[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。
道ばた猫日記
2020年02月25日
おっとり猫・ミイちゃん
先週ご紹介した、「猫びより」編集者真穂さんが保護した3匹の子猫たち。真穂さんちに残ったのは、やんちゃなキジトラ娘、とらちゃんでした。
今週は、同じく「猫びより」編集者の斎藤さんちにもらわれていった、おっとり茶トラ娘のお話です。
斎藤さんは、4歳のりょういちくんの優しいパパ。実家でずっと猫を飼っていたこともあり、りょういちくんも猫好きなので、「いつか猫を迎えたい」という思いがずっとあったのですが......。
ママの祐子さんは画家。猫と暮らしたことがなく、「制作中の絵にいたずらをされるのでは」という不安が拭いきれずにいました。
そんな時に、編集部で、真穂さんが子猫を3匹保護したという話。「よし、妻を説得するぞ！」と、斎藤さんは意気込みました。
そして、説得はうまくいき、昨年の12月28日にやってきたのは、前評判で一番おイタをしそうにないおっとり茶トラさん。
キャリーから出てきた子猫に「ご飯食べる？」と祐子さんが隣の部屋から声をかけるや、子猫は走ってきました。
「えっ、猫って言葉が通じるんだと、もうびっくり」と祐子さん。可愛いし、賢いし、おっとりだし。たちまちメロメロになってしまったのです。
「猫がやってきてうれしかった？」とりょういちくんに聞くと、こんな答えが。
「うん！ 写真も見てたし、最初から好きだったもん」
「ミイ」の命名もりょういちくん。アルファベットや数字、元素、カレンダー、そして猫も大好きなりょういちくんは、よくパパと一緒に地域猫のたまり場に行って、猫さんと遊んでいたそう。やさしくてマイペースのりょういちくんは、おっとりミイちゃんとは相性バッチリ。
パパは目尻を下げてこう言います。
「ミイが来てから、妻も息子も前よりずっと明るく楽しそうなのが、僕はいちばんうれしいですね」
出産後、制作と子育てとの両立で、心にあまり余裕がなかった祐子さんも笑顔で言います。
「りょういちの朝は『ミイちゃん、おはよう』
で始まり、幼稚園から帰ると『ミイちゃん、ただいま』って遊んでやって、毎日すごく楽しそう。でも、いちばん変わったのは、猫にこんなにいろんな感情があるって初めて知った私かも」
斎藤さんに言わせると「妻はミイが来てから、とてもおおらかになった」とか。
そうそう、こんなことも。絵本を破っちゃったりょういちくんをガミガミ叱っていた祐子さんの後ろにやってきたミイちゃん。ひとこと「ミャア(叱るのやめてあげて)」
祐子さんの怒りはたちまち鎮まり、妹に窮地を救われたお兄ちゃんでした。
祐子さんは、ミイちゃんが来た日から、毎日、ミイちゃんの鉛筆スケッチを続けています。いつか、きっと大きな絵のテーマになるのでしょうね。ミイちゃんは、ママが絵を描き始めると、そばに座り、筆の動きをおとなしく眺めているそうです。画布に爪を立てたこともありません。
まあ、子猫のことですから、カーテンレールの上にも登るし、置いてあった高価な絵筆をカジカジしちゃったりもしました。
りょういちくんの元素遊びカードの上でくつろいで邪魔をしたりもします。
あとは「いい子過ぎて可愛すぎて」と、一家からたっぷりゆったり愛されているミイちゃん。
「猫がいるって、すごく幸せですね」と、パパとママ。不思議な縁でやってきたミイちゃんは、りょういちくんの成長と夫婦の年輪をそばでずっと見守っていく福招き猫。
斎藤さんは、こんなことを言って笑います。
「学生の頃に帰省したとき、母がよく飼い猫の名とボクの名を呼び間違えることがあって。息子を猫の名で呼ぶなんてそんなバカな、と思っていたんですが......ボクもときたま、同じことをやってます」
猫のいるしあわせ、ここにあり。しみじみそう思わせる斎藤家の日曜日でした。
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。
『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化！
今週は、同じく「猫びより」編集者の斎藤さんちにもらわれていった、おっとり茶トラ娘のお話です。
斎藤さんは、4歳のりょういちくんの優しいパパ。実家でずっと猫を飼っていたこともあり、りょういちくんも猫好きなので、「いつか猫を迎えたい」という思いがずっとあったのですが......。
ママの祐子さんは画家。猫と暮らしたことがなく、「制作中の絵にいたずらをされるのでは」という不安が拭いきれずにいました。
そんな時に、編集部で、真穂さんが子猫を3匹保護したという話。「よし、妻を説得するぞ！」と、斎藤さんは意気込みました。
そして、説得はうまくいき、昨年の12月28日にやってきたのは、前評判で一番おイタをしそうにないおっとり茶トラさん。
キャリーから出てきた子猫に「ご飯食べる？」と祐子さんが隣の部屋から声をかけるや、子猫は走ってきました。
