みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.32は、皆既月食の夜にやってきた「月(つき)」ちゃんのお話です。
平成17年師走、庭に来ては窓越しに中を覗く仔がいました。我が家の猫たちの様子をうかがうように......。「こぎれいでどこかの飼い猫が日中お散歩に来ているんかな?」と思って居ましたが、暗くなっても来るようになり、いつも窓越しに覗いていました。
ちょうどその頃、筋向かいのおうちの「飼い主(お母さん)」が急逝し 同居家族が猫嫌いで家猫(元野良)3匹を外に放り出したという話を聞いて心痛めていました。そのおうちのシャッター付きガレージのなかに、その仔と似た柄の仔と真っ白い仔が居るのを何度か見かけていました。「3匹ともうちの庭においで......」と声をかけ続けていましたが、その仔だけが毎日夜になるとやってきて、出した御飯をぽつぽつと食べて窓越しに中を覗いてはすっと居なくなることが続きました。18年1月末「皆既月食」の夜、やってきたその仔はいつも通り御飯を食べ、窓越しに中を覗いていたので、窓を開けて「おいで!」と声をかけると、すりすり寄ってきてゴロゴロ喉をならしました。抱き上げると身をゆだねてきたので、そのまま保護し、娘の部屋にケージを組んで入れました。
さすがに困った様子で鳴いていましたが、翌日かかりつけ獣医さんに連れて行き事情を話していろいろ検査してもらったところ、おなかに大きめの傷が有り、普通の避妊手術にしては傷が大きいので妊娠していた可能性があるとのこと。家猫としてちゃんと処置を受けて飼われていたことを確信しました。そのおうちの周辺に「迷い猫保護しています」のチラシを作り投函して回りましたが、誰からも問い合わせが無く、里親捜しのため「家猫修行」をしていましたが、おびえてびくびくすること、我が家の猫たちとの距離が中々縮まらないこと等々、あっと言う間に半年が過ぎていました。すっかり娘に懐き、娘の帰宅が何よりうれしい仔。月食に日にご縁があったので「月(つき)」と呼んでいます。
リビングにやってきたり猫テラスに出たり、我が家の猫たちにもすり寄っていけるようになり、「ここに居ていいよ」ということになりました。
(月/3~5歳※撮影当時 ペンネーム: あみこさんより)
スタッフより
みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。
保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード(Before)と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード(After)の2つを盛り込んでお送りください。
ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。
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いくら、ネコ嫌いでも、家で飼っていたのなら、捨てるのではなく、里親探すとか、保護団体に預けるとか、命あるものを捨てる行為はやめて欲しかった。月ちゃんはお家が見つかってよかったけど、他、2匹は、どうしたのかな。
by りこママ 2019-10-19 17:02
最初は何ということをするのだろうと憤慨しながら読んでいましたが、家族間の関係が良くなく、そのしわ寄せが猫にいってしまったように思います。
優しい方に救われて良かったです。他の子達はどうなったのでしょうか。
by 総総 2019-10-19 19:04
ウニャ~✨月ちゃん✨
ステキなお名前もらったニャ~♥
太陽の光を受けて
まぶしく輝くお月さま✨
にゃらば今度は月ちゃんが
あみこさんを明るく照らす
光になればヨイにゃ~(^^)
by にあ 2019-10-22 00:37