[猫ブログ] いろいろな連載と、ときどきお知らせ。

本日より声優・作家をされている、あさのますみさんの連載が始まります。 「保護猫」をテーマに、ご自身の経験やボランティアさんへ取材されたことなどをエッセイにまとめた連載です。 月1回、土曜日更新を予定しておりますので、是非ご覧ください。

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我が家には、4匹の猫がいます。
１匹は、交番に拾得物として届けられたところを、通りかかった私が譲り受けた子ですが、3匹は、猫の譲渡会を通してお迎えした、いわゆる「保護猫」たちです。
周りを見ても、保護猫と暮らす人は年々増えています。猫っていいなと思ったとき、お店に行く前に譲渡会をチェックしようという選択肢が、少しずつ浸透しているのを感じます。嬉しいかぎりです。

でも。その「保護猫」って、一体どんなふうに譲渡会までやってくるのでしょう。

よく考えたらそこを知らなかった！　と気づいたのは、弱った野良猫を見つけて、生まれて初めて自分で保護したのがきっかけ。



そのときのことはこちらにまとめてありますが、実際やってみると、野良猫の捕獲って、とんでもなく大変だったのです。

私の場合は幸運にも、えつこさんという猫ボランティアさんが力を貸して下さいましたが、それでも四苦八苦。
4度のトライでどうにか捕獲したあと、今度はその子の病気を治療し、人間に馴らし、里親探しをし......結局、譲渡までにかかった時間、なんと7ヶ月！



野良猫が「保護猫」になるまでには、実はものすごい労力とドラマがあったのでした。

その経験を経て私は、猫たちが「保護猫」や「地域猫」になる過程について、もっと知りたいと思うようになりました。

もしかしたら、かわいい我が家の猫たちも、誰かが時間と愛情をかけて助けてくれたのかも。もしかしたら、表には出ないようなところで、猫たちを守っている人がいるのかも。
そこを調べてみよう、とスタートしたのが、この『猫のまもりびと』なのです。

本編に入る前に、自己紹介を。
私は普段、声優として仕事をしています。声優歴は20年。アニメや吹き替え、テレビ番組のナレーション。ラジオパーソナリティをすることもあります。
それとは別に、文筆業もしています。こちらは、絵本やエッセイ、詞を書くことが主なお仕事です。

そんな私が暮らすのは、個性豊かな4匹の猫たち。

一番年上のあっくんは、まあるく大きな目が特徴の男の子。生後1ヶ月のころ、痩せて震えていたところを、小学生が見つけて、動物病院に連れて行ってくれたのだそうです。



診察台の上で居眠りしちゃうくらい、性格はマイペースで、おっとり。
獣医さんや看護師さんにまですり寄って行くほど、人が大好きです。



2番目のシマは、とっても賢い女の子。
シマの母猫は、どこからともなく現れ、シマを産み落とすとそのまま立ち去ってしまったのだとか。それがたまたま獣医さんの目の前だったので助かったそうです。



あっくん以外の猫はあまり好きではなく、そのかわり人間にはとても甘えん坊。
「ごはん、残さず食べてね」
と言うと、残したフードを食べにお皿まで戻ってくれるのが、なんとも可愛いのです。



3番目のちょびは、やんちゃな男の子。
推定生後2週間で保護されたためか、赤ちゃん猫のころは、2度も危篤になって私をハラハラさせました。



今はとにかく元気いっぱいのいたずらっ子で、ボールを投げると、ダッシュで部屋を何往復もします。名前を呼ぶと「おーあ？」とお返事、どこからでも走ってきてくれます。
ピンク色の鼻がチャームポイント。



末っ子のおもちは、ルックスに似合わず、大胆不敵でメンタル強め。
野良猫時代、通りがかった人についていくほど人懐っこかったおもちは、交番に拾得物として届けられてしまいました。保健所に連絡するとのことだったので、それならと私が立候補。推定生後2ヶ月半で、我が家にやってきました。



お腹を出してゴロゴロするのが好きな、堂々とした性格です。





こんな私が次回から、猫ボランティアさんの取材をしていきます。
どうぞお楽しみに！


※次回の更新は7月10日（土）予定です。