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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

わんにゃん支援活動

2020年12月21日

「公益財団法人 日本アニマルトラスト」さまの活動レポート(2020年度)

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

実施場所:大阪府豊能郡

動物保護施設「ハッピーハウス」には、年間で犬・猫あわせて100頭以上がやって来ます。
ここへやって来ることは、動物たちにとっての「幸せ」ではありません。それは、その動物にとっては、生きるか死ぬかの瀬戸際だったということを意味します。

3月下旬のある日、ハッピーハウスへやって来た1頭のわんこを紹介させて下さい。
この子は、施設では「アノ」と名付けられました。
元の飼い主さんは、家賃が払えなくなって家を立ち退かなければならなくなりました。
その際に、アノに対する所有権を喪失したため、この子を置いて出て行きました。

どれくらいの時間、一人ぼっちで、お腹をすかせて居たのでしょう...
何のお世話もされず、アノはただ取り残されていました。
最終的に元住人の所有物を処分する段階になって、弁護士から当施設へ連絡があり、
保護へと進みました。

スタッフが迎えに行くと、最初は怯えて「ウウウ-」とうなっていました。
その声とは裏腹に、その犬は瘦せてガリガリで、骨と皮のような状態でした。

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保護当時のアノ

スタッフが「もう大丈夫だよ!」と声をかけると、賢いアノは状況を察知したのか、すぐに懐っこく寄ってきてくれました。
本当は人が大好きな子だったのです!

ノミ・ダニの予防もされておらず、体中に無数のダニがついていました。

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足の指の間にびっしりと住み着くダニ

保護されてから3か月が経った現在ではすっかり元気になり、ガリガリだった身体もがっしりした身体になりました。
ドッグランを駆け回り、大好きなスタッフにはゴロンしてお腹も見せてくれます。

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現在のがっしりボディー

人に飼われて、人のことが大好きで信頼していたのに、人によってつらい思いをさせられる。
一度人に飼われたら、動物の側には選択権はないのです。
言葉をもたない動物は、文句も言わず、人を非難することも何も言いません。
しかし、人と同じように不快、苦しい、寂しいと感じています。

ハッピーハウスへやって来た時、ここが幸せへの半分の地点です。
やっとのことで、生きるか死ぬかの瀬戸際の状態から「ゼロ」の地点へ来ただけです。
本当の幸せは、大切にしてくれる人がいて、生涯一緒に暮らして行ける家族になった時です。

「アノ」という名前は、施設での仮の名前です。
一生のパートナーが、新しい素敵な名前を付けてくれる日が、早く来ますように。



<ご支援くださっているみなさまへ>
日本アニマルトラストの活動に応援、ご支援を頂きありがとうございます。
私共の動物保護施設「ハッピーハウス」には、約600頭の犬・猫が暮らしています。
みんな、新しいご家族様を探しております。ぜひ施設見学会へご参加頂き、保護犬・保護猫を迎え入れる事をご検討下さい。
スタッフ一同お待ちしております。

また、ペットを飼うにあたっては「もしも!」の事を想定しておく事も重要です。
飼い主さんの突然の病気、災害、全くの予想外であっても起こりえるいろいろの事...
今回のケースのような経済的破綻や、家族構成の変化など、実際にあらゆる相談が持ち込まれて来ます。
ご家族やご親族の方、いろいろな保護団体、民間や個人でされているペット用施設など、あらゆる所を探して、聞いて、実際に見て、家族であるペットが生涯安全に生きて行けるよう守り抜く!という事を強く意識して頂ければと願っております。




「公益財団法人 日本アニマルトラスト」
http://www.happyhouse.or.jp
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みにゃさまのコメント

私は犬のせわをしたい

by しむたひろこ 2020-12-24 20:00