春は眠い。ついついあくびが出てしまいますね~。
道ばたでも、ひだまりで、猫さんが大あくび。
春には自律神経がバランスを崩して、あくびが出るのは、猫も人と同じなんです。
それにしても、あくびっぷりのいい猫さん。
今日は、16匹のあくび猫を紹介しますが、最後にあくびっぷりが一番の「あくび大賞」を決めたいと思います。
草むらの上でのあくびは、ことさら気持ちがよさそうですね~。
街なかだって、春はあくび猫をたくさん見かけます。
塀の上でも。
この猫さんは、カメラを向けると、しばしじーっとカメラを見て、それから横を向いてあくびをしました。
じつは、猫のあくびには、「眠い」サインだけでなく、いろんな意味があるのですって。
たとえば、初めて出会ったこの里山猫さんは、面前でいきなり大きなあくびを見せました。
それは、猫からしたら、ちょっとした緊張をほぐすためらしいのです。
田んぼ道で出逢った黒豆ちゃんも、そう。
つまり、「うわー、一本道で、ニンゲンに出会っちゃった。ニコニコしながらやってくるけど、この人、知ってる人だったかなあ・・・? でも、ボク、キンチョーなんかしてないよ」って、自分に言い聞かせるためのあくび。
里山の謙治くんは、かなり人見知りなのですが、この頃はそばでくつろいでくれます。
でも、しょっちゅう大あくびするのは、まだちょっと緊張するためなのね(笑)。
ニンゲンの視線を感じると、あくびをする猫が多いのは、そのためらしいのです。
猫のあくびは、動物行動学では「転位行動」と名付けられている行動の一つです。「気持ちの切り替え」とでもいいますか。
滑ったり転んだり、何か失敗した後に、いきなり毛づくろいを始めるのも、「転位行動」なんですって。
遠くを仲の悪い猫が通るとき、たまたまそばにいた仲良しの猫をポカっと猫パンチしてしまう「八つ当たり」も、転位行動のひとつ。
座っていた猫が、散歩に行く前に、背伸びしてあくびを一つするのも、「さてと」といった次の行動への切り替え。
お互いにらみ合っていたオス猫同士が、強そうな猫のほうが、あくびを一つして、ぷいと立ち去る現場を見たことが何回もあります。
「なんで、この切迫した場面で、あくび?」と思ったものでしたが、あれも「ケンカ、したくないんだよな」という気持ちの切り替え。または、相手への意思表示だったんですね。
動物行動学の本を読むと、猫は、のんびりマイペースな一面もありますが、けっこう日々のストレスを受けやすく、それを回避するために自分で工夫しているナイーブな動物ということがよくわかり、いっそう愛しくなります。
ニンゲンの「貧乏ゆすり」や「やけ食い」も、転位行動のひとつらしいですが。動物って、みな同じなんだなあと、納得。
ただただ「眠いの」といった猫のあくびは、平和の象徴のよう。
春猫さんたちの平和なあくびは、コロナ禍の閉塞した気分を、つかの間ほっこりさせてくれます。
さて、みなさんは、どの猫さんのあくびっぷりが一番だと思いましたか?
私は、11枚目の、グループホームの看板猫ジュンくんのあくびに、「春のあくび大賞」を上げたいと思います。
「可愛いあくびで賞」は15枚目の子猫、テトちゃんへ。
あくびはうつるといいますから、このブログを読んだ後、一つあくびをなさったかたもいるのでは・・・・・・。
気持ちを切り替えて、コロナ予防に気をつけつつ、いい日にしましょう!
「道ばた猫日記」から書籍が生まれました。
『
寄りそう猫』
しあわせは猫の隣り。心温まる17の実話。
『
猫だって......。』
ふつうの猫たちが語る、22の愛情物語。
『
里山の子、さっちゃん』
動物たちはやさしく、気高い。助け合い、ともに生きる猫たちの物語。
『
しあわせになった猫 しあわせをくれた猫』
フェリシモ猫部の心温まるブログ、完全版として待望の書籍化!
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道ばた猫日記ライター紹介
佐竹 茉莉子(さたけまりこ)
フリーランスのライター。路地や漁村歩きが好き。町々で出会った猫たちと寄り添う人たちとの物語を文と写真で発信している。写真は自己流。著書に『猫との約束』『寄りそう猫』『猫だって……。』『里山の子、さっちゃん』など。朝日新聞WEBサイトsippoにて「猫のいる風景」、辰巳出版WEBサイト「コレカラ」にて「保護犬たちの物語」を連載中。
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あくびっぷり一番ですか?
