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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2020年06月29日

「一般社団法人 清川しっぽ村運営委員会」さまの活動レポート(2018年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所: 神奈川県内・熊本県内

本日は、みなさまよりご支援頂いております活動の一つ、『猫のTNR活動』のご報告を致します。

猫のTNR活動(所有者のいない猫の捕獲→不妊去勢手術→元居た生活圏にリリース→リリース後の調査)は、今日ではその言葉も広く知られるようになり、多くの動物保護団体や個人の活動家の方々により行われています。
当団体では、神奈川県内(主に厚木市・海老名市・相模原市・平塚市愛川町・清川村など)で、毎月20頭前後の猫のTNRを実施しています。

2019年7月23日に行われたTNRでは、42頭の猫さん(うち7頭は保護受け入れのため手術を見送っています)のTNRが行われました。

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手術後はリリース場所の取り違えがないように、捕獲現場ごとに猫さんの入ったキャリーをまとめていきます。

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思えば捕獲からリリースまで、随分と猫からの威嚇を浴びる日々を過ごしました。

「シャー!! 」

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今まで自由気ままに駆け回っていたところを、突然見知らぬ人間に捕獲されたのですから、当然ですね。

「僕たちに何をするー!!」
「早くここから出して-!!」
彼らの叫びが心に刺さりながらの作業です。

今回保護した子の中には、しっぽの部分の骨が殆ど出てしまっているケガを負った子もいました。
このように、何らかの医療処置を必要とする子は、動物病院に送り出すときに、手術と一緒に治療もお願いしています。みんな無事に、手術や治療を受けて戻ってくることを祈りながらの送り出しです。

TNRで一時保護される猫の中には、医療行為を必要とする子や、ケガの後遺症による障害を残したまま生活している子が少なくありません。

2019年1月のTNRで出会い、私たちのシェルターで保護することになった「あんちゃん」と「きいちゃん」兄妹もそうでした。

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「あんちゃん」と「きいちゃん」には片方の足がありませんでした。2頭とも、3本の足で生活していました。なぜ3本足になったのでしょう?
交通事故なのか、野生動物に襲われたのか、あるいは心無い人間からの虐待によって体の一部を失ったのか・・・。
詳しいことは分かりません。

TNRの現場となるのは、猫の多い場所が殆どです。そこには「餌あげさん」の持ち込む餌も多く、未手術のために産まれたたくさんの子猫がいます。カラスなどの野生動物は、それらを標的に集まって来ます。カラスたちは大きな硬いくちばしで、猫の餌だけでなく、抵抗できない子猫も狙うのです。

そして残念ながら、このような弱い命を狙う人間もいます。人を標的とした犯罪の始まりは、このような弱い動物たちの命を狙うことから始まるとも考えられています。

「責任の持てない命を増やさないこと」
「食べ物を与える=命を育てることでもあること」を、私たち一人ひとりの人間がもっと自覚し
「家で猫が飼えないから」
「寂しいから」
というこちら側の都合による、無責任な餌あげをしないことは大切です。

時には、飼い主のいない猫に餌をあげている方から「かわいそうだから」という言葉を耳にすることもあります。
それは、お腹を空かせている命を前にして生まれる当然の感情なのかもしれません。
けれど、今度は視点を変えて、外で暮らす猫たちの交通事故に遭った姿や感染症で弱った姿、ケガや虐待による障害を負った姿にも目を向けてほしい。

その時きっと、
その猫の姿こそ「かわいそう」であることに気づかれるのではないか、と思います。

目の前にある命の辿る道を見つめ、より良い環境でその命を全うしてもらえるように、私たちも心掛けて行動していきたいと思っています。



<ご支援くださっているみなさまへ>
日頃、清川しっぽ村運営委員会の活動を応援くださいまして、誠にありがとうございます。

当団体は神奈川県愛甲郡清川村にて、飼い主のいない犬猫のための保護施設を運営し、保護犬猫に新しい飼い主さんを探しながら、動物愛護・動物福祉の啓発活動を行っています。

私たち清川しっぽ村のある神奈川県では殺処分ゼロを達成し、6年間継続されています。(猫は5年の継続)
今年春には動物保護センターが改築され、殺処分場のない、「処分するための施設」から「生かすための施設」へと転換し、とても明るく動物たちがのびのびと暮らせる施設も新築されました。

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ここでは清川しっぽ村と同じく、保護された動物たちが新しい飼い主さんと出会うのを待っています。

保護された動物たちに、新しい飼い主を探すことはとても大切な活動です。

それと同時に

飼い主となる方々に、
地域で暮らす方々に、

最期までその命に責任を持つことを伝えていくことも 忘れてはならない事であると考えています。
飼い主のいない犬猫の命を今以上に増やさないために、これからも保護・譲渡活動に励んで参ります。今後とも、応援よろしくお願いいたします。



「一般社団法人 清川しっぽ村運営委員会」
http://ameblo.jp/ananan223
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