッフより
みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。
保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード(Before)と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード(After)の2つを盛り込んでお送りください。
ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。
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まずはもりちゃんさん、お兄さんを保護して下さりありがとうございます。病気をもった野良猫を保護することは、なかなかできることではないと思います。通院や看病、いろいろ大変だったと思います。でもその愛情が通じて、お兄さんが奇跡的に回復し元気になったのだと痛感しました。1枚目の写真と5枚目の写真、別の猫のようです。今、幸せそうで何よりです。小さな命に温かい心を持てる人がたくさんいる世の中になりますように・・・
by **みゅうねこ** 2019-04-27 09:11
なかなか出来る事ではないですよね。
保護主さんを尊敬します。
回復した姿嬉しくて涙が出ました。
保護主さん、お兄さん
いつまでもお幸せに。
全ての猫が幸せになりますように。
by きな 2019-04-27 12:28
もりちゃんさんの諦めない気持ちが
お兄さんに通じたんですね。
もりちゃんさん素晴らしい方✨ です。
by ミィママ 2019-04-27 12:51
もりちゃんさんの諦めない気持ちが
お兄さんに通じたんですね。
もりちゃんさん素晴らしい方✨ です。
by ミィママ 2019-04-27 12:52
もりちゃん様、お兄さんを助けてくださってありがとうございます。もりちゃん様宅での暖かくて安心できて、たっぷり愛情を注いでもらったことが何よりの薬になったのでしょうね。お兄さんの幸せそうなお顔に涙が出ました。これからも幸せに。
by よえちゃん 2019-04-27 15:12
最初と最後の猫が同じ猫とは思えない変貌。
たぶん、上のままだったら「のらねこ」として命も短かったかもしれません。
「愛の力」にこたえてくれたおにいさん!!
いまは愛情たっぷりの家猫になり、しあわせそうな表情にほっとしました。
by あずにゃん 2019-04-29 16:05
みなさま、コメントをありがとうございます。
スタッフさまもありがとうございました。
毎日、コロンコロンし、たくさん食べて、窓の外を監視し、ゆっくりと時間が過ぎていきます。
係わっていただいた皆様、感謝しております。ありがとうございました。
by もりちゃん 2019-05-09 14:53