フェリシモ猫グッズの販売額の一部である「フェリシモの猫基金」、フェリシモメリーポイントの「動物たちの保護と飼い主探し支援」、 毎月ひと口100円「フェリシモわんにゃん基金」等でみにゃさまからご支援をいただいている団体さまの活動レポートです。
実施場所:長野県上田市、東信地区周辺
私たちの目標は「殺処分・保護ゼロ」、最終目標は「円満解散」です。
その目標に向けて例年の活動を続けながら、保護が必要な子を減らしていくことに考えを巡らせています。
期間中の印象的なエピソードを2つ、読者の皆様にご報告させていただきます。
1、地域猫登録ボランティア発足と追い風と
(上田市ふるさと納税地域猫クラウドファンディング達成を受けて)
長年当団体の夢だった地域猫登録ボランティア制度が、上田市の委託を受けた上小動物愛護会(上田保健所内)により発足されました。
講習を受け登録した一般市民のボランティアさんは、上田市ふるさと納税地域猫クラウドファンディングで集まった資金を上田市の地域猫の不妊去勢手術に充てることが可能となりました。
しくみができることで、地域の問題をスムーズに解決することができると確信しています。
初めての講習会には「NPO法人ねりまねこ」さんを講師として手法を習いました。コロナウイルス対策で譲渡会が開催できずにいましたが、そのご縁で、ネットを通じ里親募集を助けていただきました。
又、この期間に、松木信賢先生が移動手術車「しんけん動物病院」を開業され、地域猫に関わる長野県内のボランティアの光となっています。
様々な方からのご協力が追い風となり、活動は続きます。
長年に亘りフェリシモ基金から助成をいただき、運営が滞りなく続いてきた賜物です。
2、もっと一緒に。 〜バーニーズマウンテンドックのボニー〜
ボニーは某地域のケアマネさんからご相談があった11歳の大型犬ワンコでした。
飼い主は、88歳の高齢のご夫妻。
大型犬を飼った経緯は、当時存命だった息子からのプレゼントだったそうです。
7、8年前からお散歩はおろかお世話も満足に受けられず、来客や飼い主夫妻を咬んでしまい、すっかり『咬傷犬』というレッテルをはられてしまったボニー。
飼い主夫妻が入院してしまい、家に一匹残されたボニー。
それから1ヶ月、近くに住むNさんが雪の日も毎日毎日ご飯を届けてくださいました。
会ではまず、
①高齢犬、大型犬、保護犬、咬んでしまう子を受けてくれる預かり先を見つける
②安全に、ボニーをこの家から出す(自宅にいる間は、警戒心がなかなか解けない為)
を考えました。そして受け入れ先が見つかり、救出作戦を開始しました。
ご協力いただいている皆さんに怪我をさせてはならないのと、ボニーに人を咬む経験をこれ以上させたくないので慎重に事をすすめていきます。
1回目のチャレンジは失敗。日を改め2回目に確保成功しました。
本当にたくさんの方々が、ボニーの為に動いてくださいました。
これからはちゃんとご飯食べて、ゆっくり寝て。お日様を浴びて。風を感じて。
少しずつ人間を受け入れてくれればいいからね。新しいお家を新築したよ!気に入ってくれたかな?
数日ですっかりいいお顔になってきたね!優しい顔!1週間ですっかり見違える様になったボニー。
これからゆっくり余生を過ごす予定でした。しかし、救出してから10日後...
朝、少しいつもより呼吸が荒く、目が充血していると預かりさんから連絡がありました。
獣医さんを呼んでもらって血液検査をし、診てもらいましたがこれといった異常はみられず。
その次の日の明け方...
ウソみたいに呆気なくお空に行ってしまいました。。。
まだ何も知らないままなのに。これからたくさん甘えて、愛情もらって過ごして欲しかったのに。
保護される前からぎりぎりの命の炎を灯していたの?
引越し祝いに一緒に食べたシュークリーム。
美味しくて、目がまんまるで表情が変わったね。私の手を噛まない様に上手に食べてくれたね。
『咬傷犬』ではなかった。優しいワンコでした。
ありがとう。もうちょっと一緒にいたかったな。。。
<ご支援くださっているみなさまへ>
皆様から多大なご支援をいただき、このような活動を続けることができています。
今回はあまりハッピーな内容ではありませんでしたが、会に入る犬の案件の半分はこのような高齢者の飼育放棄です。事実を発信し続けることで世の中が変わるよう願っています。
法改正と個々のモラルの向上により、保護活動が必要なくなる社会へ!
「NPO法人一匹でも犬・ねこを救う会」
https://www.inuneko-sukuukai.com/