[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

　旧年中はたくさんの方に当ブログをご覧いただき、たくさんのコメントをありがとうございました。おかげさまで猫又トリップは今年で6年目に突入です！ 引き続き、ご愛読のほどよろしくお願い申し上げます。

　さて、今回は再会編になりますので、まずは5年前の記事から読み進め、親戚のような気持ちになってお戻りすることをオススメいたします。

「成長期と安定期」（2015年12月23日公開）

最長記録の再訪問

　いままでも数回、「再会編」を書いたことがあるのですが、今回の5年もの歳月を空けての再訪問は最長記録かも？ 過去記事では16歳だったにも関わらず、「おばあちゃん猫」と表現していた自分をぶん殴ってやりたい。「モモ」に限ってはまだピチピチだったんだなぁと思う。


モモさんお久しぶりです！

　5年ぶりに伺った飼い主である岸家には大きな変化がありました。妊娠中だった真琴さんは無事に長男のたくみくん（4歳）を出産し、家族は3年前に現在の戸建てに引っ越しされたようです。そんな大きな環境の変化に、モモ（21歳・女の子）は一体どう対応してきたのか。ひょっとして環境の変化に「超」強い猫がご長寿たる所以なのか？


モモの焼きのり好きは健在


たくみくんも便乗して

　「引越しの時はいつも2〜3日隠れてうずくまっていた」と、そんな仮説は秒で真琴さんに一蹴されるのだが、この新居に限ってはそうではなかったよう。初日から我が物顔で闊歩し、その落ち着き払ったモモの態度に、まるでこの家で最期を迎えることを悟ったかのようだったと振り返ります。そして、引っ越して3年が経過――。1階から3階までを自由に行き来し足腰強し！ この日も軽快にジャンプする姿を見せてくれました。「終の住処」を誰よりも楽しんでいるご様子。飼い主冥利につきますね。


お忘れなく


モモは21歳です

我慢期からわがまま期に

　真琴さんにこれまでの5年を振り返っていただくと、前回と似た状況がそこにありました。たくみくんが産まれてからモモと過ごす時間が少なくなり、「すごく我慢をしていた」と。それまでベッタリが当たり前で膝の上、就寝時の腕の中を独占してきたわけですが、子どもが小さいとそれも中々難しく、そんな我慢期が2年ほどありました。それから、たくみくんが1人遊びできるようになってようやくモモとの時間ができ、最近はわがまま期全開なんだとか。たくみくんの寝かしつけでは「ニャーニャー！（今度は私の番よ！）」と横槍を入れてくるように。就寝時の腕の中も奪還できたというのですが、そこはたくみくんも負けてはいません。モモが膝の上にいると「だめー！」と横取りに。この小さな戦いはこの先も少し続きそうです。最後に「状況判断に優れている」のがモモのスゴイところと締めていただきました。


モモを愛でると


たくみくんのヤキモチが発動


ママの奪い合い


共存していきましょー♪

これは奇跡？ それとも演出?

　そして、インタビュー時に奇跡は起こりました。ソファーで大人しく携帯ゲームで遊んでいるたくみくんの元にゆっくりとモモが近づき、膝の上でくるくるとポジションを探したのち、ドシッとその身を預けたのです。

「うそー」
「やだー」
「涙でちゃう」

　を繰り返す真琴さん。なんということでしょう。この日、初めてたくみくんの膝にモモが乗ったと言うのです。モモに認められたたくみくんは「重かったー」と満更でもない様子。一方、母は号泣で、モモはやれやれといった感じか。


母から息子へ


猫使いの遺伝子は受け継がれて行くのですね

　この小さな猫使い誕生の瞬間に立ち会えたことに感謝。状況判断に優れ、カメラマンの欲しい絵を演出してくれたモモのおかげで、幸先の良いスタートが切れました。モモのわがままをこれからも応援しています。

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『ご長寿猫がくれた、しあわせな日々』

15歳以上のご長寿猫と、その家族が奏でる28の物語をお届けします。

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