[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口１００円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

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実施場所：大阪府

皆さまからのご支援ご協力、いつもありがとうございます。

2017年の秋、あるグループ会社が経営するキャンプ場に、猫ファミリー、オスメス、子どもたち5匹の猫ちゃんたちが棄てられていたそうです。
会社方針として、「野良猫は全て殺処分」
どうしても殺処分させたくない！保護主さま初め社員の方々、協力して、なんとか里親さまや引き取り手を探して下さったそうです。
しかし、1匹のオス猫さんだけ、引き取り手が見つからず、迫るタイムリミットの中、ワンハート大阪に引き取りご依頼でした。


＜保護主さまから＞　

ワンハート大阪は、保護猫ちゃんのためのシェルターを持っておらず、保護した猫ちゃん達はすべてメンバー個人宅にて分散、保護お世話しています。
団体引き取り後、早々に検査実施すると、エイズ陽性。
当時、エイズ陽性猫ちゃんの保護スペース、預かりメンバーがなく、どうする？！どこで生活させる？！と戸惑いました。
しかし、あるメンバーがうちで預かる！と申し出てくれました。
まるでかつらを被っているよう、と保護主さまが「かつら」くんと命名。
保護当時から、威嚇することもなく、とっても甘えん坊で、抱っこ大好き♡「ちゅーる」大好き♡でした。
　
白血病陽性は、生後３ヵ月ごろ、長くても3年以内に発症し亡くなると言われています。
しかし、エイズ陽性の場合、10年以上発症せず、元気に過ごしてくれる猫ちゃんが多くいます。

TNR活動の周知、保護活動の拡がりもあり、生後数カ月という小さな猫ちゃん達がたくさん保護され、どこの団体さまでも可愛い保護猫ちゃんたちで溢れかえり、里親さま募集されています。
「かつら」くんは、保護当時、３才程度と言われ、しかもエイズ陽性。


＜団体での生活＞　 　

エイズ陽性というだけで、里親さまからのエントリーは非常に難しく、私たちは、里親さまからのお迎えは絶望と諦め、団体にて終生、お世話することを覚悟していました。

ところが、今年6月の初め、「かつら」くんにエントリー。
ご実家でもずっと猫ちゃんとの生活をされていた里親さま、お子さまたちの成長を待って、また猫ちゃんとの生活をしたいと思われていたそうです。
わざわざセンターの譲渡研修も受けられたそうですが、このコ！と思う猫ちゃんに出会えず、偶然、見つけたワンハート大阪の「かつら」くんに！

嬉しい反面、私たちの中に、どうして、敢えてエイズ陽性猫ちゃんを？！という不安が過りました。
正直にその疑問、不安をお尋ねすると、「以前、飼っていた猫ちゃんにそっくり！が一番の大きな要因。エイズキャリア猫はペット保険も利用できず医療面での経済的負担が大きくなる、通院などの負担も大きくなる。さらに、仮に非キャリアの猫と比べて一緒に過ごす時間が短いとしてもそれを少しでも伸ばせる様にする事は飼い主として当然だと考える。私共の家族が一緒に過ごしたいと思っている猫が偶々キャリア持ちだっただけの事」とおっしゃって下さいました。
2017年の秋、団体にやって来て以来、1年半。


　＜団体での生活２＞　

ついさっきまで家族と信じていた人間から、突然、ファミリーごと捨てられ、その後、キャンプ場にやってくる人間の傍に行き、ご飯など食べ物を貰い、自分のファミリー子供たちに分け与え、必死に守っていたそうです。
それでも人間を信じ、許し、気付けば、私たちが、背中に♡パークをつけた大好きな「かつら」くんの健気で優しいおおらかさに支えられ、励まされ、癒されていました。
里親さまご家族の優しさと強さに感動と涙が出るほど感謝の気持ちでいっぱいでした。

新しいお名前を「みやび」くんに改名。
お迎え早々、パパさんから、「もう既にゴロゴロ喉を鳴らしながら私にすり寄ってくれてくれる社交性の高さには驚いています！！年甲斐もなくもうメロメロです」とのお知らせ。
つい先日は、「みやび」くんの歓迎会を家族全員で行ったとのお知らせでした。


＜里親さまから＞


私たちワンハート大阪は、保護シェルタ―も持たず、保護頭数に限界も多く、できないことの方がはるかに多く、日々歯痒いこと、悔しいこと、自分たちの限界の大きさに挫けそうになることも多くあります。
しかし、たったひとつの唯一無二の小さな「命」が保護主さま初め、たくさんの方々のご支援ご協力、里親さまのお陰で、安心して、幸せな時間を過ごしてくれている。
偶然、出会った小さな「命」を必死に繋ぎ、たくさんの方々のご支援ご協力、お力添えの中、幸せな時間を与えられ、ともに幸せになっていく。
小さな「命」を繋ぐのはホントに大変です。
この素晴らしい出会いに、「命」のバトンに、私たちも立ち会えたことに大きな支え、励み、勇気を戴いています。


＜ご支援くださっているみなさまへ＞

特定非営利活動法人　動物愛護団体　ワンハート大阪は、少しでも小さな命を助けたい！と願う個人で活動していた仲間が集まってできた、シェルターも持たない小さな団体です。
センターや個人保護主さまからの引き取り、TNR活動などを行っています。

健康状態の悪い猫ちゃんや片目をカラスに突かれて、などハンディを抱えた猫ちゃん、さらに生後数日から授乳中前後の猫ちゃんは、センターでは即日殺処分となり、積極的に引き取りされている団体さまも少ないのが現状です。
個人保護主さまが偶然出会って、保護して下さった猫ちゃんたちは、目風邪や鼻風邪はもちろん、脱水症状を起こしていたり、月齢が小さな猫ちゃんは、24時間体制での授乳から始まり、体調急変が多く、目風邪後遺症からくる手術などなど医療費が想像以上にかかります。
ご支援者さまたちからのご協力を頂き、フリーマーケット参加も月2回を目標に継続実施していますが、なかなか余裕をもって、医療費をかけるところまでは至りません。

皆さまからのご支援ご協力は非常に心強く、心置きなく、猫ちゃんたちの医療を優先することが出来ます。
本当に、ありがとうございます。　
心より感謝申し上げます。

小さな力ですが、ずっと続けていく事で、少しでも不幸なコたちのお役に立ちたい。
そして、いつか、捨てられるコや殺処分がなくなって、わたしたちのような活動が必要なくなる事を願ってやみません。

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「特定非営利活動法人　動物愛護団体　ワンハート大阪」
http://blog.goo.ne.jp/oneheartosaka