みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.52は、縁あって一緒に暮らすようになった「ブラ吉」くんのお話です。
2013年、まだ残暑厳しい9月中旬、黒猫のブラ吉くんは、我が家にふらふらと現れました。見たところ小柄で、生後半年くらいのサイズでした。
リビングルームの前がカーポートなのですが、ガラス越しによく見えるのと、先住猫で外と中を行ったり来たりの麦わら猫の女子クロリ(2019年2月11日亡)がいるせいか、いろんな猫ちゃんがやってきました。でも、介護の老親、老犬を抱えている身でもあり、もうこれ以上は無理だと知らん顔をしていました。
ところが、ブラ吉君だけは1週間、2週間経っても一向にいなくなってくれません。
近所に出かけて愛嬌を振りまいて、時間になれば我が家のカーポートの下でくつろいでいました。
ご飯も、先住猫にあげている姿を見ても、おとなしく淋しそうにじっとしていました。(今から考えたらなんてひどいことをしていたのかと、後悔で涙が出ます)
1ヵ月たつ頃には痩せてガリガリになってきて、さすがにどうしようかと悩んでいたら、今は亡き母が、「ご飯あげよう」と言ってくれました。それから、ご飯は毎日あげるようになりました。
何ヵ月かたったある日、元気なくカーポートにうずくまっていたブラ吉くんを見つけ、病院に運んで診てもらうと猫風邪とのこと。室内で保護しないと命にかかわると言われたので、そのまま我が家の家猫になりました。
先生に「何ヵ月ですか?」と聞いたら、「6~7歳です」と......。
そういえば、最初は小さかったけど、ご飯をあげ始めてから半年くらいでメキメキと風船が膨らむように大きくなったブラ吉くん。先住猫もこの子もそうですが、育てたくて出会った子達ではなく、たまたま保護したのでまったくの猫知識ゼロ状態からのスタートでした。
今から考えたら、あの時はなんでこうしなかったのか、この時はああすればよかったなど後悔ばかりですが、側でゴロゴロ喉を鳴らして寝てくれるブラ吉くんを見て、少しは胸を張れるようなこともできているのかな? と思う毎日です。
ブラ吉くんは白血病キャリアですが、もう9年健康で居てくれています。
「猫又になれ〜!」と、しょっちゅう言っています。
これからも長生きしてね。大好きだよ。
(ブラ吉くん/16歳くらい ペンネーム: みみのママさんより)
スタッフより
みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。
保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード(Before)と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード(After)の2つを盛り込んでお送りください。
ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。
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ブラ吉くん、猫又目指してがんばれ〜‼️
by ジハにゃん 2020-08-01 08:42
お母さまが背中を押してくださったのですね。ブラ吉くんの命の恩人です。救ってくださってありがとうございます。
by 総総 2020-08-01 13:49
正に!
猫又になれ~♪は
にゃんこラブな皆様の
共通の思いですニャン♥
by にあ 2020-08-02 11:19
コメントありがとうございます。
皆さんも情熱的な猫愛の方ばかりだと思います。
私など、まだまだ猫愛の若輩者ですが、これからも、頑張って愛し愛される様に我が子と生きて行きます。
by みみのママ 2020-08-02 23:40