[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

私も毎年参加してる、千葉県匝瑳（そうさ）市の、、田んぼに囲まれた小高い丘の上にある松山庭園美術館で開かれている「猫ねこ展２０２０」。 ことしは、コロナ禍のため、休館期間もあって、会期が8月30日まで延びています。
雨上がりの日曜夕方、行ってきました。



おやおや、サロンから展示室に向かう入り口のマットに潜り込み、まるでガウンをまとった王子様のような猫さん。
紅丸くん、通称マルちゃん、1歳過ぎの男の子です。

紅丸くんは、この辺の野良生まれ。昨年の猫ねこ展会期中に保護されてここにやってきました。
来観客に「きゃあ、カワイイ！」とモテモテだったものの、病気治療のため、幼くしてたったひとり、マルちゃん部屋での暮らしをしばらく余儀なくされました。



これは、田んぼを見下ろす部屋で一人で過ごしていたころの紅丸くん。遊び盛りだったので、いじらしくてたまりませんでした。
美術館の手厚い看護で、病気はやがて完治。晴れて、先住猫さんたちの仲間入りをしました。
いまでは、いちばん若い看板猫として、立派にお仕事頑張ってます。

猫ねこ展2020の展示は、今年も力作勢ぞろい。
だけど、コロナのために来館できなかった県外のお客さんもいっぱい。
そこで、館長さんの了解をいただき、私の心に残った作品を、何点かご紹介します。（敬称略）



「吾輩はララである」　作・サイトウヒロオ




「セレナーデ」　作・鹿子木小夜子




「なんとかなるさ」　作・立亀薫




「ママと一緒」　作・さとうしのぶ




「またあした」　作・吉澤つぐみ




「Wish you happiness」　作・斎藤敏文




「はじめての探検」　作・かとうゆず




あ、これは、オブジェではありませんでした。
美術館きってのイケメン猫、うーちゃんです。
タイトルをつけるとすれば「見て見て！ボクだって芸術」かな。




「たくらむ猫」　作・こうじまようこ　　


私は今回、「たくらむ猫」の作品がいちばん気に入りました。
どうも、可愛いだけの猫より、「ニンゲンなんかに猫の気持ちなんてわかるはずないさ」みたいな、哀愁があったり、たくらんでいそうだったり、飄々としたりの猫が好きなようです。
作家さんの猫愛が、それぞれに作品に自由自在に発露され、「猫ってほんとうに十猫十色だなあ」とわくわく楽しめる展示でした。



長いことサロンの主で、昨年大往生したミーちゃんが座っていた椅子に、きょうは黒猫智尾ちゃんが。



午前中は、かなりの雨だったので、緑が洗われてすがすがしい美術館の庭。



紅丸くんが、警戒心ゼロで、足元で転がります。



それを、緑陰から眺めているのは、虎之介くん。
どんどん貫禄がついていきますが、彼は、かなりの人見知り。



この絵は、虎之介くんをモデルに描いたクレヨン画「話しかけてほしくない猫」。
この絵を含むクレヨン画や水彩画など13点と、房総猫の写真12点を、27日から12日間、長野県飯田市のギャラリーカフェで展示していただいています。
「家出中の猫」「海千山千の猫」「誇り高き猫」「夜にすれちがった猫」「星を咥えた猫」など、十猫十色、私好みのちょっとひねった猫を集めました。
お近くの方はのぞいて見ていただけましたら、うれしいです！

※佐竹茉莉子　猫の絵と写真展「猫のいる風景」
　長野県飯田市上郷黒田１８７７
　喫茶・ギャラリー　アートハウスにて、8月27日～9月8日（水曜定休）

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「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。


『寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。


『猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。


『里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。


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