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[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

保護猫しあわせ物語

2021年05月22日

「保護猫しあわせ物語」Vol.73 ゲンちゃん

みにゃさまと一緒につくる連載、「保護猫しあわせ物語」。
Vol.73は、今は先住猫と楽しく暮らす「ゲン」ちゃんのお話です。

屋根瓦が飛ぶような猛烈な台風に見舞われた2019年11月24日の昼前、玄関前にうずくまり、ピクリともしない子猫が私の両親により発見されました。
最初は、あまりの汚らしさに誰かがタワシを捨てて行ったものと勘違いしたそうですが、それが子猫であると分かると放っておくことも出来ず、とりあえず動物病院に連れて行き、そのまま保護することに。
何も知らない私は、仕事から帰宅するなり子猫がいたので驚き、先住猫へよからぬ病気が移ることを危惧して難色を示しましたが、やはり病気の子猫を捨ておけず、なし崩しに面倒を見るはめになりました。

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病院での処置に加え、ご飯を貰った子猫は少し元気になったようでしたが、見ると右目は白濁した上に眼球突出状態。顎と頬にも大きな穴があいており、とても酷い有様でした。病院の先生から先住猫から隔離して育てるよう指示された為に、可哀想ではありましたが子猫には脱衣所で生活してもらい、その間に目の治療、頬の傷の処置、虫くだし等々、子猫も小さい体で頑張ってくれました。
そうして、その2ヵ月後、猫エイズ、白血病の血液検査の結果どちらとも陰性の結果を受け、晴れて脱衣所を卒業。先住猫と共に生活する許可がおりたのでした。

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ですがそこからはまた大変で、案の定というか先住猫が嫌がりまして、ついには神経にきたのか体にいくつものハゲを作る始末......。 噛みつきはしないものの、オス同士ということもあり、仲良くなれるかとても不安でした。
しかしながら、そこは子猫相手ということでなし崩しに面倒をみるようになって、今ではすっかり遊び相手&ケンカ友達になっております。

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こうして「元気に育ちますように」との願いを込めて名付けられたゲンは、右目の白濁は一部残ってしまったものの眼球突出は治りました。今日も今日とて性格的に大人しい先住猫のカイのお気に入りのベッドを取って、大きい顔して寝ていますが、人懐っこくて愛嬌のある性格から、家族のみんなに可愛がられて毎日を面白可笑しく暮らしております。


(ゲン/1歳6ヵ月くらい ペンネーム: まことさんより)




スタッフより

みにゃさまからの、「保護猫しあわせ物語」を募集しています。

保護される前、または家に迎え入れる前のエピソード(Before)と、家に迎え入れた後しあわせに暮らしているエピソード(After)の2つを盛り込んでお送りください。
ご応募いただいた作品はリサイズや加筆修正等させていただく場合がありますのでご了承ください。

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みにゃさまのコメント

え、え?タワシ君が、このゴージャスな長毛君になったんですか?
仔猫ミラクルですね(*^^*)

by 名無し 2021-05-22 09:27

助けてくださったまことさん一家に感謝です。
それにしても‥凛々しすぎる姿。
別人ならぬ別猫ですね。

by 総総 2021-05-22 10:05

最後の写真のフサフサ長毛のゴージャスさんがゲン君⁈ 劇的ビフォーアフターですね!
先住のカイさんとも仲良くなれて良かった。まさに、保護猫しあわせ物語。
保護してしあわせに育ててくださっているまことさん一家、ありがとうございます(^^)

by よえちゃん 2021-05-22 11:40

ゲン君、どこにいるの?
先住猫君と2ニャンしかいないからおかしいなあ?と、また、保護された写真に戻ったくらいです。
めちゃくちゃイケメン!
お坊ちゃまくんですね
優しいお兄ちゃんにも出会い
暖かいご家族に見守られて
幸運のたわしマンですね。

by ブラのママ 2021-05-22 12:08

> 名無し様
そうなんです。大きくなるにつれモフモフ猫になり
家に来た頃の貧相な猫はどこへやら、、って感じです(´▽`*)
片目が不自由なせいで距離感をつかむのは少し難しそうではありますが
そんなハンデを気にすることなく毎日お兄ちゃん猫とハゲシク遊んでおりますよ!

>総総様
猫好きのウチの家の前でうずくまってたあたり、猫にはそういうのが本能的に分かるのかな?と。
最初のうちはとにかくなかなか治らないキズの事や
先住猫のカイとの仲に心配し、眠れないほど悩んだ事もありましたが
お友達の支えもあり、今ではすっかり傷も癒えこんな立派なモフモフ猫さんになりました(*´ω`*)

>よえちゃん様
血統書付きの猫以外、長毛の猫はいないと思い込んでいたので
次第にモフモフになっていく姿を見て家族一同「ん?」って感じでしたが
そこがまた大変に可愛がられて、ホントに得なコです。ゲンは(^^;)

>ブラのママ様
注釈を入れておくべきだったとコメントを読んで思いました。
ウチに来て治療していく過程で背中の毛がハゲてしまった事があり、
その時はハゲた皮膚から毛が再び生えてきてくれただけで、良かった!!って感じでしたが
まさかこんなに長く伸びるなんで思わず驚いております(◎_◎;)
そして『幸運のたわしマン』という愛称に思わず笑ってしまいました(笑)
そのたわしマンは今も私の後ろでスヤスヤと幸せそうに眠っておりますよ♪

皆様、あたたかいコメントをどうもありがとうございました。
これからもゲンとカイを精一杯大切に育てていく事を約束します(^o^)/

そしてフェリシモ猫部様、この度はどうもありがとうございました。
眼球突出で怪我だらけの子猫でも病院に通い、愛情をもって育てれば
たとえ障害が残っても楽しそうに生活を送る猫もいるという話を大勢の方に知って欲しくて
投稿させて頂きました。この話が保護猫を飼うかどうかで悩んでる方の励みになれば幸いです。

by まこと 2021-05-22 13:21