「えっ、猫って言葉が通じるんだと、もうびっくり」と祐子さん。可愛いし、賢いし、おっとりだし。たちまちメロメロになってしまったのです。
「猫がやってきてうれしかった？」とりょういちくんに聞くと、こんな答えが。
「うん！ 写真も見てたし、最初から好きだったもん」
「ミイ」の命名もりょういちくん。アルファベットや数字、元素、カレンダー、そして猫も大好きなりょういちくんは、よくパパと一緒に地域猫のたまり場に行って、猫さんと遊んでいたそう。やさしくてマイペースのりょういちくんは、おっとりミイちゃんとは相性バッチリ。
パパは目尻を下げてこう言います。
「ミイが来てから、妻も息子も前よりずっと明るく楽しそうなのが、僕はいちばんうれしいですね」
出産後、制作と子育てとの両立で、心にあまり余裕がなかった祐子さんも笑顔で言います。
「りょういちの朝は『ミイちゃん、おはよう』
で始まり、幼稚園から帰ると『ミイちゃん、ただいま』って遊んでやって、毎日すごく楽しそう。でも、いちばん変わったのは、猫にこんなにいろんな感情があるって初めて知った私かも」
斎藤さんに言わせると「妻はミイが来てから、とてもおおらかになった」とか。
そうそう、こんなことも。絵本を破っちゃったりょういちくんをガミガミ叱っていた祐子さんの後ろにやってきたミイちゃん。ひとこと「ミャア(叱るのやめてあげて)」
祐子さんの怒りはたちまち鎮まり、妹に窮地を救われたお兄ちゃんでした。
祐子さんは、ミイちゃんが来た日から、毎日、ミイちゃんの鉛筆スケッチを続けています。いつか、きっと大きな絵のテーマになるのでしょうね。ミイちゃんは、ママが絵を描き始めると、そばに座り、筆の動きをおとなしく眺めているそうです。画布に爪を立てたこともありません。
まあ、子猫のことですから、カーテンレールの上にも登るし、置いてあった高価な絵筆をカジカジしちゃったりもしました。
りょういちくんの元素遊びカードの上でくつろいで邪魔をしたりもします。
あとは「いい子過ぎて可愛すぎて」と、一家からたっぷりゆったり愛されているミイちゃん。
「猫がいるって、すごく幸せですね」と、パパとママ。不思議な縁でやってきたミイちゃんは、りょういちくんの成長と夫婦の年輪をそばでずっと見守っていく福招き猫。
斎藤さんは、こんなことを言って笑います。
「学生の頃に帰省したとき、母がよく飼い猫の名とボクの名を呼び間違えることがあって。息子を猫の名で呼ぶなんてそんなバカな、と思っていたんですが......ボクもときたま、同じことをやってます」
猫のいるしあわせ、ここにあり。しみじみそう思わせる斎藤家の日曜日でした。
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。
『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『里山の子、さっちゃん』
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なんて素敵なご家族でしょうか。ミイちゃんが人間に見えてしまいます。娘達家族もこんなふうになって欲しいです。最近、ぽんずが弟に、マウント行動をしたそうです。危ないのでやめさせたそうですが、お兄ちゃんを宣言したのかもしれません。大きくなった時に、ママに叱られた時、ミイちゃんみたいにしてくれたら嬉しいです。
by ふみちゃん 2020-02-25 16:48
りょういち君もミイちゃんもとってもかわいいですね。
保護猫を飼ってる方たちが作ってる雑誌と知って、より一層親しみが湧きました。
by さび猫びいき 2020-02-25 17:32
茶とらっておっとりが多いのかな？
家の子も茶とらですけど
おっとりまったり
そのわりには態度デカイですけどね(^_^;)
もはや家のヒエラルキーの頂点です
by ぽん子 2020-02-25 17:42
お？
うちの猫呼んだ？
本名
「みこ」
ニックネーム
ドラキー
おみこ
ドラみーこ
お庭警備員
あいつ本名きっと知らないぞ(^_^;)
しかしおっとり猫多いなあ。
ミイは子猫でカーテンレールに乗れるのか
センスあるな(^_^;)
じゃそのうち
おいらんとこみたいに
そのうち屋根の上に登って高みの見物出来るよ(^_^;)
by ドラ猫マスター 2020-02-25 20:27
ミイちゃん、とても賢そうなお顔してますね。これからもりょういちくんの良き妹でいて下さいな。いつか成長した様子をまたお知らせくだされば嬉しいです。
by シーマン 2020-02-25 20:59
りょういちくんが絵を描いているのを、横でちょこんと座って見ているミイちゃん、可愛いですね～。 まだ小さいのに、なんてお利口さん✨
私も、猫と暮らすようになってから、細かいことにこだわらなくなりました。もちろん、猫と息子の名前も間違えます(^-^;
by さび茶風 2020-02-25 22:15
＞ふみちゃんさん
きっとぽんずちゃん、弟が大きくなったら、守ったりかばったり甘えたり(笑）。
楽しみですね～
by 道ばた猫 2020-02-26 00:03
