[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.27は、甘えん坊さんになったつきみちゃんのお話です。

その日は月が良く見えた十五夜でした。
私は和菓子屋に勤めていたので実家の母に「月見団子食べる？」と連絡したら、「香ちゃん（姉）が猫を拾ってきた。」という返事が返ってきました。
ちゃっちゃと仕事を終わらせて帰ってみると、そこにはハムスターゲージに収まるほど小さくて薄汚れた子猫がいました。



事の経緯を聞くと、姉がスーパーに買い物に行ったら駐車場に子猫がポツンと座っていて、買い物が終わった後も気になって見てみたけど変わらずそこに座ったまま。それで「あぁ、この子、親とはぐれちゃったんだ。」と思い、持っていた猫のオヤツをおとりにして捕獲したと言っていました。
「すごくお腹が空いてたみたいだから、オヤツに気を取られてる隙に捕獲できたよ?。」とは言っていましたが、子猫は近寄ると威嚇をしてケージ越しに猫パンチをしてくるほどの野性味溢れるワイルドな子。動物病院に連れて行っても興奮しているからまた後日検診すると言われるほどでした。血だらけの姉の手をみて、捕獲時の光景を想像すると姉のガッツには脱帽です。
2日後の仕事帰りに子猫の様子を見に行ってみたらお風呂で洗われたようで、真っ白でほわほわしたかわいい子猫になっていてビックリしました（笑）！



その子は白くて十五夜に出会えたから、名前は「つきみ」になりました。
ご飯はよく食べますがやはり人が近づくと物陰に隠れてしまい威嚇してくるので、この子と仲良くなれるかと不安になり私は大量の猫オモチャを買って会いにいきました（笑）。
その甲斐あってか（？）実家に来て5日後には遊んで構ってのやんちゃ坊主になっていました。



つきみは、名前は体を表すように月みたいな綺麗な目と餅のようなまん丸真っ白ボディになり、寝る時には必ず人の上で毛布をふみふみしてから寝る甘えん坊さんになりました。



その2年後に縁あってやって来た弟分のきなことは上手く距離を取りながら暮らしています。



現在、つきみは5歳でまだまだ若いはずなのに、弟分のきなこがよくわがままを言うせいか、おもちゃには興味がなく、普段は物静かな子です。
でも、寝る前のふみふみ儀式はやめられないようです。


（つきみ／５歳　ペンネーム: ごまめさんより）

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スタッフより

みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。

保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード（Before）と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード（After）の2つを盛り込んでお送りください。
ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。

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