う〜ん、そうですね~、私は里山の謙治くんかな? ですね。😄😅
かわいいのは、猫は子猫も成猫もみんなかわいいので、ちょっと決めかねます。 のでみんなに一票です。🐱🐹🐾☀
by hiroーRX7 2021-04-27 15:33
″アーア!” 思わずこっちまであくびしてしまった。ねこはあくびする時どんな声を出すのだろう。ノラちゃんには「あくびする暇があっていいね」と声をかけていたが、転位行動であったとは。それにしても、みんな大きな口のわりには歯が少ない、こんな歯でよくカリカリが食べられるものだと感心したりも(やや本題から脱線したかな)。
by Y.M 2021-04-27 16:03
みんな、いいあくびっぷりですねえ。
私は、6枚目のあくびが、ちょっと化け猫チックで、好きです。
あ、謙治君のも、ライオンっぽくていいなあ。
by ひじきママ 2021-04-27 16:41
みんにゃ気持ち良さそうなアクビ💕私もつられてアクビが出てしまいました。猫さんによっては笑っているように見えたり、叫んでるように見えたりするので不思議ですね。
by シーマン 2021-04-27 23:33
わぁー、みんなみんな思い切りいいあくびをしていますねぇ!緊張をほぐしたり気持ちを切り替えたりという意味もあるのですね。なるほどー、です!黒豆ちゃんのキンチョーなんてしてませんからあくびが特に好きです♪
by とも 2021-04-28 07:01
やたら句読点が多いな。
一つの文章に「、」を多様し過ぎると、意味が返ってわかりにくい。
by 坂崎茂 2021-04-28 08:01
>hiro-RX7さん
おっしゃる通り、可愛いのは子猫も大人猫も、みな同じ!!
今回の可愛いで賞は、唯一の子猫テトちゃんに参加賞ということで(笑)。
by 道ばた猫 2021-04-28 09:18
Y.Mさん
ほんと、大きな口に少ない歯ですよね。きっと、先祖たちが鳥やネズミを捕食していた時の名残ではないかと。歯数は少なくても、ガブリと仕留める鋭い犬歯と、細かく砕く前歯がありますから。
by 道ばた猫 2021-04-28 09:22
>ひじきママさん
あくびにも、その猫の個性が出ますよね!
あごがはずれそうな豪快なものから、遠慮がちなあくびまで。
by 道ばた猫 2021-04-28 09:25
>シーマンさん
そうなんです! 笑ってるよう、歌っているよう、叫んでいるよう・・・中には絶叫しているような猫さんもいて…あくび猫の観察、面白いです。
by 道ばた猫 2021-04-28 09:27
>ともさん
みなさん、思い切り大口を開けるから、飼い主にとっては、お口の中のチェックには最適ですね~
それにしても、顔半分…(笑)。
by 道ばた猫 2021-04-28 09:31
>坂崎茂さん
そうですね~、句点はともかく、読点(、)は、書き手の自由裁量と好みの部分がありますよね。私自身は、読点の少ない文は読みにくいと感じるので、意味の切れ目と、ちょっと間をとりたいところに読点を打ちます。猫の話なので、ゆったりと読んでいただきたいので。
by 道ばた猫 2021-04-28 09:36
本当に、ゆったりとした気分でニャンコ達の大あくびを楽しませて頂きましたよ♡
ニャンコ好きにはたまりませんね。6番目のウシ猫さん、体をよじらせて大あくびが大賞かな~?(笑)
うちのニャンコ達が大あくびをする時、お口臭いけどクサカワ!!だね~と言ってます。
by ぺったんの母 2021-04-28 10:18
佐竹さん、可愛い特集をありがとうございます。
なごみますー♪そして勝手ながら私も賞を考えました。
11番目の猫さんに「ボイトレで賞」をおくりたいです。
ボイトレではあくびのように喉をひらくことが美声をだすコツだそうです。(#^.^#)
いい声でそー(^^♪
by みり 2021-04-28 18:28
>ぺったんのお母さま
やっぱり気が付きましたね~(笑)。
そうなんです、牛柄くん、見事に半身ひねりをして転がっているんです。びっくり!
by 道ばた猫 2021-04-29 09:11
>みりさん
11枚目の猫さんのお口の開けっぷりは一番ですよね。ついでに口の中を観察すると、上あごの裏が洗濯板みたいになっていて、これは魚の骨を取りやすくするためですって。すごい!
by 道ばた猫 2021-04-29 09:16