みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.54は、たまにケンカをしても寝る時はいつもぴったりな「ジミくん」と「ミミちゃん」のお話です。
実家で猫を飼っていて、帰省する度に癒されて、猫に会いたくて実家に帰るほどでした。
ずっとうちでも飼いたいなーと思っていたけれど、賃貸で飼えず......。
数年前に念願の一軒家に引っ越しました。
猫を飼うなら絶対保護猫をと思っていた矢先、主人の会社の倉庫に住み着いていた猫ちゃんが3匹の子猫を育てていると連絡が! 主人は、家がぼろぼろになるのを懸念して私に伝えるか迷ったそうです。
保護したことがないので、前からチェックしていたボランティア団体さんに相談し、3ヵ月くらいまでママ猫さんの子育てを見守り、家族全員保護しました。
子猫3匹は、迷いに迷い1匹はうちで、ほか2匹は里親が見つかるまでうちで育てようと決めました。
野良ちゃんでしたので、保護してからまずはみんな病院で去勢手術と健康診断をし、その後ボランティアさんの保護施設で術後の経過を見てからうちに来る予定でした。
うちに来る前日、あまりのやんちゃぶりと、3ヵ月ママ猫といたからか人に慣れるのに時間がかかりそうということを心配したボランティアさんから、「本当に大丈夫ですか?」と心配のお電話まで頂きましたが、それでもどんなに大変でも受け入れる気持ちは変わらず、覚悟を決めていました。
そしていよいようちに来る日、予定の時間が少し過ぎ......。
ボランティアさんから電話があり、車に乗せる時にみんな暴れてケージが壊れて脱走してしまったと。
1匹はすぐ捕獲でき、とりあえず1匹連れて行きますと最初にきたのが、毛長の女の子ミミちゃん。
それからその日の夜中に捕獲できて、夜中にミミちゃんと合流したのがジミくん。
ミミちゃんもジミくんも初めての孤独を経験し、怖い想いをしたからお互い再会した時はぴったりくっついて離れませんでした。最後、1週間後に捕獲できたのが、一番やんちゃなグミくんでした。
ひと足早くママ猫さんは主人の倉庫に戻して、面倒を見るようにしていたので、ボランティアさんのアドバイスもあり、グミくんは倉庫で一緒に育てる事になりました。
自然と脱走事件から主人も私も見守り育てた家族を手放せないとなり......。
ジミくん、ミミちゃんはうちで、ママ猫さんとグミくんは倉庫で暮らしています。何故かグミくんが倉庫に来てから1週間後、まだまだ子猫の黒猫クミーがいきなり現れグミの相棒になりました。
ジミくんミミちゃんが来て1年半、ゆっくりゆっくりだけど少しずつ人にも慣れてきてくれました。
やんちゃなジミくんにマイペースなミミちゃんは、時々ケンカをしますが寝る時はいつもぴったり。毛長のミミちゃんを毎日ジミくんは毛繕いしてあげます。
倉庫で暮らすママ猫さん、グミくん、クミーも元気にのびのび遊んでいます。何より主人が1番、猫の虜に......。
毎日欠かさず倉庫の猫ちゃんのお世話が楽しいみたいです。
(ジミくん、ミミちゃん/2歳 ペンネーム: Jimimiyさんより)
スタッフより
みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。
保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード(Before)と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード(After)の2つを盛り込んでお送りください。
ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。
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