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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2020年10月22日

「特定非営利活動法人 ケダマの会」さまの活動レポート(2019年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:山口県周南市を中心とした山口県全域、 シェルター所在地は山口県周南市

飼い主がいない保護猫や保護犬を、家族の一員として終生幸せにしてくれる里親さんを探す活動を、山口県で行っている「特定非営利活動法人 ケダマの会」です。

地元行政や地域の賛同を得て、市民センターの室内会場で毎月2回譲渡会を主催しています。行政が主催する地域イベントへの参加依頼も増えており、ケダマの会シェルターの「保護犬たちの写真展」や、「里親探しの譲渡会」をイベント会場で開催しています。

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譲渡会ポスターのモデルは、ジュレ君と、ハミング君の兄弟犬です。野犬の子で、子犬の時に保護しました。9匹兄弟で、先に里親さんが決まった兄弟犬が、譲渡会の会場に遊びに来てくれます。よく食べて、よく寝て、よく遊びながら、里親さん募集中です。(2020年2月末日時点)

全国の中でも高齢化が進んでいる山口県では、高齢者が、病気などをきっかけに今まで飼育していた猫や犬のお世話ができなくなる事例が増えています。劣悪な飼育環境や、猫や犬たちの健康状態の悪さを見かねた介護関係者や行政からの相談が、当会へも多く寄せられています。

【右目の手術をしたドレミちゃんのこと】
独居高齢者の家で、子猫のドレミちゃんはガリガリにやせ、右目がひどい状態のまま治療されずに放置されていました。他にも健康状態の悪い猫たちがおり、授乳が必要な子猫もふくめて保護しました。
保護した時のドレミちゃんは、治療に必要な手術のための麻酔もできないほど状態が悪く、命の危険がありました。動物病院に通院して、なんとか回復し、右目の手術を行いました。

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右目の手術後。放置されて痛々しかった傷口は、きれいに縫合してもらえました。

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現在は、猫じゃらしを狩る腕前がプロ級になりました。

産まれてからの栄養状態や飼育環境が悪かったため、なかなか体調が安定しませんが、一緒に暮らしている保護猫たちと仲良く遊んでいます。今後は、治療を継続して、里親募集の譲渡会への参加を目指します。

【屋根に穴が開いた家に住んでいたチカちゃんのこと】
ゴミが積みあがり、悪臭がただよう家屋の屋根には穴が開いていました。そこに介護が必要な高齢者と、親子の犬のサンデーちゃんとチカちゃんたち合計7匹が住んでいました。高齢の飼い主は、犬がいる家から離れることを拒否していました。

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行政から相談を受けた当会のボランティアスタッフが、関係者と連携し、高齢の飼い主と信頼関係を築くために、時間をかけて何度も家に通いました。犬たちにも動物病院での治療が必要なことを粘り強く説明し、やがて飼い主から信頼を得て、ようやくサンデーちゃんとチカちゃんたち親子を保護することができました。
また、犬たちを手放すことで高齢の飼い主も、人が住めない状態の家から引っ越し、行政の支援を受けられるようになりました。
このサンデーちゃん親子の内1匹は、保護時から状態が悪く、残念ながら亡くなりました。母犬サンデーちゃんは、現在も通院治療を継続しています。
倒壊寸前の不衛生な家で放し飼いにされ、交通事故の心配もあったサンデーちゃんとチカちゃんたち親子は、家庭犬に必要な社会化がされておらず、保護した後も人が近づくのを怖がり、シェルターのドッグランや、施設内での散歩に連れていけるようになるまでにも長い時間が必要でした。
時間をかけて人とのふれあいになれ、治療や不妊・去勢手術も進みました。そして、サンデーちゃんの子供のチカちゃん、ラブちゃん姉妹は、人がたくさんいる譲渡会に参加できるようになりました。

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抱っこされて、満足そうなチカちゃん。

チカちゃんは、2019年12月に譲渡が決まりました。
新しいお家では、一日に何度もお散歩に連れて行ってもらう、お散歩大好きワンコになったとのことです。お散歩に行くタイミングをちゃんとわかっていて、うれしそうに甘えてくれるそうです。サンデーちゃん親子の他のメンバーも、チカちゃんに続いて幸せをつかんで欲しいです。



<ご支援くださっているみなさまへ>

いつもご支援くださり、ありがとうございます。
前回、活動報告させていただいた「多頭猫レスキュー」の保護猫たちも、治療を継続しています。うれしいことに、里親さんも見つかり始めています。
劣悪な環境にいた猫や犬たちに必要な医療費は、私たちのような地方の小さな団体には負担が大きいですが、みなさまからの温かいご支援により、保護した猫や犬たちを動物病院で治療して、家族の一員として大切にしてくださる方につなげることができています。
応援してくださっているみなさまの存在は、毎日、保護猫や保護犬たちのお世話をしている私たちボランティアスタッフにとって、大きな励みとなっています。
これからも、一匹でも多くの猫や犬たちが幸せに暮らせるよう、地域に根ざした動物愛護活動を継続してまいります。みなさまのご支援に、心から感謝を申しあげます。ありがとうございました。




「特定非営利活動法人 ケダマの会」
https://kedamanokai.org
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