[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.22は、賢明なお世話で病気から復活した「ヨンさま」のお話です。

わが家は4匹の猫と暮らしていますが、全員お外暮らし経験ありの保護猫です。
昨年の秋の始まりの頃。動物病院へ行く途中の出来事です。
その日は、最初にわが家にやって来た４歳の兄妹猫たちの予防接種でした。
バギーを押して歩きながら、ふと脇道を見ると、10cmほどのグレーのふわふわしたものが......。
三角耳の......、猫？！
それは道の端っこで香箱座りをしていた小さな子猫で、私は驚いて三度見でようやく把握しました。子猫は近付いても逃げようとせず、目は閉じたまま。鼻水と目ヤニで、顔はクチャクチャでした。
ちょうど、そこのお宅の方がお庭に出ていらしたので聞いてみると、隣のお家の方が野良猫に餌をあげているとの事。毎年子猫が生まれ、道路を行き来して危ないと思ってはいるが、お隣さんとは喋った事もないとの事でした。
ここにいてもTNRや適切な医療は望めないと判断し、一緒に病院へ連れて行くことに。
右手でバギーを押し、左腕で子猫を抱え、時々もがく子猫を「あなたみたいな小さいさんが、お外にひとりで居たらダメでち。」となだめながら、病院へと向かいました。



獣医さんに「いまそこで拾いました。」と言うと、今週、同じ現場から保護されて来た同じ柄の子猫が他にもいたらしく、この子で4匹目だそう。
子猫は生後1?1.5ヵ月のオスで、猫風邪と結膜炎を患っており、まずご飯を食べさせてもらってから、目薬と抗生剤を処方していただきました。
カルテの記載上、「仮名何にします？」と聞かれ、4匹目なのでとりあえず「4号」に。４歳兄妹の予防接種も無事に終わり、病院で洗濯ネットをお借りし、バギーの上下に別れて乗って一緒に帰宅しました。



ちょうどその頃、中学生の次男が不登校気味で殆ど家にいたため、日中の子猫のお薬とご飯と湯たんぽの交換と遊び相手は彼にお任せ。私は普段通り、仕事に出掛けました。仕舞ってあったケージの組み立ても、彼がやってくれました。



次男のお世話の甲斐あって、結膜炎も猫風邪もすっかり良くなり、それまで発揮出来なかった「やんちゃ魂」が大爆発。先住猫たちを全く恐れる事なく自らちょっかいを出しに行き、ご飯も自分の分はサッサとたいらげ、横取りしてモリモリ食べる始末。
子猫が室内フリーになる頃には、次男も普通に学校へ行くようになりました。



子猫は里親さんを探す事も考えましたが、病気から見事に復活した姿に家族全員愛着が湧き、わが家の4匹目としてお迎えする事としました。
仮名の「4号」から「ヨンちゃん」や「ヨンヨン」と既に呼んでいたため、正式名は「ヨンさま」に。次男が命名しました。



「さま」までが名前です。


（ヨンさま／6ヵ月　ペンネーム: こばちさんより）

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スタッフより

みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。

保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード（Before）と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード（After）の2つを盛り込んでお送りください。
ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。

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