[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口１００円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。

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一般社団法人清川しっぽ村運営委員会
（現在は一般社団法人しっぽ村に社名変更）

実施場所： 神奈川県内・熊本県内

今回は、４月におこなった猫のTNR（Trap:人道的に捕獲して。Neuter：不妊去勢手術をして。Return：元居た場所に戻す。）の現場からご報告させて頂きます。



今回の現場は、今年最も多く捕獲器を必要とした現場でした。



こちらは神奈川県厚木市にあります大きな河川敷ですが、昨年度よりSNSで「子猫を虐待する」という予告があるなどの、猫の虐待に関する問題や、猫の繁殖問題による通報を受けていた場所でした。虐待に関して追跡調査をされている方からの協力要請があり、私たち清川しっぽ村も調査と猫のTNRに入らせていただくことになりました。

河川敷というのは、その地形や橋などの建造物、背の高い植物の繁茂などにより、人目に触れにくく隠れやすい場所でもあります。その為、外で暮らす飼い主のいない猫たちにとっては身を隠せる場所をそれほど苦労せずに見つけることが出来るため、棲み処とすることも多い場所なのです。



しかしこのように外で暮らす猫にとって一見安心できる「良い棲み処」と見えるこの場所も、不審者や動物虐待犯にとっては、格好の犯罪場所になってしまいます。
（実際、人目に触れることがないことから不法投棄も多く、それを防止するために監視カメラも設置されていました。）

2019年10月の台風19号によってこの辺りも河川が氾濫し、人間の頭が隠れてしまうくらいの水があふれ、ここにある何もかもが流されてしまったと、近隣住民の方々よりお聞きしました。
このように、自然災害や野生動物（カラスなど）からの危害、心無い人からの虐待という危険と隣り合わせの環境下で生きる猫たち。



この場所の問題は、悲しくも人間の都合で捨てられた一頭の猫から始まりました。
猫がいれば、同じように猫を捨てる人がいる。
そんな猫を不憫に思った人が、猫たちにご飯をあげに来る。
そして猫たちは繁殖を繰り返し、いつの間にかこの場所で暮らす猫が増えていったのです。

今回は厚木キジュ動物病院さんのご協力により、37頭の猫たちに不妊去勢手術を施すことが出来ました。ご協力ありがとうございました。

無事に手術を終えた猫たちは、さくらみみカットによる識別をつけて元居た場所に戻します。



いつもご飯をくれる人たちが待っている場所へ！

その生を支えてくれる人たちへと、一代限りの命となった猫たちの命を託します。

無事に手術を終えた猫たちみんなが、ずっと元気でその生を全うしてくれることを願っています。



＜ご支援くださっているみなさまへ＞
いつも清川しっぽ村運営委員会の犬猫保護活動にご理解とご協力を頂きまして、誠にありがとうございます。2013年に開設したシェルター「清川しっぽ村」が2019年10月の台風19号の被害により倒壊したため、新たな場所での保護活動に取り組み始めました。現在メインで行っている活動の一つに猫のTNR活動があり、今回はそちらの報告をさせて頂きました。今回のような現場で猫が増え続けているのは、多くが人間による「飼い猫」や「生まれてしまった猫」の遺棄から始まっています。動物の遺棄は、動物愛護管理法でも定められている通り、「犯罪」なのです。今後もそのことを伝え続け、一人でも多くの方々の意識が変わり、人と動物たちが終生共に幸せに暮らせる社会となりますよう、活動に励んで参りたいと思います。

「飼えなくなったから」
不妊去勢手術をしなかったために「増えてしまったから」

そんな身勝手な理由で「動物の遺棄」という「犯罪」を犯すのは
他の誰でもない、私たちと同じ「人間」です。

あなたに必要とされ、あなたに愛され、共に家族として過ごした「命」が、
あなたの手を離れた瞬間から
彼らには否応なしに引き受けなければならない苦しみがあることを知ってほしい。
そう思っています。

そして、
どの命も終生大切に守られ、愛される命であることを願っています。

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「一般社団法人しっぽ村」
https://wannyan.jimdofree.com/
変更前（ http://ameblo.jp/ananan223　）