フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:岩手県盛岡市
2018年度も、特定非営利活動法人もりねこは盛岡市保健所との協働事業「もりおかニャンとも幸せプロジェクト」に取り組みました。
2017年度、当事業と以前よりの取り組みである「地域ねこ事業」との相乗効果でついにやむを得ない場合を除く、ねこの実質的な殺処分ゼロを達成した盛岡市。
ねこの殺処分ゼロを継続できるか、昨年度の殺処分ゼロは幸運な偶然が重なっただけだったのか、真価が試される年でした。
2018年度、盛岡市保健所には多頭飼育崩壊案件が複数寄せられました。
盛岡市保健所には保護動物を保管する施設がありませんので、従来ですと引き取に時間がかかっていたのですが、「ニャンともプロジェクト」のボランティアさんのお宅にご協力を仰ぎ、従来に比べると格段にスムーズな引き取りが行われました。
ニャンとも預かりボランティアのみなさまとの交流会の様子。初対面でもねこ好き同士、話がはずみます。
ボランティアさんのお宅で手厚くケアされたねこたちは、短期間で健康状態はもちろん人なれも進み、その結果、保健所からの直接譲渡が進みました。
ニャンとも事業導入後の推移
もりねこが行ったことは、支援物資や医療費の寄付を募ること、また、長期間新しい家族が決まらなかったねこを保護ねこカフェに受け入れること、といった微々たることでしたが、保健所の担当者の方からは「このプロジェクトがあることで、医療費や消耗品の心配をすることなくねこをケアしてあげられた」とうれしいお言葉を頂いております。
この事業はもちろん市から補助金を頂いておりますが、補助金額は総事業費の8割まで、しかも上限額が昨年度より減額となる、という厳しいスタートでした。
不足分はみなさまから寄せられたご寄付やご支援物資、また、もりねこからの持ち出しで賄うことが出来ました。東北の小さな自治体と団体の取り組みに全国から暖かいご支援の手が差し伸べられておりますこと、感謝の言葉もございません。
ニャンともプロジェクトの対象ねこだったなめこちゃん
もりねこに来てから腫瘍があることがわかりました。手術費用の見積もりが高額となったため、みなさまにご支援をお願いしましたところ全国からご支援が寄せられました。無事手術を乗り切って元気に新しい家族を待っています。
確かに子ねこの方が短期間でおうちが決まる傾向がありますが、おとなのねこを家族に迎えたいという方も少なくありません。
譲渡しやすい子ねこを対象とした類似の取り組みはあるそうなのですが、対象をおとなのねこまで広げての取り組みは全国的にも珍しいそうです。
おかげさまで、2018年2月末日現在には盛岡市のねこの実質的な殺処分ゼロを継続することが出来ております。これもひとえにみなさまからのご支援のたまものです。
ニャンとも預かりボランティアさんが、ねこたちの性格などを細かく説明してくださる盛岡市保健所の譲渡対象動物紹介ページもとても楽しいものですので、ぜひご訪問下さいね。
ニャンともプロジェクト対象ねこだったたるくん。10歳以上と高齢でしたが、今は新しいご家族のもと、幸せに暮らしています。
FIVキャリアで高齢、事故の後遺症か足腰が弱くリハビリ中のももやん
数年前ですと殺処分の対象となっていたであろうねこですが、ニャンともプロジェクトの対象ねことなり、いまではもりねこの人気者です。
ももやんにもきっと新しいご家族が決まると信じております!
おとなのねこでも、ハンディがあっても、家族に迎えてくださる方はいらっしゃる、ということを、全国に広めていきたいと考えております。
<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもあたたかいご支援をありがとうございます。
ねこもひとも、しあわせに暮らせる社会の実現を目指して、これからも邁進してまいります!
もりねこの活動をこれからも応援してくださいますととっても嬉しいです!
「特定非営利活動法人もりねこ」
https://www.morineko.org/