「猫又トリップ」掲載の140匹の猫のうち、今回5匹目となるロシアンブルーの「キキ」は19歳の男の子。ロシアンブルーでは過去最年となり、しかもあと2ヶ月で大台の二十歳!を迎えるという。今回も勉強させていただきます!
キキ、お気に入りの場所で。
幼少期の経験
「いつか動物と暮らしたいね。」家族が集まればいつもそんな話題になったという亀田恵美子さん(東京都在住)は、「うちの家族の性格から犬よりも猫かな?」とロシアンブルーのブリーダーさんの元へ伺ったのでした。ロシアンブルーに決めたのは見た目の美しさや「サイレント・キャット」と形容される大人しさ、それに人になつきやすいその性格からだったようです。取材でもキキは堂々と逃げることもなく、通常運転。一方、10歳下の「ココ」(女の子)は私を見るや否や低い体勢で1階へさささーっと......。同じロシアンブルーなのにこうも違ったご対応、その差って一体何なんでしょうね?
亀田さんによると、幼少期にキキは脱走して転落したことがあり、その時に大怪我で1ヶ月入院したのだとか。それが影響しているのでは? と。恐らく動物病院で多くの人と触れ合った結果、人間に対しての免疫ができたのですね。小さいうちから多くの人と接したか否かが、その後の2匹の性格の差となったようです。
撮られることに慣れてる?
絵になる猫です。
毎日の食事と健康について
キキが5歳の時、「尿路結石」を患い動物病院で療法食を勧められました。そこから亀田さんは食事を見直し、病気が治った後も「ロイヤルカナン」のドライフードを基本にしていきます。「食事はなるべく高価なものを」これは最近、取材でもよく聞かれるご長寿ワードになったと思います。
でもね。
「CIAOちゅ〜る(いなば)」が好きだったりするのです。
キキは直ぐに完食することなく、少しずつ食べるタイプ。本来なら朝昼晩の3回で済ませたいところ、最近は1日5〜6回の食事で総量を確保しているとのことでした。しかし、年を重ねキキもわがまま(グルメ?)になりました。昨日食べたものを今日食べるという保証もなく、フード選びがとくに大変なんだとか。本当は獣医が勧める「腎臓フード」を食べてもらいたいところですが、1年で約1kg減った体重のことを考えると、今はとにかく口に入れること(体重維持)が先決。あらゆるフードメーカーのドライ&ウエットフードを試しています。
足腰は弱くなったと言いますが、
自宅の階段の上り下りはまだまだ自力で。
動物病院には2週間に1回、点滴を受けることがメインで1年間通っています。にもかかわらずキキは先生や看護師が触ろうとすると大暴れ、唯一亀田さんの膝の上だったら施術を受けていいよという姿勢を貫き通しています。諦めがなくこだわりが強い。これが生きる上で重要なんだなぁと思った瞬間でもありました。
キキは撫でられるのが大好き。
マッサージ気持ちいいにゃー
キキのご長寿の秘訣は......
意外なことに、最初にブリーダーさんから食事の指導がなく、そのためずっとこだわりがなかった食事を「尿路結石」という病気を機に見直したこと、また10歳違いの妹ココを迎え入れ、追いかけっこをして運動量が増えたこと、そして、亀田さんと一緒の布団で寝る権利をそのココから死守することがキキのご長寿の秘訣と言えるのではないか。ちなみに15歳までやっていた月1回の割合でのシャンプー、それが終われば一緒にお風呂に浸かるというルーティーンも興味深かったです。体を温めることが体に良いと本能的にわかっているのでしょう。いまでも人肌と掛け布団が必須で体を冷やさないようにしていることからもうかがい知れます。そして、これからも生きるために必要なわがままを貫き通すことでしょう。キキからご長寿の色んなヒントをいただきました。
抱っこ大好き。
お母さん大好き!
「猫又トリップ」が書籍になりました。
『
ご長寿猫がくれた、しあわせな日々』
15歳以上のご長寿猫と、その家族が奏でる28の物語をお届けします。
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(ΦωΦ)
写真
猫又トリップライター紹介
ケニア・ドイ
1972年兵庫県生まれ。ほとんど犬猫カメラマン。著者に「ぽちゃ猫ワンダー」(河出書房新社)、「じゃまねこ」(マイナビ出版)がある。新刊「ご長寿猫がくれたしあわせな日々~28の奇跡の物語~」祥伝社より絶賛発売中。現在、黒背景で行うペット撮影会「ドイブラック」を全国で展開中。
http://kenyadoi.com
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6月に21歳の愛猫が旅立ち
本当に猫又になってしまいました
ただいま猫ロスです小学3年から一緒に寝起きを共にしたので無理はないですよね…
去年から腎不全がわかり頑張ってきました
病院をかえれば良かったのですが…
通院は負担になるからと言われ
点滴は家で私がやってました
高齢なんだから病気は探せばいくらでも出てくると相手にしてもらえなかった
動物たちも高齢社会真剣に向き合ってくれる獣医が増えて
キキちゃん含めたくさんの猫たちが幸せになれますように。
by 愛 2019-08-08 17:43
愛様 21歳ですか、すごいですね。大事にされてたんですね。でもその獣医さんも悪い人ではないような気もします。ドイさんも言っていますが、18歳の猫さんは結構いるものの、19歳以上となると、数がガクンと減るようです。その獣医さんは、通院で体力を消耗したり、ストレスになるのを考慮して、そういう方法をとったのではないでしょうか。あくまで想像ですが。愛様の気持ちを傷つけてしまったら、ごめんなさい。でもなくなった猫さんは、愛様が他人を責めたり、自分を責めたりするのは望んでいないように思います。辛いでしょうが、いい思い出をいっぱい思い出して、いっぱい涙を流して、前に進むんでくれることをその猫さんは望んでいると思います。うちの猫さんは16歳ですが、いなくなってしまう時のことを考えると、涙があふれてきます。お互いに大変ですが、色々頑張りましょう。
by neco 2019-08-09 22:34
neco様コメントありがとうございます。
獣医さんのそのような考えもなんとなくは
わかりますが…
私の捉え方だったのか
先生の言葉つかいなのか?
