一年前のある事をキッカケに重度の人見知りが影を潜めたというロシアンブルーの「ルーブル」(15歳8ヶ月・男の子)。それまでは家族以外の人間は全くダメで「幻の猫」と称されていたほどです。一体、ルーブルにどんな変化があったのでしょうか?
お目目が大きくてー、可愛いな。
「こんにちはー!」片山純一さん・理恵さん・長男のはるくん(千葉県我孫子市在住)家族に迎えられ、ルーブルとご対面。逃げる様子はなかったのですが、お触りはできないなと心の中でつぶやく私。過去の連載で5回登場したロシアンブルーたちからいただいたイメージは「ツン9割:デレ1割」。この確証を持って、ルーブルにはあまり興味がないふりをしながら家族と接していると、ほら段々と心を許してくれるじゃありませんか。しめしめとほくそ笑む私でありました。
高台からこちらの様子を伺うルーブル。
こちらは大きいカメラだし、そりゃ警戒するわなーといつもながら思う。
健康診断で明らかになった病名
さて、14歳を過ぎた頃から家族以外の人前にも出て来るようになったというルーブル。その理由がわかったキッカケは1年半毎に通っている動物病院での健康診断だそう。体重がぐっと減り、血液検査の結果で「甲状腺機能亢進症」の診断が下りました。「そういえば......。」片山夫妻は獣医師が言う病気の兆候に深く頷くのでした。それは真夜中の一人大運動会に、急にテンションが高く活発になったこと、さらに水をよく飲む・おしっこの回数が増えた等々、ルーブルの行動に多く当てはまるのでした。しかし、投薬まではいかない数値だったので、まずは食事を変えて様子を見ましょうということに。
食欲旺盛!
ご馳走さま。
段々と心を開くルーブル。
ご長寿猫には欠かせない食欲について
今までは「ピュリナワン(ネスレ日本 ピュリナ)」のドライフード一筋でやってきました。それはいろんなフードを試した結果で、ここに来ていきなり変えることに抵抗がありましたが、獣医師がすすめる「y/d甲状腺ケア(ヒルズ)」はどういうわけか食いつきがよく、飼い主の不安を払拭してくれるのでした。食の好みまで変わったのか? 今では人間の食事にも興味があるようで食卓に緊張感が漂うのだとか(笑)。
はるくんが生まれてルーブルが心を開くまで約2年が掛かったそうだ。
年の差8歳の兄弟。
これからも一緒に
取材をする側の私としては人見知りがないのはうれしいものだが、まさか、その要因が「甲状腺機能亢進症」にあったとは......。
今後は体重の増減に注意し、動物病院と連携して見守っていくとのこと。この日、改めてじっくりとルーブルを見た奥様の理恵さんは、毛割れを見つけて「シニアを感じた」と。ずっと一緒に暮らしているとなかなか気づかないものです。取材を機に「ブラッシングは念入りに!」とさらに気を引き締める片山家でありました。
はるくんも負けじと写真撮影!
いい写真撮れたかな?
家族団欒、猫との暮らしは一段と楽しいものなのだ。
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ご長寿猫がくれた、しあわせな日々』
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(ΦωΦ)
写真
猫又トリップライター紹介
ケニア・ドイ
1972年兵庫県生まれ。ほとんど犬猫カメラマン。著者に「ぽちゃ猫ワンダー」(河出書房新社)、「じゃまねこ」(マイナビ出版)がある。新刊「ご長寿猫がくれたしあわせな日々~28の奇跡の物語~」祥伝社より絶賛発売中。現在、黒背景で行うペット撮影会「ドイブラック」を全国で展開中。
http://kenyadoi.com
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うちのこも同じ病気です。
なおる病気ではないですが、療法食や投薬でおだやかで幸せなシニア期を少しでも長く過ごして欲しいです。
by しろ 2019-10-02 18:37
最後の写真、素敵です。‘’幸せを絵にかいたような‘’一枚ですね!
by さび茶風 2019-10-04 22:32
しろさん
ルーブルの飼い主さんと同じ思いですね。
ともに穏やかな猫生を過ごして欲しいです。
by ケニア・ドイ 2019-12-20 13:39
さび茶風さん
得意なショットです!
by ケニア・ドイ 2019-12-20 13:51