フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:福岡県大牟田市及び近隣市町村
【愛しい記憶】
8年前、たくさんの無理を重ねて殺処分前に引き出した7匹兄弟猫。
7匹全部がエイズキャリアの子たちでしたので、シェルターで終生飼養となりました。
エイズキャリアの猫が譲渡された例は未だありません。
その最後の1匹のヤンチャが2月のはじめ急変しました。おそらくはエイズの発症と思われます。
代表は手を尽くして、もう一度調子が上向くことを願いましたが叶わずそのまま静かに虹の橋を渡りました。
最期の力を振り絞って代表に甘えるヤンチャの姿に、長い間大切に育てられ愛情をかけてもらっていたのだとよくわかりました。
最期に甘える様子
シェルターには現在85匹の猫が生活をしていて、ケージの中では治療中の猫が何匹もいます。
それぞれの子に合わせて細やかなケアをしている、アニマルライフセーバーの代表と副代表の毎日の姿勢には本当に頭が下がります。
たくさんの命を救ったのに
たくさんの命を見送らなければならない
心をえぐる愛しい記憶とともに生きていかねばならない
この世の理不尽に胸が詰まる思いでした。
【シェルターの忙しい日々】
5年前の多頭飼育崩壊現場から22匹の犬たちが命を救われました。
しかし5年経ってなお、一度歪んだ事態は様々な問題を抱え続けています。
元飼い主の逝去により今年の2月に飼育場所からの退去を余儀なくされました。
犬たちはシェルターへお引っ越し。車で移動する様子
体調を崩したシェルターの猫たちをつれて病院へ駆け込んだり、圧迫排尿をしたり、補液をしたりと次々と予測不可能な出来事が起こります。
その忙しい中、道路に飛び出してくる猫がいるとの連絡で保護に向かいました。
山中に捨てられた3か月くらいの子猫が助けを求めて車に近寄っていたとのことでした。
危ういところで保護された子猫は用意していったご飯をたくさん食べてお水を飲み、シェルターのケージの中でようやく落ち着いて眠りました。
保護された子猫
この子は、ずっとずっと捨てた家族を探し回っていたのでしょう。とても切なくて哀れです。
この道は千荊万棘
命を救う活動に立ちはだかるものは何であるか
保護された子猫の様子が物語っています
たくさんの動物の暮らすシェルターではこんなことが起こっているのです。
<ご支援くださっているみなさまへ>
毎年たくさんの子猫が産まれ、そして人知れず亡くなっていきます。
たくさんの子猫を受け入れ続けているけれど、
救えた子はその中のほんの一握りでしかないと感じていることでしょう。
飼い猫は避妊して外に出さない。
外で餌をあげている子には不妊手術をする。
それだけのことで、どんなにたくさんの命が救われることでしょう。
TNRの周知と多くの人の理解と協力が不可欠な課題です。
誰にも手を伸ばしてもらえなかった悲しい命を尊い命を救い続ける日々が続きます。
どうかこれからも活動を続けられますように応援をよろしくお願いいたします。
「アニマルライフセーバー」
https://ameblo.jp/omuta-animal/