ジョナくんは、千葉県の館山市から流山市のおうちにもらわれてきたばかり。
朋子(ともこ)ママと、先住のお兄ちゃん猫2匹と暮らしています。
内気で来客にも慣れていないので、天袋などに姿をくらまさないよう、取材のきょうは、リードをつけられた姿でのお出まし。ちょっと不満そう。
ジョナくんは、南房総にある「ドリームキャット」のシェルターからやってきました。
地域の高齢の一人暮らしの女性が飼っていた猫たちが増え、それを知った娘さんたちが「これはたいへん!」と手術・譲渡に乗り出しました。
子猫だけで12頭いたそうですが、みんな人馴れしていない内気タイプだったそうです。
それでも、シェルター預かりの子猫たちはさいわい次々と譲渡が決まり、ジョナくんは、朋子さんのうちの3匹目に。
シェルター時代のジョナくんの名は「カツラ」くんでした。そのわけは書かなくても、わかりますね(笑)
で、朋子さんが、館山まで会いに行ったのも、この髪型のせい。
というのも、先住2匹とも、前髪のあるオトコ。
5歳のニャンチューくんは、バス停の茂みに捨てられていたのを朋子さんに保護されました。
前髪のある猫は、人見知りが多いような。
ニャンチューくんも、猫ごたつから、ビビって顔をのぞかせています。
3歳のハイチューくんも、勝浦からもらわれてきた保護猫です。
「たまたま保護猫サイトを見ていたら、ハイチューにうり二つの子がいて。ほっとけなく思って、館山まで迎えに行きました」
ほんとに、そっくり!
それまで、ハイチューくんは、ニャンチューくんの後追いばかりしていたそうですが、自分にそっくりの小さな弟がやってきたら、せっせと面倒を見始めました。
3匹「ズラ兄弟」の仲はとても良好とのこと。
「猫は、自分と似ている毛色の猫と仲良くなりやすい」という説がありますが、ほんとうかも。
これは、長男坊のニャンチューくんと。
朋子ママは、3匹がのびのび楽しくくらせるよう、全室を猫ファーストにしています。
まだ幼いジョナくんでも登れるよう、天袋の秘密基地に続くステップに、愛情をいっぱい感じます。
「登ってみます?」と朋子さんにすすめられました。
とっさに「いやいや・・・」と断ってしまいましたが、天袋まで登ってみればよかったな。
ひなたぼっこできる窓辺、ママのクッキングが眺められるボードの上など、寝そべることのできるコーナーがあちこちに。
彫りの深い顔立ちの朋子さんは、おばあさまがドイツ人で、10年前まで15年間ドイツで暮らしていたそうです。
それで、東欧的な素敵なインテリアなんですね。
「ほら、じっとして、写真撮ってもらおうね」
この後、ジョナくん、ソファの裏に隠れてしまったので、以下、キッチンでの普段の愛らしい写真を、朋子さんからお借りしました。
やっぱり飼い主さんの写真は素敵です!
朋子さんは、ちょっと離れた町の駅前で、ECCジュニアの英会話教室の先生をしています。
さばさばとして朗らかな方ですが、こんなことをぽつりと。
「人生誰だって、つらいとき悲しいとき、ありますよね。私は、そんなとき、ジョナを抱いて2ショットの写真を撮って、インスタにアップするんです。そうすると、元気をもらえます」
末っ子ジョナくん、たっぷりと愛されて、ママの元気の素になってあげてくださいね。
ヅラ兄弟が3匹もいたら、いっぱい元気がもらえそうです。
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『
寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。
『
猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『
里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『
しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化!
写真
道ばた猫日記ライター紹介
佐竹 茉莉子(さたけまりこ)
フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。
Instagram
おかっぱ3兄弟とはニャンチューことか‼。「おかっぱ君は人見知りする」は、近所の猫も同じなので納得。このような家庭に住めるネコは幸せ者。末永く仲良く愛されますように。
by Y.M 2020-11-10 15:03
『夜廻り猫』に出てくる「帽子猫」を思い出しました(*´艸`*)かわいいなぁ。
天袋まで行かなかったなんて意外!笑
壁紙が印象的なおうちでのびのび暮らせて最高ですね〜
by 16にゃんず 2020-11-10 17:22
ドイツ系美人さんと和猫兄弟、なじんでますね。
インテリア、ステキ!
by さび猫びいき 2020-11-10 19:31
兄弟みんな、なんて見事なヅラ(笑)何かの拍子でズレたり外れたりしないか(ありえませんが)まじまじと見てしまいました😅これからも仲良くね過ごしてね!
