[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

南房総の海辺から少し入った田園地帯。
そこに暮らす路子さんちにやってきました。



「おや、いらっしゃい」
何ともフレンドリーな、茶白のゴローくん、１歳になったばかりです。



夏でも涼しい風通しのいい土間でくつろいでいるのは、キジ白のサキちゃん。推定２～４歳です。



ゴローくんのうしろから、初めてのお客さんをうかがっているのは、三毛っぽいキジ白のチヅミちゃん。１歳になるかならないか。

路子さん地には、７匹の保護猫がいるのですが、１階組は、この３匹。
お母さん的なサキちゃんをリーダーに、遊び盛りのゴローくんとチヅミちゃんの、３匹が１階ファミリーとして暮らしています。

路子さん夫妻が、田んぼのど真ん中にあるこの家に引っ越してきたのは、去年の年明け。それまでは４匹の保護猫がいましたが、ちょうど１匹を見送った直後。
「家も広くなったことだし、もう１匹くらいは保護しても大丈夫・・・」と、心づもりはあったといいます。

引っ越し後半年の、去年６月。
コンビニのまえで、お客さんたちに「ニャアニャア」と何日も必死に物乞いをしていた若い猫に出会い、保護。
それが、サキちゃん。
すでに出産歴のある猫でした。

２階で暮らす先住の猫３匹は、みな盲目の温和なオス猫たち。
いっしょにすると、サキちゃんは、襲撃しまくり、雄猫たちはパニックに。
きっと、それまで、、体を張って生き抜いていたのでしょう。
そのため、サキちゃんは、１階暮らしに。

その２か月後の８月には、大ケガをしていたリュウ君を、またまた保護。
２階組に受け入れられたリュウ君のお話は、来週に。

その１か月後の９月にやってきたのが、台風襲来後の道路をうろうろしていた、生後２か月くらいの茶白の子猫、ゴローくん。



サキちゃんは、ゴローくんを、我が子のように可愛がって育てました。
そして、またまた！
雨の日に出会ってしまったのが、チヅミちゃん。
「帰宅途中だったんです。ゴミ捨て場の脇のベンチの下で、大泣きしている子猫が。傘さし自転車だったので、旦那に車で迎えに来てもらいました」

まるで、神様が、「広い家に引っ越したんだから」と采配したような、猫との連続遭遇。
サキとゴローの仲良し母と息子に、娘も加わり、、２階に４匹、１階に３匹。



でも、大丈夫！
路子さんは、リフォームの天才なんです。



路子さんが、パソコンで中古物件検索をして、「おもしろい！」とすぐ見に行ったのは、田んぼの中の、元縫製工場。
１階は、コンクリートの土間の工場で、２階は、和室の居住空間でした。
窓からは、見渡す限りの青々とした田んぼ。



土間を少し残して、後は大改造。



工場を半分に仕切って壁を作り、足場を組んで、床を貼り、板の間に。
壁には、ピンクの壁紙を貼りました。
大工さんを入れず、みんな夫妻で（主に路子さんだとか）の作業と聞いて、びっくり！



天井までのキャットタワーに、窓辺の座り棚。



大きな筒は、カーペットを巻いてあった芯に穴を開け、蓋をしたもの。
穴から、小さなボールを入れてやると、猫たちは夢中になって遊びます。



ピラミッド型の登り台は、爪とぎも兼ねています。
べニア板を組んで、爪とぎしやすいカーペット片（ホームセンターで、１枚３００円）を貼ったもの。
今もリフォーム中だそうで、いろんな工夫がまだまだ生まれてきそうですね。

室内飼いですが、ときどきは、路子さんとその辺をお散歩に。
「田舎だからこそ飼える動物を」と、譲ってもらったヤギのユキちゃんも、同行。
このほか、迷いチャボのキー坊もいます。



裏の原っぱで、ユキちゃん、うれしそう。
イマイチ、何を考えているかわからず、頭突きに注意！のユキちゃんですが、ヤギはとってもさびしんぼなんですって。
ヤギも可愛いなあ！



人も猫もヤギも、ストレスなさそな田園暮らし。
「夜は真っ暗。夏はセミの大合唱。夜は、カエルの大合唱」と、笑う路子さんです。



来週は、２階組の４匹の保護猫さんたちを、ご紹介します。
和室３つだったという２階ですが、盲目の猫たちのための、リフォーム、凄いです！　お楽しみに。

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