>さび猫びいきさん
りょうくんは、赤いほっぺがなんともかわいい男の子！
4歳なのに、猫の扱いに慣れていて、びっくりでした。
by 道ばた猫 2020-02-26 00:06
>ぽん子さん
うんうん、茶トラさんって、あんまり神経質な子っていないですね。
お猫好し、というか、マイペースというか。付き合いやすい。
by 道ばた猫 2020-02-26 00:11
>ドラ猫マスターさん
ミイちゃん、布団の山によじ登ってました。
木登りとか、カーテン登りとか、体の軽いうちが得意ですよね。重くなってドテッと落ちたら、登らなくなる(笑）。
by 道ばた猫 2020-02-26 00:14
>シーマンさん
そうですね！
大きくなった頃に、また、とらちゃんミイちゃん訪問させていただこうかなあ～～
by 道ばた猫 2020-02-26 00:16
>さび茶風さん
そうか、小さなことを気にしない人が猫と暮らすのかと思ったら、猫と暮らして小さなことを気にしなくなる人もたくさんいるのですね！ 猫飼いが増えたら、世の中平和ですね。
by 道ばた猫 2020-02-26 00:18
人が猫を選ぶのではなく、猫が選ぶ。
そんな事を聞いたような？みいちゃんは、
家族を繋いでる。ママに叱られたお兄ちゃんを
かばい慰めたり。ママのスケッチブックに
幸せが一杯描かれているような。
私も、子供と飼い犬の名前を間違って呼び
母さんボケた？と云われましたが、年のせい
ではなく、いつも愛してるから、気に掛けて
いるからと思ってます。(ボケの言い訳)
by 妖怪元気ババァ 2020-02-26 07:38
いつもレポートを読ませて頂いています。
読んでると、我が家のねこも同じ事を－－－－－
いや、我が家のねこは、そんな事しないぞ－－－－と
比較しながら、うちのねこの可愛さを痛感しています。
でも、ちょっぴりよそのねこもいいな～。
by ねこ３匹 2020-02-26 10:54
ミイちゃん、これまたとーっても可愛い！！可愛い！って言われるために生まれてきたような(笑)りょういちくんを見上げている姿やりょういちくんのお絵描きを一緒にみている
ミイちゃん、たまらない可愛さです(*^-^*)可愛い可愛い妹がいつもりょういちくんの側にいる感じですね。猫のいるお家って暖かい色に包まれていて幸せが溢れている感じです。斎藤さん家、とっても素敵ですね。
by とも 2020-02-26 18:43
＞妖怪元気ババァさん
そうそう、両方とも大事にしてるから、愛しすぎるから、間違えちゃうんですよね。
うん、なかなかいい言い訳だ(笑）。
by 道ばた猫 2020-02-27 00:54
＞ねこ3匹さん
猫好きって、もちろんうちの子が一番だけど、同じくらいよその子も可愛くて、その子が可愛がられていると、ほんとうにうれしくなっちゃうんですよね～
by 道ばた猫 2020-02-27 00:57
＞ともさん
猫のいるおうちって、暖かい色に包まれている・・・本当にそう思います！
どの猫さんも、暖かい色の中で暮らせますように。
by 道ばた猫 2020-02-27 01:00
＞ともさん
猫のいるおうちって、暖かい色に包まれている…・本当にそう思います。
猫さんが皆、暖かい色の中でくらせますように！
by 道ばた猫 2020-02-27 01:02
ミイちゃんはお空に行ってしまったうちのみぃにおどろくほど似ていて、写真を見ながら泣けてきました。元気で長生きして家族を支えてあげてね！ミイちゃんは家族のみんなの宝物ですね。
by モルとお空のみぃのママ 2020-02-27 08:03
>モルとおそらのみぃのママさん
もう会えない子と、瓜二つの子っていますよね。胸がズキンとします。
そんな子がしあわせそうにしていると、ほっとします。
by 道ばた猫 2020-02-27 23:57
出たでたまたも「知らず嫌い」(嫌いというよりかってな思い込み？)。
どんだけ誤解されてるんだ猫さま達。
りょういちくんのミイちゃんを撫でる手つきは猫さまのことをわかってる優しい触れかただよね～お子さまでこの手つきはなかなかできないよ。素晴らしい！
今回はりょういちくんがなんか描いてる指先をみつめるミイちゃんの一枚だな。
これミイちゃん的には何を描くのか見てるんじゃなくて絶対獲物の動きとして追ってると思うよん(笑)。
社会が不安定な昨今。こういう時は何かと社会的弱者に皺寄せが多く集まりがち。皆さん大変だと思いますがどうかもふもふ達に少しでも癒されてください。
もふもふ達もいわれのないいじめ等受けませんように。(特に外で暮らす子達が心配)
そういえば小さい頃私はじっちゃんによく飼ってたヤギと名前を間違われてたよん(笑)。
by 才蔵 2020-02-28 11:25
＞才蔵さん
そうなんです。今回のコロナウイルスへの不安で、弱い立場の者が虐げられませんように！
この共通体験で、みんなが一段つつましくなり助け合うのならいいのですが、やさしさを失うのが怖いです…。
by 道ばた猫 2020-02-29 08:33