by シーマン 2020-11-10 20:15
ジョナくん、カツラくんの名前がついていたなも一目でわかりましたが(笑)まずお目目に目がいきました、皮のむいたマスカットのような、べっこう飴のような…キレイですね!引き込まれました。お家の子もおかっぱくん、いいですねぇ。もちろん可愛い!そしてちょっぴりぷっと笑えて個性があってたまらんですねぇ。
インテリア、ほんとにとっても素敵!!
by とも 2020-11-10 20:19
血縁関係ではないのに、3匹よく似てますね!やっぱりヅラ模様のせいでしょうか?(笑)
気持ちが沈んだ時でも、こんな猫さんがいてくれたら、笑顔になれそう。ほんとに猫は、いくら見ていても飽きることがないです。
by さび茶風 2020-11-10 22:58
>>Y.Mさん
長男くんが、ピシッと真ん中分けなのが笑えますね~。ニャンチュー、ハイチューとくればピカチューかと思いきや、ジョナとひとりだけしゃれた名前なのもクスッです。
by 道ばた猫 2020-11-11 00:09
>16ニャンズさん
だってだって(笑)、タワーの上部(円形)を重みで壊したり、はたまた足を踏み外したりしたら、もう取材どころじゃないじゃないですか・・・。上りたかったけど。
by 道ばた猫 2020-11-11 00:13
>さび猫びいきさん
ふつうの集合住宅にお住まいなんですが、こんな風な壁紙やクロスや棚の工夫で、すごく雰囲気ある住まいになりますね~、キッチンがとってもキュートでした!
by 道ばた猫 2020-11-11 00:18
>シーマンさん
6枚目の写真なんてこう言ってるみたいじゃないですか?
「ねえねえ、ニャンチューお兄ちゃんの頭も、カツラなの?」
by 道ばた猫 2020-11-11 00:20
>ともさん
皮をむいたマスカットのような目! 本当だ! 素敵なたとえですね~
皮のままより、ずっとつやがある(笑)。
by 道ばた猫 2020-11-11 00:23
>さび茶風さん
最後の写真は、日光東照宮の眠り猫のように、ご利益ありそうです。
そういえば、眠り猫も、おかっぱだったような・・・・。
by 道ばた猫 2020-11-11 00:26
皆、見事なヘアスタイル。自分を見てる様で
仲良く出来るのかしら?天袋の秘密基地。既存を使い、猫の導線や運動を確保する。凄いアイデアですね💖
by 妖怪元気ババァ 2020-11-13 13:17
>妖怪元気ババァさん
秘密基地、ステキなアイディアですよね! ちっちゃいころ、押し入れの上の段にこもるのが好きでしたが(笑)、猫も天袋楽しいのでしょうね~
by 道ばた猫 2020-11-14 00:37
そういえば私も小さい頃、おしいれの天袋からさらに屋根裏で遊ぶのよくやってました。
たまに天井に落ちて踏み抜いて何ヵ所か穴を開けてしまった記憶も。(Σ(゚Д゚ノ)ノ)
なんせウチは狭く6畳&4畳半しか無いところに家族4人暮し(ひどい時は+住込み従業員まで)でしたから。
屋根裏は秘密基地感満載で子供としては、すごく楽しかったんだよね~。
だからか狭い所に首を突っ込まずにはいられない猫さまの気持ちがよくわかるんだよね~。
ヅラ3兄弟と一緒に天袋で遊びたくにゃったにゃん!
もちろん今は体重的にNGだけどね。
by 才蔵 2020-11-14 11:10
>才蔵さん
子供だって猫だって、「見つからない場所」が大好きですよね~。最近はやりの透明なキャットウォークは、猫の気持ちを考えてないな、天袋の方が喜ぶよ、とひそかに思うのです(笑)。
by 道ばた猫 2020-11-15 20:24
ズラ三兄弟可愛いすぎます❤️
はるばる館山まで迎えに行った気持ちよくわかります😊ウチにも『オカッパちゃん』というズラ系の子がいた頃があります。
オカッパ頭と鼻の横のチャーミングなホクロ模様‼️名前はそのまんま『オカッパちゃん』❣️
そのお兄ちゃんもズラ系で名前は『おにいちゃん』❣️今も私の心の中に鮮やかに生きています❤️
by ダム麻里子 2020-11-16 13:12
>ダム麻里子さん
オカッパちゃん! 若いころの貴乃花みたいないいオトコでしたね~ ユズちゃんと仲良かったのに…お兄ちゃんと一緒にまたふらりと来ないかなあ。元気で暮らしていますように!
by 道ばた猫 2020-11-16 21:24