フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:神奈川県内
3月から6月の間、緊急事態宣言の4~5月は、粛々と施設の動物たちの世話に明け暮れていましたが、3月と6月には高齢などもらわれにくい犬猫達が新しい家族に迎えられる嬉しい出会いが幾つもありました。
その中から、2つのエピソードを紹介させて頂きます。
◇猫の優(まさる)は、5年前にケガで協会附属動物病院に入院した初老のノラ猫でした。長期入院の間に、すっかり人に慣れたのでもらい手探しをすることになりました。ちょっと強面で大柄なのに抱っこが大好き。スタッフにもボランティアさんにも可愛がられ、協会の公式ラインスタンプ第1弾のモデルにもなっています。見た目ではお声がかかるのですが、猫エイズ陽性がネックとなり、なかなかお話が進まず5年が過ぎてしまいました。
推定年齢13歳、猫エイズ陽性ではこの先希望が低くなるばかりと思っていましたが、優(まさる)への朗報は突然に訪れました!
いつまでも譲渡されない優(まさる)を、ずっと気にかけてくださっていた方が連絡をくださいました。知らないところで、ホームページの写真を見て思いを寄せて下さっている方々がたくさんいらっしゃることに感謝するばかりです。
2日後にはすっかりお家に馴染んでいます
優(まさる)がモデルのラインスタンプ
◇犬の海音(かいと)は、元々空き家に取り残されていたところを他の施設で保護されていました。協会に来たのは1年前ですが、既に10歳。とても可愛く性格も良い子なのですが、毎月のように譲渡会に参加しても小型犬の希望が多いせいか、13kgの海音(かいと)に良いお話が一向にありません。
ところが、新型コロナの緊急事態宣言で譲渡会が中止となっていた中、朝日新聞Sippoデジタル譲渡会に参加させていただいたところ、すぐにご連絡を頂いたのです。
緊急事態宣言の解除後、お見合いに来ていただき6月下旬には正式譲渡になりました。
とても良い子に出会えたことへの感謝と今まで譲渡されなかったことへの不思議を思うお手紙を頂きましたが、時折、このご家族と出会う日を待っていたのかなと思う不思議を感じることがあります。
海音(かいと)も、このご縁を待っていたのかもしれません。
お子さんたちともすぐに仲良しに
譲渡から数日とは思えない幸せなワンショット
施設には高齢で最期を迎える動物が毎年います。どんなに一生懸命に世話をしても一人が何頭も担当するので、施設と家庭では全く違います。特に10歳を超えた子達には、1日も早く、大切にしてくださる新しい家族を見つけてあげたいので、高齢の子を望んでいただけると心からの感謝で胸が熱くなります。
<ご支援くださっているみなさまへ>
いつもたくさんのご支援を誠に有難うございます。
新型コロナウイルスという未曽有の災禍の中、皆様大変なご苦労をされていることと存じます。皆様のご無事を何よりも祈念しております。
弊会でも、4~6月は譲渡会の他、バザー、街頭募金、セミナーなどの中止から、厳しい状況が続いております。幸いスタッフや関係者から感染者は出ておりませんが、まだまだ今後の見通しがつかぬ中、動物たちを守る活動の方法を考えていかなくてはならないと苦慮しております。
幸いインターネットが普及しておりますので、様々なSNSを活用し、活動を縮小することなく続けて参りますので、どうか今後とも動物達をお見守り頂けますようお願い申し上げます。
2020年6月1日から改正された動物愛護法が施行され、現在も法改正に伴う規制が協議されています。そして、来年から幼齢犬猫の販売規制(8週齢規制)、再来年から販売する犬猫へのマイクロチップ装着規制が実施されます。
今後、動物達を取り巻く法律の変更が続きますので、関心を向けて頂けましたら幸いに存じます。
「公益財団法人 神奈川県動物愛護協会」
https://kspca.jp/