みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.37は、「第39回 神戸猫ネット・フェリシモ猫部 譲渡会」で幸せになった4きょうだいのうちの2匹「カイくん」と「モモちゃん」のお話です。
譲渡会当日はお父様、お母様、里親様とご家族全員でご来場いただきました。里親様は会場に来たものの猫ちゃんが大好き過ぎて、なかなか1匹に選ぶことが難しくて困っていました。
そんな中、4きょうだいの中の三毛猫モモちゃんがお母様の目に止まったそうです。運命の瞬間です。
お母様は2年前に20歳で見送った先代猫ミミィちゃんの面影をモモちゃんに感じられたみたいで、当初はモモちゃん1匹のトライアル申込みでしたが「モモちゃんはきょうだい一番の甘えたさんです。是非カイくんも一緒にトライアル経験させていただけませんか?」というド厚かましい保護主の私のお願いを聞き入れてくださり、2匹一緒のトライアルとなりました。カイくん、ぎりぎりのトライアル初参加です。
トライアル開始当日、モモちゃんカイくんをお届けに伺うとお父様がなんと2匹のために葦(あし)のお手製のベッドをご用意してくださり、それはもう立派で猛烈に感動致しました。
お父様が「エアコン、この子たちには寒くないかな?」と言えば、お母様が「いままで室温設定は何度にされてましたか?」と聞いてくださったり、リビングには先代猫ミミィちゃんの写真がずらりと並んでいたりと、間違いなく猫ちゃんに愛情を注いでくださるご家族だとひしひしと実感して家路につきました。
保護期間中はケージで行動制限される時間が多かったモモちゃんカイくんは、里親様の所でケージから開放されて大はしゃぎだったようです。
2匹の勢いは凄まじく、毎夜の運動会の痕跡に里親様とお母様は呆気にとられたようで、トライアル経過の様子を聞く度にやんちゃが過ぎてさじをなげられないかとハラハラしましたが、その後モモちゃんだけでなくカイくんも一緒に正式譲渡してくれるという一番嬉しいお返事をいただきました。
モモちゃんカイくん、やったね。これからも、ずーっと一緒にいれるなんて最高です。
トライアル開始から2週間後に再びご訪問させてただきました。その際にはリビングのミミィちゃんの写真の横に、なんとモモちゃんとカイくんの写真が立派に飾られていました。
もう早くもこんなにもモモちゃんとカイくんを大事に思ってもらっていることにまたもや感動の瞬間でした。
今でも里親様が定期的に送ってくださるモモちゃんカイくんの写真はいつも仲良く一緒です。
カイくんはいつまでたってもモモちゃんが好きで好きでたまらないようで、カミナリが鳴った時にはモモちゃんを守るように顔をしっかと抱き寄せるんだとか。立派なお兄ちゃんぶりです。
モモちゃんは随分おしゃべりになり、里親さんが会社から帰ると待ちかねたように玄関まで来て遊ぼうと誘ってくるそうです。帰宅後のモモちゃんとカイくんとのリンリンサッカーはかなりの体力が要ると嬉しそうにお話ししてくださいました。
今も相変わらずのやんちゃぶりで最近では和室の障子破りまで覚えてしまったのだとか。
モモちゃんとカイくんは、日々里親さんのお仕事を増やしているようです。
~幸せになった4きょうだいのお話(その3)へ続く~
(カイくん モモちゃん/5ヵ月 ペンネーム: にくきゅうーんより)
スタッフより
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