亡くなったと連絡をしたときも
充分でしょ長生きだったんだから
やることはやったでしょ?
死後硬直が始まるまで抱いててあげなさいと
言われて
なんだかんだ人として温かみのある言葉でないなと感じ悲しくなりました。
どれもこれも初めてのことなのでわかりませんが…
本当に長生きしてくれたんだなぁというのは
ドイさんの言葉をきいても思いました
病気になるまで安い割り引きになってる
キャットフードでしたし
トイレの砂も店頭にある一番安いものでしたし
もっと良いものを買ってあげれば良かったと
後悔もしているのです( ;∀;)
21年も一緒にいたのに二人で写る写真がないこと動画を撮っておけば良かったとさまざまな
後悔があります
彼女は私が泣いてるときは
そばにいてくれた
悲しませないように
少しずつ
頑張ります。
猫さんと幸せに
これからもたくさんの思いで作ってください
by 愛 2019-08-10 01:33
6月末に、17年と半年共に暮らしたロシアンブルーの愛猫が旅立ちました。
3月末に体調を崩し、検査すると腎不全や心臓、貧血など様々な要因が重なる中、自宅で輸液や投薬をし、毎週病院に連れていきました。大病した事がなく、元気だったから衰えが目に見えて可哀想でしたが、旅立つ時に側にいてやれた事は本当に良かったです。
もっとやれた事があったのではと、落ち込む事もありますが、出会えた事に感謝しています。
by アッキー 2019-08-10 03:18
アッキー様も家族との別れがあったのですね
我が家の子と同じ6月とは
天国で我が家の子と友達になって暮れてるとうれしいです。
病院の先生と二人三脚で頑張っても
後悔は残ってしまうのですね
ホントに出会いに感謝ですね。
by 愛 2019-08-10 09:34
吉本ばななさんが、前に雑誌で書いておられたのですが、犬や猫がご飯以外で飼い主に求めているのは、ただそばにいることだけだそうです。
大きくなったから、病気になったからという理由で動物を捨てる人もいる中で、最期までそばにいて看取ることができたということは、すごいことだと思うのです。
愛様とアッキー様の猫さんは、幸せだと確信出来ます!
by さび茶風 2019-08-13 21:24
愛様
なかなか、居ない生活に慣れません。
後悔が次々浮かびます。
掃除機の音に紛れて、少し大きな声で、
逢いたいとか、名前を叫んでみたり。
存在の大きさを、今更ながら
痛感してます。
また、巡り会いたいです。カリンに。
by アッキー 2019-09-02 00:40
さび茶風様
最後まで面倒みるから。
うちの子になって良かったと
思って貰えるように。
そう決めて、子猫を飼いましたが、
カリンは良かったと、思ってくれたかな。
また、泣けてきました。
まだ、ダメダァ。
by アッキー 2019-09-02 00:44
愛さん
21歳とはすごいです。取材したかったです。
獣医さんの考えもそれぞれですよね。
自分の考えに合った動物病院探しが重要だと思います。
by ケニア・ドイ 2019-12-20 14:17
necoさん
遅れてすいません。
補足ありがとうございました!
by ケニア・ドイ 2019-12-20 14:19
アッキーさん
とても前向きなコメントにグッときました。
最期にそばにいれて良かったですね。私もしっかり責任持ってそばで看取りたいです。
by ケニア・ドイ 2019-12-20 14:23
さび茶風さん
同じ思いです!代弁ありがとうございます。
by ケニア・ドイ 2019-12-20 14:24
アッキーさん
いつまでも悲しんでいいんですよ。
ペットロスになるほど我が子を愛した!
それがが事実です。
by ケニア・ドイ 2019-12-20 14:29
この キキくん うちの子(ロシアンブルー 男の子) と 同い年です
辰年生まれの リュウくんは 今 21歳です
2年前に お空に帰った 女の子の ロシアンブルーは 18歳でした
この時 行った初めての動物病院の 看護師さんに「18歳の ロシアンブルー?って
驚かれたましたが 「いやいや まだ 19歳の 男の子 ロシアンブルー が 元気で 居ますが」
って 感じでした
来年の元旦で 22歳なのですが 今 1ヶ月前くらいから 食が かなり 細くなり 大好きなマグロの
お刺身も 以前ほど 食べなくなっています
そろそろ お空に帰る準備をしているのかもしれない… と 思いながらも まだ 長生きして欲しい
気持ちで いっぱいで マグロに ふりかけを まぶしたり ドライフードを ふやかしたりしています
いつか 必ず くる日を 思うと 悲しくなりますが 今は この子と 一緒に 過ごす時間を 大切に しようと
思っています
by やすこ 2021-10-09 21:10