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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2020年05月11日

「HOKKAIDOしっぽの会」さまの活動レポート(2019年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:北海道内全域

【2018年度からの新事業 飼い主のいない猫基金の譲渡会について】
HOKKAIDOしっぽの会では、これまで、 譲受希望の方には、施設にいる犬猫に直接会いに来ていただいていて、相性を確認したり、飼育スタッフから直接、犬猫の細かな説明をさせていただいていましたので、外部で譲渡会を開催することはありませんでした。

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子猫のコロちゃん。預かりボランティアさんに預かっていただき、そのまま家族になりました♫

また、2010年から「飼い主のいない猫基金」としてご寄付を募り、飼い主のいない猫、いわゆる野良猫を保護して不妊手術をしてくださる方に、手術費用の助成を行っています。
「飼い主のいない猫基金」の設立当初は、野良猫を動物病院に連れて行き、不妊手術を施す方も少なかったのですが、2016年ごろから助成金の申請をしてくださる方が増え始め、それからは毎年200頭前後の飼い主のいない猫の不妊手術に助成金を拠出することができています。趣旨に賛同いただける方々のご協力で、個人保護主さんのご負担を減らしたいという主旨の基金でしたので、手術をしたあとは、譲渡できるように人馴れ訓練をしながら保護してくださる方もいらっしゃいますが、保管場所が無い、いつまで保護できるかわからないなどの理由で、リターンすることが多いのが現状でした。中には生後数か月の子猫でさえも断腸の思いでリターンする方もいらっしゃり、やむを得ないとはいえ、時期的に冬に向かう場合などは、私たちも心を痛めていました。
全国的に地域猫活動が活発になってきてはいますが、寒冷な北海道ではやはり冬を乗り越えるのは環境が整っていないと難しく、地域猫やTNRは最終的な手段であって、出来るだけ増やさず、お家の猫にしていくことが私たちの共通の思いです。

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左の2頭、むーちゃんとるーちゃんは、姉妹でお迎えいただきました。先住猫さんたちと仲良くね!

そこで2018年度から、しっぽの会で保護している行政機関から引き取りした猫や、飼い主個人からの、終生飼育出来なくなった猫の有償の引取りとは別に、飼い主のいない猫基金の助成を受けて不妊手術をした猫たちの譲渡会を、イトーヨーカドーさまに会場をご提供いただき、開催することになりました。
「飼い主のいない猫基金」で避妊・去勢した、飼い主のいない猫たちの保護主さまに、新たな飼い主さんとの出会いの場を提供し、1頭でも多くの基金猫が幸せになれるようなチャンスを作り、こうした譲渡会を通して多くの人々に日本には行き場のない猫たちが大勢いる現状を知っていただくことを目的としています。
また、これまでは完全に個人保護主さんの活動への助成だったのですが、当会のスタッフも現場へ赴き、保護主さんやエサやりさんとお会いして話を聞き、猫を見て預かりボランティアさんを募り、譲渡会で譲渡する・・・といったしくみも同時に作っています。
2019年1月から月に一度ペースで開催している譲渡会では、何年も保護主さまに保護されていた子にお声がかかったり、人馴れしていない子にもご理解ある方が譲受を希望してくださったり、意識の高い方がたくさんお越しくださいました。11月末までに7回の譲渡会を開催した結果、61頭の対象猫のうち、47頭に新しいお家が決まり、お迎えいただくことが出来、当会も自信と確信を得ることが出来ました。

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10月に譲渡になったアンディちゃん。先住犬2頭、先住猫1頭と賑やかに暮らしています。

これまで辛い環境で生きて来た猫たちですので、臆病だったり外に出たがったり、見た目にわからない疾患があったりと、様々な問題もありますが、ご理解ある飼い主さまと温かいご家庭の中で、末永く健やかに、穏やかに暮らして欲しいと願うばかりです。
地域の衛生問題、多頭飼育や外飼い、野良猫、未手術、迷子、殺処分、自然環境への影響など、猫を取り巻く多くの問題がありますが、猫は野生動物ではなく、人が管理し、愛護していくべき存在です。
当会のできることも微力ではありますが、北海道や各市町村、警察などの理解も得ながら、手の届く所から「できるだけ増やさず、できるだけお家に入れていく」ということを、やっていきたいと思います。

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子猫で保護、譲渡した無防備な寝姿のアオイちゃん。大きくなりました。


<ご支援くださっているみなさまへ>

いつもしっぽの会の活動をご支援くださり、本当にありがとうございます。
飼い主のいない猫たちの不妊化やワクチンなどの基本的な医療、疾患を持つ猫の治療費、預かり飼育費など、飼い主のいない猫救済の活動が継続できるのも、ご支援いただいている皆さまのおかげです。北海道の外に暮らす猫は、凍傷で耳先が無くなってしまっている子も多いほど、大変厳しい生活を強いられています。何度も冬を越すことは難しく、真冬に屋外で凍えていた猫たちがお家に入り、お腹を見せてぬくぬくと寝ている様子をご報告いただける事が何よりの喜びです。
(お写真はすべて、2019年9月から11月末までに譲渡した子、ご報告をいただいた子の一部です。)
皆さまから頂いた大切なご寄付は、保護した犬猫の食餌費や医療費に大切に使わせていただいています。
これからも一頭でも行き場の無い犬猫が減少するよう多方面から努力してまいります。
今後とも引き続きしっぽの会を応援していただけたら幸いです。
この度は本当にありがとうございました。これからもどうぞよろしくお願いいたします。




「HOKKAIDOしっぽの会」
https://shippo.or.jp/
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